みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

 

透明の魚って、いいですよね。あの透き通った体を見ていると、ついつい時間を忘れてしまいます。

 

熱帯魚の世界には、そんな透明魚がたくさんいますが、本日紹介するお魚はそんな中でもかなり透明度の高い一匹になります。

その名もペルーグラステトラ!

独特の存在感をぜひ感じてください!

圧倒的透明度! ペルーグラステトラの輝き

ペルーグラステトラ
ペルーグラステトラ Leptagoniates pi  生息地:南米 大きさ:3〜4cm
透明感あふれる涼しげな姿をした、ペルー産のカラシンの仲間。シャープなひし形の体型も美しい Photo by T.Ishiwata

ペルーグラステトラは、ペルーに生息するカラシンの仲間です。名前通り、産地はペルーです。

グラステトラというだけあり、その体はとても透き通ったグラス(ガラス)のよう。

その透明度たるや、アクアリウムの世界で流通する「透明魚」の中でも、かなり上位に食い込むのではないかと思います!

 

ただ、小型カラシンとしてはやや大きめの4cm程度まで育ちますし、それなりに体高があるので「どこにいるかわからない」ような魚ではありません。

ただただ、本当に透き通っているので、透明な水と合わせて見ていると不思議な感覚にとらわれていくのです。

降り注ぐ陽光が煌めく川の中では、なかなか見つけづらいかもしれませんね。

 

頭部の構造は、まるでクリスタル。その中にメタリックな部分があったりと、小さな体の中に、いろいろな反射が見られるのもこの魚の魅力の一つでしょう。

照明の明るさにより見え方が変わる魚ですので、飼育されている方はそのあたりも意識してみると、とても楽しめるのではないかと思います。

ペルーグラステトラの頭部
ペルーグラステトラの頭部。その体内に、光の当たり方で変化するメタリックな輝きを秘めている! Photo by ねつもんぷろじぇくと

弱そう? でも実は強いペルーグラステトラ

これだけ透明な体を持っていると「弱そう」と、感じる人も多いかもしれません。私も初めて彼らのビジュアルを見た時は、神経質そうな魚だなと思ったものです。

ただ実際に飼育してみると、かなり丈夫。

小型カラシンの中でも、飼育しやすい“強い魚”と言っても過言ではないはずです。

 

餌も人工飼料から冷凍アカムシまでと、よく想像される小型カラシンの好む餌を食べてくれますので、悩むことは少ないでしょう。

 

たまに同種間で軽い追いかけ合いはしますが、性質は大人しく協調性は高い部類に入るかと思います。

そうした特徴を総合していくと、ペルーグラステトラは初心者にも安心してすすめられる魚といえるのかもしれません。

 

彼らが日本のアクアリウムシーンで知られ始めたのは、2003年ごろの話。いつでも流通しているような種類ではありませんが、こうした「ちょっとメジャーじゃないカラシン」の中では目にする機会が多く、入手難易度はそこまで高くはないと思います。

時々まとまって入荷することもありますので、群泳を狙ってもよいですね。

 

それでは本日もアクアライフブログをお読みいただき、ありがとうございました。

ペルーグラステトラは、アクアライフ2020年4月号内、連載「熱帯魚なんだもん!熱帯魚擬人化図鑑」にも登場していますので、ぜひご覧ください。

可愛く擬人化したペルーグラステトラさんに出会えますよ!

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