みなさんこんにちは。

熱帯魚Q&A編集部の板近 代です。

 

今回は、水槽の素材についてお話いたします。

一体、どの素材が良いのか。

水槽によく使用される素材『ガラス』と『アクリル』を比較しながら考えてみましょう。

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熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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ガラス水槽とアクリル水槽はどちらがよい?

水槽選びもアクアリウムの“面白いところ”である Photo by T.Ishiwata

個人的な趣味で言ってしまえば私はアクリル水槽が好きです。

軽量で扱いやすく、割れにくい。

なによりも、多くの製品に太いフランジがあるので隙間のないフタが作りやすいところが気に入っています。

私はスパイニーイールのような、(水槽からの)脱走名人と言われる魚が好きだからですね。

上部式フィルター
アクリル水槽の太いフランジ(補強用の枠) Photo by S.Itachika
マウンテンスパイニーイール
マウンテンスパイニーイール Photo by S.Itachika

とはいえ、これはあくまで私の個人的な話。

アクリル水槽のメリットもあれば、ガラス水槽のメリットもあります

ガラス水槽は入手性が高く、サイズや形状選びがやりやすいと私は感じています。

また、アクリルに比べてガラスは硬いので傷つきにくくコケ掃除なども気楽ですね。

(余談ですが、私はガラス水槽も大好きです)

ガラス水槽では一般的なメラミンスポンジでの掃除。アクリル水槽でメラミンスポンジを使うと細かい傷がつくので注意。Photo MPJ

結論を言ってしまえば、ガラス水槽にもアクリル水槽にもそれぞれの良さがあるというわけです。

ガラス水槽の特徴
  • 硬さ:硬い
  • 重量:重い
  • 破損:割れることもあるが傷つきにくい
  • 透明度:普通~
  • 保温性:普通
  • 価格:安価~
  • 既製品の数や種類:多い
  • 水槽の枠:あるものもないものもある
アクリル水槽の特徴
  • 硬さ:柔らかい
  • 重量:軽い
  • 破損:割れにくいが傷つきやすい
  • 透明度:高い
  • 保温性:高い
  • 価格:ガラス水槽より高価な場合が多い
  • 既製品の数や種類:少ない(オーダーメイド品も多い)
  • 水槽の枠:多くの製品に太いフランジがある

上記表にはデメリットも記載しましたが、ガラス水槽もアクリル水槽も“水槽として使用することを考えて作られた製品”なので、観賞価値が高く使い勝手が良いものが多いです。

もっと細かな話を言うならば製品それぞれによる品質や構造の違いがありますので、素材は水槽選びの一要素でしかありません。

ただ……とても重要な一要素ではありますけどね。

 

補足として、水槽の見え方は照明や撮影方法などでも変化しますので、いろいろな視点から見て、考えて、選んでみると良いかと思います。

現代は水槽も多種多様ですから、じっくり探せばきっとお気に入りの一品が見つかると思いますよ!

 

Written by 板近 代

熱帯魚QA