皆さんこんにちは!
アクアプランツWEB編集部です。
今回ご紹介するのは以下の2つのQAです。
いよいよレイアウトの真髄(?)に迫ってきました。
それではどうぞ!
QA.053 水草配置のコツは?
水槽の中で水草を「どこに、どの種類を植えるのか」ということを配植(はいしょく)と呼びます。
基本的に自由に植えても良いのですが、ある程度ルールを守って植えることでまとまりのあるレイアウトにすることができます。
細かくルールを説明していくとかなりの数があるので、ここでは特に有効な3つのルールをご紹介します。
①水草同士のコントラストを意識する
隣り合う水草は、「色」「形」がまったく違う種類を植えましょう。
似た印象の水草を隣り合うように植えると、ごちゃごちゃとした印象になってしまうので美しくありません。
丸い葉、細い葉、赤、黄、緑など水草には様々な姿形がありますから、せっかくなので色々な水草を植えると良いでしょう。
【例】
グリーンロタラ+ニードルリーフルドウィジア
ヘアーグラス+グロッソスティグマ
②有茎草はたくさん植える
茎のあるタイプの水草は自然下では、群生しています。
そのため、水槽内でも10本、20本とまとめて配植することで自然な雰囲気を演出できます。
また、有茎草は1本あたりのボリュームが少ない種類が多いので、数が少ないとなんだかみすぼらしい雰囲気になってしまうので、やはりある程度まとまった本数で配植したほうが美しく見えます。
③前景、中景、後景と3分割して植える
背の低い水草は前景、中くらいのものは中景、背の高くなるものは後景と分けて配植することでメリハリのあるレイアウトになります。
特に背の高くなる水草を手前側に植えてしまうと圧迫感が出るので注意しましょう。
小型水槽の場合、前景、中景、後景と3分割では難しい場合がありますので、前景、後景の2分割で考えるとレイアウトしやすいと思います。
【例】
前景⇒ニューラージパールグラス
中景⇒ウィローモスとミクロソリウムを流木に活着
後景⇒ロタラ・ナンセアンとロタラsp・Hra
初心者の方はまずはこちらの3点を意識して配植をするとまとまりのあるレイアウトを作りやすいです。
他にも様々なテクニックがありますので、慣れてきたら楽しみながら工夫してみてください。



QA.054 前景、中景、後景ってなに?
前景、中景、後景とは水草レイアウトを作る上で基本となる考え方です。
とはいえ難しく考える必要はありません。
ざっくりと
手前側⇒前景
水槽の真ん中あたり⇒中景
背景⇒後景
くらいの感覚を持っていればOKです。
今回は簡単にそれぞれの役割について解説をします。
前景
最初に目に入る部分なので、水景の雰囲気を大きく左右します。
明るい色の水草や化粧砂を使えば、明るい雰囲気の水景になり、落ち着いた色味の
水草や化粧砂を使えば、落ち着いた水景になります。
前景には絨毯のように背が低く横に広がるように成長する水草が適していますよ。
【前景に向く水草】
グロッソスティグマ、ニューラージパールグラス、ショートヘアーグラス、コブラグラスなど
中景
レイアウトの骨格となる石や流木を配置する場所です。
ここに組み上げた骨格(構図と呼びます)によって水景の印象が決まると言っても良いでしょう。
前景と後景をつなぐようなイメージで水草を配置するとまとまりやすいです。
骨格である石や流木に水草を活着させても良いでしょう。
【活着に向く水草】
ウィローモス、ウィーピングモス、ミクロルウム、アヌビアス、ボルビティスなど
後景
レイアウトの背景です。
どちらかと言えば背の高くなる水草のほうが多いので、様々な水草が楽しめる部分ですね。
黄色や赤など鮮やかな水草で華やかさを演出してもよし、バリスネリア・ナナなどのテープ状の水草で清涼感を演出しても面白いでしょう。
前景、中景が同じでも後景を変えることで、ガラッと違う雰囲気の水景になりますので、ご自分の作りたい世界観に合わせて色々と水草を組み合わせて工夫してみてください。
【後景に向く水草】
グリーンロタラ、パールグラス、ルドウィジア・レペンス、シペルス・ヘルフェリーなど



エムピージェーの「水草(書籍)」の記事一覧です。エムピージェーは「月刊アクアライフ」をはじめとした熱帯魚や水草、海水魚、川魚、爬虫類や両生類など水辺を中心とした生き物に関わる情報誌を発行している出版社です。