みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

今回は金魚の先祖返りにまつわる話です。

近縁な魚との違いについても述べてみましょう。

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:金魚とフナ、コイの違いは? 雑に飼うとフナになるって本当?

口を見るとわかりやすいです

金魚とコイは口をみると簡単に区別がつきます。

ヒゲがあるとコイです

また、コイは口が下向きについてます

金魚はヒゲがありませんし、口は下向きではありません。

ネットニュースで巨大金魚、Giant Goldfishなどと表記されているのはだいたいコイです。

口を見るとヒゲがありますね。

コイの口は下向きについていて、ヒゲがある。Photo N.Hashimoto

フナは金魚に近い

フナは、金魚にかなり近いと思います。

顔の雰囲気も似ています。

そもそも、金魚は中国原産のフナの改良品種と言われていますから、似ていて当然ですよね関連記事)。

でも、フナには金魚のように雌雄がいて殖えるものと、メスのみで殖えるものがいて、その点は金魚とは違います。

フナ(写真はナガブナ)。コイに比べると口が前に突き出しており、ヒゲはない Photo MPJ

交配の仕方によってはフナに近づくことも

雑に飼う、つまり交配などもいろんな品種をごちゃまぜに行なうと、どうなるでしょうかね。

私のこれまでの経験ではフナ尾と四つ尾を交配させると全部フナ尾になりました。

雑に、自然交配を行なっていると、フナ尾のものが生まれ、またフナ尾は泳ぎが速いので餌も取りやすく、大きく成長し、やがては恐ろしいことに仲間も食べる……。

そんなストーリーが進むとフナ体型の金魚が増えるかもしれませんね。

金魚の遺伝については、以降のQAで詳しく解説しますね。

フナ尾の金魚。写真は小赤。Photo N.Hashimoto
四つ尾の金魚。写真はピンポンパール。Photo N.Hashimoto

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