皆さんこんにちは!
アクアプランツWEB編集部です。
今回ご紹介するのは以下の2つのQAです。
栄養素、植物なら必要っぽいですが、どうでしょう……。
それではどうぞ!
QA.035 栄養素は必ず必要ですか?
水草が成長するためには栄養が必ず必要です。
そのため水草水槽には栄養素(いわゆる肥料)を添加する必要があります。
とはいえこれを使いこなすのは難しく、添加した栄養素が余ってしまうとコケ(藻類)が増殖するなどのトラブルの元になってしまいます。
そこで筆者がおすすめしているのは、とりあえず栄養素は使わずに管理する方法です。
・底床が水草用ソイル ⇒ セット後30日経ったら栄養素を考える
・底床が砂利・砂系 ⇒ セット後15日経ったら栄養素を考える
このようにセット直後は栄養素を入れずにしばらく経ってから入れることで、トラブルを少なくすることができます。
水草は根付き、成長を始めないとあまり養分を消費しないため、セット初期は栄養素が余りがちです。
そこで、環境が落ち着いてきたタイミングで栄養素を添加することで、セット初期の養分過多をある程度予防できるというわけです。
また、栄養素には様々なものがありますが、最初に使うものとしては「カリウム」「微量元素」だけを含むものがおすすめです。
窒素やリンなどはセット初期から不足することは稀ですので、水草が繁茂してきたら与えるようにしましょう。

QA.036 高水温は苦手と聞きますが、何度までなら大丈夫? 暑いとダメなの?
まずは初めに答えを書きます。
(18℃)22℃~28℃(30℃)
こちらが水草水槽の適温です。
※()内は下限と上限です
この水温に必ずしなければならないわけではありませんが、この範囲内に収めることで育てやすくなります。
冬場はヒーターを使えば簡単に加温することができるので問題ありませんが、大変なのは夏場ですよね。
特に30℃を超えると水草の育成・管理が難しくなります。
というのも高水温時は水草の代謝速度が上がるため、光、CO2、養分などの要求量が増えるので対応が大変です。
また、同様にコケ(藻類)の活性も上がり、増殖量が増えるというのが夏場の難しさです。
水草の代謝速度に合わせて、CO2添加量を増やす、栄養素の添加を増やすなどの対応は有効なのですが、ともするとコケ(藻類)も元気にしてしまう可能性があります。
そのため、夏場は水槽用の冷却ファン、水槽用クーラー、エアコンなどを使い30℃未満にすることがポイントですよ。
エムピージェーの「水草(書籍)」の記事一覧です。エムピージェーは「月刊アクアライフ」をはじめとした熱帯魚や水草、海水魚、川魚、爬虫類や両生類など水辺を中心とした生き物に関わる情報誌を発行している出版社です。