みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

金魚を水槽から取り出すときのコツなどをお伝えします。

網と手の使い分けにも触れています。

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:金魚を水槽から安全に掬うにはどうしたらいい? 素手で触れると金魚が火傷する?

小さな個体は網で掬うとよいです

釣りのサイトにも載っていますが、手を水で濡らし、表面温度を下げてから魚を触れば火傷の問題はないと思います。

また、夏であれば水温が30℃を超えるような環境でも生きているわけで、急な温度変化を与えない限り手で触るのは問題ないと思います(ただ、金魚を販売しているお店の中には手袋をして触る方もいます)。

5cm未満の小さな金魚だと、写真のような市販の網で掬ってもかまいません。

しかし、5cmを超えると、このような網に背ビレの一部が引っかかったりすることがあります。

金魚を網から外してあげるのですが、そのときにプチッという音がします。

背ビレがダメージを受けているのだと思います。

ですから、私は5cmを超えるような金魚は必ず手で掬っています。

もし、網を使うのであれば、下の写真のような浅い網がおすすめです。

これならば、背ビレにダメーシを与えることはないですね。

普通のフィッシュネット。深いせいか、背ビレがひっっかることがある。Photo T.Kawasumi
筆者の愛用する網。こちらは背ビレがひっかかることがない。Photo T.Kawasumi

長手の金魚は手で掬いません

手で持つときのコツは

「やさしくそっと持ってあげる。まずは手を水中に入れて軽く触れるような感じで。眼を隠すと魚は落ち着く」

と聞いたこともありますが、私はそのようにはしていません。

写真のように手は握らずにそっと持ち上げるだけです。

目も隠しません。

丸い体型の金魚はこの方法で大丈夫です(関連記事)。

でも、長い体型のものは、泳ぎが速く、力も強いので、この方法は大変です。

ですから、体長20cmを超えるコメットなどは、水槽に袋を沈めて、そこに魚をやさしく追い込んで袋に入れ、水槽から取り出しています。

丸い体型のものでも、大きくて手で持つことが難しそうであれば、上記の方法がよいです。

また、写真のように手で持った写真を撮っておくと、成長の様子がわかりやすく良い記録になりますね。

金魚を手で救うときはこんな感じ。ちなみに写真は同じ個体。成長の様子を撮影している。Photo T.Kawasumi

 

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