みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

屋外飼育では電源が取りにくいこともあります。

ろ過やエアレーションはなくても大丈夫なのでしょうか。

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:屋外飼育にろ過は必要? エアなしで大丈夫?

グリーンウォーターや金魚の数を考慮します

屋外飼育の際、日よけをしないでおくと飼育水は植物プランクトンが繁殖して緑色になります(関連記事1関連記事2)。

中に泳いでいる金魚が見えないほどの状態では、植物プランクトンがかなり繁殖していると考えられます。

そのような飼育水の場合、エアは必要だと思います。

特に夏場は夜に植物プランクトンが酸素を消費するために、金魚が酸欠になる可能性があります。

また、個体数が多い場合は、ただエアを入れるだけでなく、同時にろ過もできる投げ込み式のろ過を投入してください。

日よけをして、飼育水が緑色にならず、また金魚をそんなに入れないないのであれば、エアの必要はありません。

以前に書きましたが、金魚すくいのサイズの金魚であれば、餌をそんなに与えないことを前提にすると、1.5Lの水量があれば数日は酸欠になりません。

ですので、例えば20Lの水量に金魚すくいのサイズの金魚が3匹のような環境でしたらエアはいりません。

屋外のプラ船でエアレーションしている様子。筆者宅。Photo T.Kawasumi

電源をどうするか?

外で飼育するときに、エアポンプの電源をどうするか。

住居にもともと外にコンセントがあるとよいのですが、ない場合もあると思います。

私は、業者さんに頼んで、新しく屋外にコンセントを作ってもらいました。

家の中にコンセントがある場合、そのすぐ外側にコンセントを作りやすいようです。

写真のものは、そうやって取り付けてもらった屋外用のコンセントです。

ちなみに、水道栓も作ってもらいました。

こちらも業者さんに相談したところ、屋外に置いてある給湯器のあたりから水道をひくことができるようです。

排水は、屋外の排水溝につないでもらいました。

皆さんも、コンセントや水道を新たに設置したいなあと思ったら、業者さんに相談してみてはどうでしょうか。

なお、エアポンプには、雨除けをして水がかからないようにしてください。

屋外のコンセントと水道。それらがもともとない場合は、工事でつくることもできる。Photo T.Kawasumi

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