みなさんこんにちは。

熱帯魚Q&A編集部の赤沼 敏春です。

本日は、ソイルから発生するアンモニウムについて解説させていただきました。

魚への害の有無や使用上の注意にも触れていますので、どうぞご覧ください。

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熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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アンモニアを発生する“栄養系ソイル”の性質と使用上の注意

ソイルにはいろいろな種類がありますが、栄養系ソイルと呼ばれるものは、最初から肥料が含まれています。

肥料のうち、窒素はアンモニア態窒素が使われているようで、アンモニア試薬を使うと反応があります。

こうした肥料は少しずつ水中に流れ出ていきますが、アンモニアは酸性の水では、ほとんどが毒性が比較的低いアンモニウムイオンの形になるため、ソイル水槽ではそこまで危険性はありません。

もちろん無害でもありませんが、アンモニアはろ過で分解されるため、すでにろ過バクテリアが繁殖したろ過装置があるなら、速やかに分解されるため心配はいりません。

ただ、ろ過バクテリアが繁殖していない、完全な新規セットアップ水槽では、アンモニアが分解されず魚に害が出る可能性があります。

その場合、魚をいれずにろ過装置を回し、バクテリアが繁殖して、アンモニアが検出されなくなってから(あるいは1ヵ月ほどしてから)魚を入れましょう。

ソイルには製品それぞれの特徴もあるので、使用前に調べておくと良い Photo by T.Ishiwata

 

Written by 赤沼 敏春

熱帯魚QA