みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
水の中で暮らす命たち。その輸送は、適当ではいけません。
なぜなら彼らは、元いた水槽から自宅の水槽まで自力では移動できない生き物…………だからこそ、私たちが守ってあげなければならないのです。
と、いきなり熱く語らせていただきました今回は、魚を安全に持ち帰るためのお話です。
熱帯魚飼育のキホン 第4回どうぞよろしくお願いいたします!
熱帯魚飼育のキホン 熱帯魚飼育のキホンは、熱帯魚飼育の基本をゼロから解説したシリーズ記事になります。水槽の準備から魚の導入、日常管理まで。熱帯魚を飼うということについて一緒に学んでいきましょう! |
魚の持ち帰りは飼育者の大事な仕事
熱帯魚を入手した後には、持ち帰りという仕事が発生します。
ここで「ただ持ってかえるだけでしょ?」と、あなどってはいけません。
魚の持ち帰りはなかなかにデリケートなもので、適当にやってしまうと、魚を弱らせてしまったり、最悪の場合死なせてしまったりするのです。
魚の持ち帰りの基本は一つ。
できるだけ変化を与えず、安定した状態を保つこと。
直射日光や温度変化を避け、揺れに気をつけながらできるだけ速やかに持ち帰ります。
この際注意したいのは低水温だけではありません。
熱帯魚は水温が高すぎても調子を崩してしまうので、夏場の車内などに放置しないよう気をつけてください。
それではここから、シチュエーション別に魚の持ち帰り方法を解説していきます。それらをよく読み、しっかりとイメージトレーニングをしてから、魚の入手をするようにしましょう。
移動に使われる水は少ないでありますから、気温とかの影響を受けやすいであります!
お店で購入した場合
お店で熱帯魚を購入した場合、通常は酸素を封入した袋の中に魚を入れてくれます。
そのおかげで魚は酸欠になりづらく、ある程度の時間の輸送が可能となります。
輸送中、袋を置く際は、縛ってある口に水が触れないようにしてください。固く縛ってあっても、微量の水漏れを起こす危険性があります。
また、帰宅に時間がかかる場合は、袋だけでは水温を維持し続けられない場合があります。
時間がかかりそうな時はお店の人に相談し、ある程度の時間耐えられる梱包にしてもらいましょう。
どうしても時間がかかりすぎてしまう場合
帰宅中に用事がある場合や、旅行中にほしい魚を見つけてしまった場合など……どうしても魚を安全に持ち帰ることができないくらい時間がかかってしまう場合は「持ち帰らない」という選択も必要です。
お店によっては取り置きや、後日発送などにも対応してくれますので、事情を説明し一番安全な方法を選んでください。
通販で購入した場合
通販で購入した場合は、持ち運びというミッションは発生しません。
ただ、確実に着時間に受け取らないと、熱帯魚を長時間不安定な状態にさらすことになり、弱らせてしまう危険性があります。
熱帯魚を注文した際は、どの時間帯に到着するかを確実に把握し、必ず受け取るようにしましょう。
知人などに分けてもらった場合
知人などに分けてもらった場合は、熱帯魚が酸素を封入された袋の中に入っていない場合もあります。
その場合は水のこぼれなどにも気をつけつつ、輸送する必要がでてきますよね。
この際に便利なのは、釣り用品。
釣具屋さんには魚を生かしたまま輸送するためのボックスなど、様々な製品があるので活用してみましょう。
充電式・電池式のエアーポンプがあると輸送中の酸欠防止に役立ちますが、少ない水の中にエアーを送ってしまうと、強い水流が発生してしまう場合がありますので注意してください。
一方コックという名前の器具を利用するなどして、勢いを調整してあげましょう。
輸送に袋を用いる場合は、必ず観賞魚輸送用の袋を用いてください。一般的な袋では角がありますので、魚が挟まってしまう危険性があります。
また、袋に酸素を封入する場合も、魚の輸送専用のものを利用しましょう。
手に負えないサイズの魚の場合
大型魚などの輸送は非常に難易度が高く、素人では不可能な場合があります。
手に負えないと思ったら無理をせず、大型魚を取り扱っているお店に相談してみましょう。
お店によっては、輸送の依頼を受けつけている場合もあります。
もっと熱帯魚を安全に輸送するために
熱帯魚の輸送をする際に、発泡スチロール箱に魚の入った袋を入れると温度変化が緩やかになります。
冬季の場合は、フタの四隅に穴を開け、使い捨てカイロなどを合わせて利用してもよいでしょう。その際は、カイロが水に濡れないよう充分に注意してください。
発泡スチロール箱がない場合は、新聞紙でくるむだけでも温度変化は緩和され、魚を落ち着かせる効果が狙えますので覚えておきましょう。
そうしたちょっとしたプラスアルファのアイテムを用意しておくだけで、魚の輸送はよりクオリティの高いものになるのです。
そして、持ち帰りの際にもう一つ大切にしたいことがあります。
自宅に持ち帰った後、すぐに「水合わせ」という作業に入れるようにすること。
その方法は、次回、熱帯魚飼育のキホン 第5回にて解説させていただきます。
それでは、今回もアクアライフブログをお読みいただきありがとうございました。
熱帯魚飼育のキホン飼育に |
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