みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

大きな金魚ならではの魅力があります。

金魚を大きくする飼育法はあるのでしょうか。

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:金魚を健康に大きく育てたい! コツはある?

生まれてから3年の間に餌を多く与えます

金魚が成長するのは、生まれてから3年ぐらいまでの間ですから、その間に多くの餌を与えます。

また、餌を食べることで金魚の体から排出されるアンモニアは成長を阻害します。

ですから、まめに新鮮な水で水換えをすると、大きくなるスピードは速いです。

例えば60cm水槽に体長5cmほどの金魚を5匹飼育しているのであれば、毎週1回1/2(半分)水換えするくらいでよいと思います。

私は2週に1度の水換えですが、それでも大きくなります。

餌については、私の場合、勤務時間の都合で1日2回、30分で食べきる量を与えています。

もっと小まめに餌を与えることができるば、そのようにして構いません。

私が顧問をしている生物部では、部員が授業の休み時間に餌を与えており、みるみる大きくなります。

成長に応じて餌を切り替えます

与える餌は、生まれてから2年間くらいまでは「育成用」や「色揚げ用」でよいでしょう。

しかし、生まれて3年目以降の金魚に、そのような餌ばかりを与えるのは避けたほうが無難です。

というのも消化不良が原因と思われる死亡が結構あるからです。

ですから、3年目以降の金魚には、アイドル(キョーリン)やミニペット胚芽(キョーリン)のような消化の良い餌を与えるとよいでしょう。

量についても切り替えが必要で、金魚は少し痩せてしまいますが、それまでの1/2から1/3くらいで構いません。

その方がきっと長生きします。

私は自分の欲が出てしまい、「この金魚をもっと大きく見事にしたい」という想いで3歳以上の金魚に餌を多く与えてしまうことがあります。

そうした場合、ほとんど長生きせず、4〜5歳で亡くなってしまいます。

また、成長には個体差もあり、全ての金魚が生まれてからきっちり3年間大きくなるわけではありません。

もう、これ以上大きくならないことがわかれば、餌を育成用から消化にやさしい餌に切り替え、量を少なめにしましょう。

早いものでは生まれて1年ほとで成長が止まるものもいます。

ちなみに。

年齢にかかわらず、温度の下がる季節には消化の良い餌を与えた方がよいでしょう(関連記事)。

大きく育った茶金花房。Photo T.Kawasumi
金魚が年齢を重ねたら消化の良い餌に切り替えよう。Photo MPJ

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