みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
お店の水槽に泳ぐ金魚。
どれを選べば良いか、迷ってしまうこともありますよね。
金魚Q&Aとは 金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。 |
Q:良い金魚の選び方を伝授! 購入時に確認したいポイントは?
まずは健康第一!
せっかく金魚を選んでも死んでしまっては困ります。
まずは元気な金魚を選びましょう。
背ビレがある品種では、背ビレが立っている個体が健康です。
背ビレがない品種では、腹ビレを体にぴったりと「くっつけていない」個体が健康です。
そのあたりをクリアした上で、白点などの症状がなければ購入しても問題ないと思います。
白点病についてはまた改めて機会を設けて解説しますが、購入後の白点予防の作業は忘れずにしておきたいところです。
基準は人それぞれ
自分にとって良い金魚であれば、どんどん飼育してみるべきではないでしょうか。
金魚の品評会では尾の形や体型などに基準があります。
そのような基準が理解できる人ならば、それに従って金魚を選ぶとよいでしょう。
とはいえ、その基準がピンとこない人もいるのではないでしょうか。
そのときは無理せず、自分なりに「いいなあ」と思った金魚を選んで飼育するとよいと思います。
しばらく飼育したら、品評会で入賞しているような金魚の写真をネットなどで探して、自分の飼っている金魚と見て比べてみましょう。
何かしらの違いがあるはずです。
自分の金魚は少し尾がめくれているとか、赤と白の柄の入り方が品評会で入賞している金魚の方が面白い……など。
そこで、
やっぱり品評会に入賞するような金魚がいい!
と思った人は、積極的にそのような金魚の写真を探したり、さまざまな品評会に足を運んでください。
入賞魚を自分の目で見ることで目が肥えていきます。
品評会で良い金魚を探すのは、まさに宝探しをしているような感覚で、ものすごく楽しいですよ。
私なりの基準
ちなみに、私が金魚を選ぶ時の基準は以下のようなものです。
・尾ビレのはしが外側にめくれていない。
・柄の入り方が片方だけ面白い金魚は避ける。贅沢ですが、やはり両面の柄が好きなものを選びます。
・赤と白の更紗の当歳を購入するときは白が多めの金魚は避ける。そのような金魚は成長すると白一色になることが多いからです。
・特に琉金は上から見たときに、口を頂点にして体が二等辺三角形のようになっているものを選ぶ。これは以前養魚場の方から教わったことです。上から見てだ円形のようになっているものよりは、二等辺三角形になっている方が、見ていてきれいだと思います。
・金魚の系統をもとに選ぶ。私は体が大きく成長して魅力が増す様子を楽しみたいので、以前購入したもののうち、大きく育った金魚の養魚場を調べます。専門店ではだいたい販売している金魚の養魚場を教えてくれますし、ホームセンターでも店員さんが調べてくれるかもしれません。そして、その養魚場産の若い金魚を積極的に購入すると、わりとどの金魚も成長して楽しませてくれます。大きくなる系統なんでしょうかね。
人には、それぞれに異なる価値観があります。
私は、白一色の金魚をあまり好みませんが、そちらの方がきれいだという方も多いです。
また、私はお尻のところにある、かじビレの枚数にはこだわりませんが、かじビレが2枚であることに重きを置く方もいます。
無理せず、自分なりに金魚と触れあって楽しんでください。
ちなみに、こんなこともあります。
以前子どものときに持っていた図鑑で金魚のページがあり、私はそのページが大好きでした。
数年後、ちょっと大人になってから、そのページの金魚たちを見てみると「あれ? この金魚なら、うちの家に泳いでいる金魚の方がきれいだなあ~」と思ってしまいました。
こういうのを「目が肥える」というのかもしれません。