みなさんこんにちは。
熱帯魚Q&A編集部の板近 代です。
今回の、熱帯魚Q&Aは水槽からの魚の飛び出しについてお話させていただきます。
飛び出しは魚に大怪我をさせたり死因となってしまうこともあるので、しっかり対策していきましょう。
熱帯魚Q&Aとは 熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。 |
熱帯魚の飛び出しはなぜおきる?
熱帯魚の水槽からの飛び出しは、驚いた魚が突発的に飛び出してしまうケースだけでなく、魚のもつ性質が原因となっている場合があります。
わかりやすい例が、スネークヘッドやアロワナの仲間などのジャンプ力のある魚です。
レッドライントーピードバルブのようなよく泳ぐ魚も、勢い余って水槽の外に出てしまう例が知られています。
また、水槽の底のほうで暮らすクーリーローチも飛び出しやすい魚として有名です。
実際に私も、真夜中に水槽壁面を駆け上がるように泳ぐクーリーローチの姿を見たことがあります。
あの時フタがなければ飛び出していたかもしれません。
このように、飛び出しやすい魚は意外と多いので、魚を飼育する際の注意点として覚えておくとよいかと思います。
熱帯魚の飛び出しの防止方法
熱帯魚の飛び出しを防ぐ方法として、驚かさないように落ち着いた環境を用意するという方法があります。
たとえば、水槽の近くにドアがある場合は、風などで強く閉まってしまわないようにするなどですね。
また、水槽のフチギリギリより水面を低くしておくというのも有効な手段です。
ジャンプ力の低い魚は、それだけで飛び出しを防止できる場合もあります。
水槽を選ぶ前ならば、枠付きの水槽を購入するというのも選択肢のひとつです。
ある程度内側に張り出した枠があれば、鼠返しのように機能してくれるからです。
最も確実な方法は、フタをしっかりと閉めることです。
意外と小さな隙間からも飛び出してしまうことがあるので、心配な場合はふさいでおきましょう。
また、力のある魚は軽いフタであると跳ね飛ばしてしまうことがあるので、重しをするなどの対策が必要になります。
アジアアロワナを飼育する大型水槽などでは跳ね飛ばされてしまわないように、フタをボルトでとめるシステムを採用しているものもあります。