みなさんこんにちは。

熱帯魚Q&A編集部の山口正吾です。

本日は「熱帯魚水槽の消毒」について解説します。

そんな機会が訪れない方がいいのですが、ときには「消毒」が必要な場面もあるかもしれません。

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熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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魚病薬を使った殺菌が手軽でしょうか

たとえば、水槽の魚に病気が蔓延した場合、水槽や機器類の消毒を考えるかもしれません。

質問にある天日干しは、紫外線や乾燥による殺菌ができるので、悪くないと思います。

そのときは生体を別の水槽に移したうえでの作業となります。

または同様に生体を移したうえで熱湯をあてるのもよいでしょう。

薬品での消毒については、細菌に効く魚病薬を水槽に張った水に入れる、その水に器具類を漬けるなどします。

魚病薬の使用は、水槽を空にしたり移動したりする必要がないので、比較的手軽といえます。

いくつか方法を挙げましたが、一般的な消毒と異なる点は、魚ほか生体へダメージを与えない配慮が必要であることです。

なお、様々な殺菌方法がありますが、その副作用もあります。

たとえば、多くの樹脂類は、太陽光(紫外線)にあたると劣化します。

また熱を加えれば変形してしまうかもしれません(普通、水槽の取扱説明書には温度の上限が記されています)。

ろ材や砂利に定着した有用なバクテリアにダメージを与えることもあるでしょう。

そのあたりも考慮しながら作業にあたってください。

細菌に効く魚病薬(グリーンFゴールド顆粒)を使用した例。魚病薬の影響で水が黄色く見えている。Photo MPJ

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