みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
今回の金魚Q&Aは金魚と水草について。
多くの金魚ファンがお持ちであろう疑問について解説します。
金魚Q&Aとは 金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。 |
Q:金魚に水草は必要?おすすめは?水草の食べすぎは大丈夫?
マツモとミクロソルムがおすすめ!
金魚の入った容器に水草があると、とても雰囲気がよくなります。
私のおすすめはマツモです。
マツモは丈夫で、簡単に増えます。
増やし方は、バケツに入れて、ボウフラなどが発生しないようにメダカでも一匹入れてですね、外に置いておくだけで簡単に増えます。
日当たりは良い方がよく育ちますよ。
肥料なども必要ありません。
あとは、ミクロソルムもいいですね。
少し高価な水草ですが、これも丈夫で、生長は遅いですが、長いあいだ楽しませてくれます。
流木に巻き付けたりすると味わいが増します。
この水草は、流木にくっついて成長するんですよね(着生)。
他の水草はよく食べられてしまいますが、ミクロソルムはなかなか金魚に食べられません。
金魚が水草を食べ過ぎても大丈夫?
市販されている水草の食べすぎで金魚が死んでしまったことはありませんし、そんな話を聞いたことはありません。
問題ないと思います。
ただ、水草を入れすぎると、金魚、特にヒレがヒラヒラと長い金魚は泳がなくなります。
水草が少し邪魔なんでしょうね。
水槽の下の方でじっとしているようになります。
水槽に水草が多いと緑色が多くなりとてもきれいなんですが、金魚が泳がなくなるのも困ったものです。
なので、入れる水草は金魚が楽しそうに泳ぐぐらいの量がいいかなと思います。
実際の飼育においての注意点
私は、金魚を成長させたい、かつ数多くの金魚を飼育したいので、スペースを広げるために水草は入れてません。
水草を入れてなくても金魚の飼育に問題はありません。
また、上部式ろ過装置を使用している場合、マツモなどの水草はおすすめできません。
なぜなら、水草の葉の一部がろ過装置のポンプに吸い込まれてうるさい音がするようになるんです。
とくにマツモは根を張らない水草で、漂うように生長するので、ポンプに巻き込まれやすいのかもしれません。
ポンプをドライバーなどで分解して中に巻き付いている葉をとれば音はうるさくなくなりますが、けっこうな頻度で起きることです。
ミクロソルムだと、そういったトラブルは少し減ります。
でも、時々うるさくなります。
少し面倒ですかね。
魚病薬には気をつけて
水草を入れた水槽で金魚が病気になったときには注意が必要です。
魚病薬を入れるときには水草を取り除く必要があります。
私は一度これをさぼっちゃいまして、そうすると水草、たしかアナカリスの葉に薬剤が入り込み、枯れてしまいました。
このとき使った魚病薬はメチレンブルーでしたが、水草に使用しても問題ないと書いてある魚病薬ならこのようなことは起きません。
ちなみに、水草は塩分にも弱いので、金魚を塩水浴する時にも取り除きます。