みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
金魚の大きさは、水槽設備に関わることで気になる方もいることでしょう。
全ての金魚が同じような大きさに育つのでしょうか。
金魚Q&Aとは 金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。 |
Q:金魚の大きさに個体差はある? 大きくならない品種はある?
個体によっては大きな差があることも
個体差はあります。
同じ親から同じ日に生まれ、同じ水槽で育っていても大きさに差が付きます。
あまりにも大きさに差がついてしまうので、挙句の果てには自分の兄妹を食べてしまうこともあります。
そういう、ぐんぐん大きくなる個体を「とび」といい、私は錦鯉の養殖場でも見たことがあります。
下の写真を見てください。
右側の個体はとても大きいことがわかると思います。
ここに写っている金魚は、すべて同じ日に同じ親から生まれたものを、同じ日に撮影したものです。
どんどん大きくなる個体の例
そして、この右側の個体はどんどん大きくなりました。
下の写真は4ヵ月ごとに撮影したものです。
写っている容器はみな同じものですから、その成長の様子がわかりやすいと思います。
このような個体は、あれよあれよという間に親を追い越してしまうぐらい大きくなります。
体の大きさから話は少しそれますが、こうやって写真に残しておくことは大切で、例えばこの写真では、尾ビレには最初赤がのっていなくても、成長すると赤が乗ってくることがあることもわかります。
大きくなる品種
私がこれまでの金魚との40年あまりの付き合いで、とても大きな個体を見た品種は、オランダシシガシラ、ワキン、コメット、琉金、江戸錦、アズマニシキ、キャリコ、水泡眼ですね。
私は大きくて見事な金魚が好きなので、このような魚のことを思い出すだけで、なんだか楽しくなってしまいます。
琉金などの丸い体型のものは、みなキャベツぐらいの大きさで迫力満点でした。
江戸錦もとてつもなく大きく、金魚屋さんが、江戸錦を入れた大きな袋を「ヨイショ」といいながら肩に担いでいたことを覚えています。
ワキンも大きくて、模様がとてもきれいで、しかも大きいのですから、実に見事な金魚でした。
そんな、大きくて見事な金魚を見たいと思った人は、ネットで「観賞魚フェア」などの品評会、とくに総合優勝の魚を探してみてください。
見事な金魚をたくさん見ることができますよ!
あまり大きな個体を見たことがない品種は、リボンテールですかね。
この品種については、全長15cmを超えるような、手のひらサイズの個体はまだ見たことがないです。
いたら、ぜひ見てみたいですねえ。
ちなみに。
「ジャンボ獅子頭」という品種は、大きさに着目されて改良されており、全長で45cmほどに成長する個体もいます。