みなさんこんにちは。
熱帯魚Q&A編集部の山口正吾です。
熱帯魚の水槽に太陽光が当たることもありますね。
問題はないのでしょうか。
熱帯魚Q&Aとは 熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。 |
熱帯魚の水槽と太陽光
生体への影響など
多くの方は、熱帯魚の水槽を屋内で管理しているでしょうから、そうしたケースについて考察します。
ガラス越しであっても太陽光が長い時間当たっていると、水槽内にコケ(藻類)が生えやすくなります。
また、水槽の照明をタイマーで管理する際には、太陽光の入る時間を考慮した方がよいです。
たとえば、太陽光の入る部屋で17:00〜22:00に点灯を設定した場合。
およそ日の出から22:00まで明るいことになるので、それでは明るい時間が長すぎます。
メダカなどでは日照時間と産卵の関係が知られていますし、人だって不規則な生活を続けていると体調を崩します。
ですから、無理のない昼夜のリズムを水槽の魚に感じてもらえる環境づくりを意識した方がよいでしょう。
樹脂類(プラスチック)の劣化について
前提として、使用される樹脂の種類が不明ですし、使用環境も様々であるため、回答は一般論になることをお断りします。
さて。
紫外線による樹脂類の劣化は知られたところです。
しかし、厚みや製法により程度は異なりますが、ガラスは紫外線を遮ることが知られています。
ですから、屋外よりは紫外線の影響は少ないのですが、それでもゼロではありません。
たとえば、窓際に置いた本の表紙のカラー印刷が色褪せることがありますが、これは紫外線の影響です。
レースのカーテンも紫外線の影響による劣化で破けたりしますね。
紫外線に強い樹脂もあり一概にはいえないのですが、フィルターほか樹脂製の器具類を伴う水槽を置く場合には、極端に窓に近い場所は避けた方が無難だろうとは思います。
窓際にしか水槽を置けない場合には、カーテンなどで遮光をするとよいでしょう。
以下、余談です。
この質問のためではなくて、たまたま筆者が屋外で管理している水槽で、紫外線対策をしていたので掲載しておきます。
水槽はカーポートやヒサシにより直接の日光や雨は当たらない場所に置いてあるのですが、用心として樹脂製のフィルターにカバーをつけています。
このカバーは100円ショップで売られているカラーボードで作ったものです。
使用したカラーボードの素材は紫外線に弱い樹脂(ポリスチレン)ですから、いずれ劣化するでしょうが、そうしたらまた作るつもりです。
見栄えは良くありませんが、参考までに。
(協力/赤沼敏春)
Written by 山口 正吾