皆さんこんにちは!

アクアプランツWEB編集部です。

今回ご紹介するのは以下の2つのQAです。

水草と切っても切れないといえば藻類(コケ)。

その傾向と対策をしばらくのあいだお届けしていきます!

それではどうぞ!

QA.055 藻類(コケ)が生えました。原因は?

水槽は基本的に藻類(コケ)が増えやすい傾向がありますので、ある程度生えてしまうのは仕方のないことだと思います。
とはいえ、藻類のはびこる水槽は見ていてゲンナリしてしまいますよね。
そこで今回は水草水槽で藻類が増殖する主な原因を5つご紹介します。

①養分過多
・セット初期である
・養分の多いソイルを使っている
・栄養素の使い方が間違っている
などの理由から水槽の水が養分過多になると藻類がたくさん増殖してしまうかもしれません。
養分過多は水草水槽で一番多い藻類の増殖原因です。
換水をすることで余分な養分を取り除くようにしましょう。
初心者の方は養分の少ないソイルを使うことなどで予防することができますよ。

②お掃除屋さんの数が足りない
ヤマトヌマエビやオトシンクルスなどのお掃除屋さんは基本的に藻類をたくさん食べます。
それでも藻類が減らないなら藻類の増殖量に食べる量が負けているということです。
しっかりと藻類の量を減らせるところまで、お掃除屋さんの数を入れることが重要です。
また、お掃除屋さんごとによく食べる藻類が違いますので、水槽で増殖している藻類に合わせてお掃除屋さんを選ぶことが重要です。
藻類とお掃除屋さんの相性については次のQAで解説します。

③CO2不足
これは高光量のライトを使用している場合に多いのですが、光量に見合うCO2を添加できていないとアンバランスから水草が調子を崩してしまい藻類に負けてしまうことがあります。
高光量のライトを使っているのなら、それに負けないようにCO2もしっかり添加しましょう。
CO2無添加の水槽は意外と藻類増殖の原因にはなりません。
ただし、無添加の場合は高光量のライトを使っても、その光量を活かしきれませんのでご注意ください。
CO2添加量について詳しくはQA34をご覧ください。

④水質が合っていない
水草の好む水質は「弱酸性の軟水」です。
もし、pHが高い、硬度が高いなどの水草に適さない水質の場合、「CO2を有効に活用できないこと」「養分を効率良く吸収できないこと」から一気に水草の調子が悪くなってしまいます。
特にCO2を有効に活用できなくなることから、CO2を十分に添加したとしても水草に吸収されないため成長が著しく悪くなります。
そのため、藻類に負けてしまいたくさん増殖してしまうというわけです。
pHが高い、硬度が高い方は、「テトラPHKHマイナス」などのpH降下剤の使用や「リバースエンジニアリング リバースグレインシリーズ」などの硬度を下げるろ材の使用が効果的ですよ。
水草の好む水質について詳しくはQA40をご覧ください。

⑤藻類の持ち込み
藻類が付着している水草を導入してしまうと、そこから一気に藻類が増殖してしまうことがあります。
しっかり観察して藻類が見えないレベルなら問題ありませんが、たくさん藻類が付着している水草を導入するのはやめましょう。
筆者がおすすめしているのは水上葉、組織培養カップの水草を導入することです。
どちらも基本的に藻類の付着はありませんので安心して導入できますよ。
水上葉について詳しくはQA5を、組織培養の水草について詳しくはQA22をご覧ください。

 

藻類まみれの水槽。これはいただけない。当コーナーではしばらく藻類についてお届けしていきます! Photo by MPJ

QA.056 コケにはどんな種類があるの?

水槽で増殖する藻類は大きく分けると11タイプあります。
※厳密にはかなりの種類があるのですが、筆者の経験から対処法が同じものはまとめています。

今回はその11のタイプごとに特徴と対策をご紹介します。

①珪藻(けいそう)類
一般的に茶苔と呼ばれるタイプ。
柔らかくスポンジなどで簡単にお掃除できるため、藻類の中でもっとも対策が簡単です。
食べてくれるお掃除屋さんも多く、それほど困ることはないでしょう。

【有効なお掃除屋さん】
オトシンクルス、ヤマトヌマエビ、石巻貝

ガラス器具についた珪藻(茶色く見えるもの)。Photo by MPJ
ガラス面についた珪藻。魚などが食んでいるのでさざ波状に見えている。Photo by MPJ

②とろろ昆布状の藻類
主に養分の豊富に含まれるソイルを使用している水槽でセット初期に多く発生します。
一気に水槽全体に広がるので見た目にインパクトがありますが、珪藻類同様に柔らかいので簡単に対応できます。
ホースなどを使い換水がてら吸い出すように取り除くと良いでしょう。

【有効なお掃除屋さん】
オトシンクルス、ヤマトヌマエビ、石巻貝

水槽全面をやわらかく覆ったトロロ状の藻類。Photo by G.Todoroki

③ガラス面に付く緑藻類
水草セット後しばらくするとガラス面が緑になるのはこの藻類が原因です。
環境により柔らかいタイプ、硬いタイプなど複数の藻類が付きますが対処法は同じです。
1~2週間ごとにスポンジやスクレーパーでガラス面をお掃除しましょう。
平面的に発生するので、舐め取るように藻類を食べるお掃除屋さんが有効です。

【有効なお掃除屋さん】
オトシンクルス、石巻貝

ガラス面についた緑藻。Photo by MPJ

④斑点状の藻類
平坦な面に発生するタイプの藻類です。
増殖スピードは遅いのですが、硬いのでお掃除するのは大変です。
ガラス面に発生するものは、1~2週間ごとにガラス面をお掃除することで予防できます。
もし、水草の葉についてしまったら、葉をカットして取り除くと良いでしょう。
硬度の高い環境で発生しやすい藻類なので、軟水にすると強く予防することができます。

【有効なお掃除屋さん】
オトシンクルス、石巻貝
※駆除というよりは予防になる程度です

スポット状の緑藻。けっこうしっかりしている。Photo by T.Ishiwata

⑤糸状の藻類(アオミドロ)
長い緑色の糸のようなタイプの藻類です。
水草水槽で発生しやすく増殖スピードが早いため、対応が遅くなると対処が大変です。
幸い、ヤマトヌマエビなどのエビが良く食べてくれるので、発生したらなるべく早く適切な数を導入しましょう。

【有効なお掃除屋さん】
ヤマトヌマエビ、サイアミーズフライングフォックス

水草に絡み付いたアオミドロ。Photo by MPJ
大きく成長したアオミドロ。Photo by MPJ

⑥糸状の藻類(芝生状)
水草や石、流木の面にビロードのようにびっしりと生えるタイプの藻類です。
お掃除屋さんがあまり食べてくれないタイプなのでやっかいです。
そのため、見つけ次第すぐに取り除くようにすると良いでしょう。
特に水草に生えている場合は、もったいなくとも生えている部分をカットして取り除きましょう。

【有効なお掃除屋さん】
オトシンクルス、ヤマトヌマエビ、石巻貝

ガラス面にびっしりと生えて芝生状になった藻類。Photo by MPJ
水草の表面に糸状に生えた藻類。Photo by MPJ

⑦糸状の藻類(まりも状)
硬めの灰色~濃い緑色をした糸が絡んでいるようなタイプの藻類です。
発生頻度はあまり多くなく、増殖スピードが遅いためあまり驚異にはなりません。
ただし、基本的にお掃除屋さんが食べてくれませんので手で取り除きましょう。
ピンセットなどでつまんでとるようにすると簡単に取り除けるでしょう。

マリモ状の藻類。Photo by G.Todoroki

⑧黒髭苔(くろひげごけ)
1点からボンボン状に生えてくる姿が髭のように見えることからこう呼ばれています。
おそらく最も多くのアクアリストを苦しめている藻類でしょう。
硬く取り除きずらいためお掃除が大変なばかりかお掃除屋さんがあまり食べてくれません。
予防し続けるのが1番の対策ですので、見つけ次第取り除くようにしましょう。

【有効なお掃除屋さん】
ヤマトヌマエビ、サイアミーズフライングフォックス、石巻貝
※駆除というよりは予防になる程度です

最近わりと見かけるようになった「シルバーフライングフォックス」というお魚が強力に黒髭苔を食べてくれることを確認しました。
お困りの方はぜひお試しください。

水草の縁についた黒髭苔。Photo by MPJ
流木をびっしりと覆った黒髭苔。Photo by MPJ

⑨サンゴ苔(カワモズク)
灰色の小さな枝サンゴのような形をしているタイプの藻類です。
発生頻度はあまり多くなく、増殖スピードが遅いのですが、食べてくれるお掃除屋さんが少ないためやっかいな藻類です。
破片から増殖してしまうので、取り除く際は必ず換水をして破片を吸い出しましょう。

いわゆるサンゴ苔(白く見えるもの)。Photo by MPJ

⑩藍藻(らんそう)
最凶の藻類として名高いですが、薬を使えばあっさり対応できるので対処は簡単です。
お掃除屋さんもあまり食べてくれませんので、筆者は「グリーンFゴールド顆粒」という魚病薬を使って対応しています。

藍藻(濃い緑に見える部分)。Photo by MPJ
ソイルを覆った藍藻。Photo by MPJ
藍藻。赤っぽく見えることもある。Photo by MPJ

⑪アオコ
植物プランクトンが増殖して水がうっすら緑に濁るタイプの藻類です。
状況によっては水が緑色になって水槽の中が見えなくなります。
お掃除屋さんでもある程度対応できるのですが、ADA「クリアウォーター」などの凝集剤を使うことが簡単に対応できます。

【有効なお掃除屋さん】
タニシ、淡水シジミ

水が緑色になるアオコ。Photo by G.Todoroki

水草Q&A