みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
前回は「屋内」での水槽の設置について回答しました。
「屋外」で飼う場合にはどこに置いたらよいのでしょうか。
金魚Q&Aとは 金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。 |
Q:金魚の水槽。屋外ではどこに置いたらよい?
厳寒・豪雪の地域以外は、さほど気を使うことはないでしょう
東京都や兵庫県などの緯度の地域であれば、どこでもかまわないと思います。
東京や兵庫を例として挙げたのは、筆者が東京在住であることと、兵庫県の出身であるからです。
つまり、経験からお話ししています。
さて。
日当たりが良すぎて水温が上がってしまっても、適切な管理をしていれば金魚は生きています。
過剰に密度が高い場合を除き、匹数が多い場合でもきちんとエアレーションを行なうなどすれば飼育はできます。
今年(2023年)の夏はかなり暑く、私が管理する屋外の水槽(プラ池)の水温も上がりましたが(40℃程度には上がりました)、それが原因で死んでしまうことはありませんでした。
一方の冬。
北陸や東北、北海道など、寒さが厳しく雪の多い地域では、通年屋外で飼育することはできないでしょう。
池に分厚い氷が張るような地域では、冬は屋内に金魚を移動するなどしたほうがよいと思います。
その他、季節における注意点
屋外飼育における季節の注意点についても述べておきましょう。
まずは夏。
水道水は冷たく、金魚の飼育水との差が大きいので、半分程度の水換えとしてください。
冬について。
筆者の住む東京では、たとえ雪が積もるような日でも、屋外水槽で金魚は生きています。
しかし、冬の屋外飼育では気を付けることが一つあります。
それは、室内で飼育している金魚を屋外の水槽に移動することです。
12月~2月の寒い時期に移動する場合、時間をかけてていねいに水温合わせをしたつもりであっても、金魚が死んでしまうことがありました。
金魚にとっては急激な変化であったようです。
金魚が冬の低水温で生きるには、気候の変化とともに少しずつ低水温に慣れていく、という過程が必要なようです。