みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

金魚の大きさはある程度、飼育者がコントロールできます。

大きく育てた方がよいのでしょうか? それとも小さくまとめた方がよいのでしょうか?

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:金魚は小さく育てるべき? 大きく育てるより寿命が伸びるって本当?

無理をして大きく育てると内臓に負担がかかるかもしれません

これは私の感覚ですが、あまりにも大きくしようとして餌を与え続けると、早期に死んでしまう可能性があると思います。

特に3歳以上の魚ですね。

何が原因か正確なことはわかりませんが、おなかが異様に膨れたり、浮袋の調子が悪くなってずっと浮き気味になったりして死んでしまうことから、内臓になんらかの負担がかかりすぎるのではないでしょうか。

ただし、これは実験で確かめたことではないので、上記はそういう傾向があるだろう、程度に覚えておくと良いと思います。

内臓に負担がかかっているのか、ときどき水面から背中を出して泳ぐ琉金。Photo MPJ

小さく育てる方がトラブルは少ないかも

では、小さく育てるのはどうでしょうか。

若いとき、生まれて1年以内くらいのあいだに、あまり餌を与えないでおくと、体は小さいままであまり成長しません。

小さいままですが、楽しそうに金魚は泳いでいます。

餌の量が少ない、よって水質悪化のトラブルも少ない、という理由で水槽での死亡は防ぎやすいのかもしれませんね。

ちなみに。

ギネスブックに載っている「最も長生きした金魚」は、私が見たところそんなに大きくはなく、45cm水槽でゆったりと飼育できるようなサイズでした。

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