みなさんこんにちは。

熱帯魚Q&A編集部の板近 代です。

 

本日のお題は、水槽用のヒーターについてです。

ヒーターのタイプ、縦向き設置などについても解説しましたのでどうぞよろしくお願いいたします。

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熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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おすすめの水槽用ヒーターは?

水槽用ヒーターには大まかに、以下の二つのタイプがあります。

  • 温度固定式
  • 温度可変式

これは読んだまま、ヒーターの設定温度を変更できるかどうかという違いです。

温度固定式ヒーター
温度固定式ヒーター Photo by N.Hashimoto

温度固定式は、ヒーターとしては安価な製品が多いので購入もしやすいかと思います。

ただ、中には金魚用などの“熱帯魚に使用するには低い温度”に固定されている製品もあるので注意しましょう。

熱帯魚用の製品はおおむね26℃前後で固定されていますが、購入の際は念のため製品ごとの設定温度をチェックすると良いでしょう。

 

個人的な話ですが私が愛用しているのは、温度可変式です。

固定式の手軽さも捨てがたいのですが、可変式であれば病気の治療などで水温を上げる必要があった際にスムーズに対応できるからです。

温度可変式ヒーター。この製品は左上のダイヤルで水温を設定する Photo by N.Hashimoto

また、ヒーターを選ぶ際はヒーターカバーの形状や仕組みにも、注目したいところです。

魚の種類によってはカバーの中に隠れようとしてしまうこともあるため、状況に応じて、穴の大きさなどを気にしてみましょう。

ヒーター選びで覚えておきたいサーモスタットという装置

ヒーターは単体では水を温めることしかできません。

水温を感知し、設定された水温になるようにヒーターの動作を制御するのは『サーモスタット』という装置になります。

先に挙げた温度固定式は、あらかじめ“維持する水温が設定されたサーモスタット”がヒーターに内臓されているタイプということです。

サーモスタットを内蔵していないヒーターをコンセントにさして使用すると延々と水温が上がり続けてしまい大変危険ですので、間違えないよう注意してください。

 

対して、温度可変式は設定温度を変更できるサーモスタットがついているタイプになります。

可変式にはヒーター部分を交換できる製品が存在しますが、“サーモスタットを内蔵していない”ヒーターを用いるようにしてください。

また、サーモスタットは、製品それぞれ対応できるヒーターのワット数が決まっていますので確認してから組み合わせましょう。

 

補足ですが、ヒーター部分を交換できるタイプは長い目で見ると経済的なのでおすすめです。

基本的には、サーモスタットのほうがヒーターより長持ちすることが多いからです。

温度可変式ヒータ
温度可変式、ヒーター部分を交換できるタイプ Photo by N.Hashimoto

水槽用ヒーターは縦向きに設置していい?

水槽用ヒーターには、縦向き設置が可能な製品と推奨されない製品があります。

必ず説明書を見るなどして、縦向き設置が可能かどうかを確認しましょう。

 

また、縦向き設置をすると、横向き設置に比べ、ヒーターと水面が近くなってしまう場合があります。

ヒーターは水面から露出すると故障したり事故につながる危険性がありますので、水面からの距離や、水の蒸発などに気をつけて安全に使用してください。

水槽の右奥に縦向きに設置されたヒーター作動ランプが見える(作動ランプの有無は製品により異なります) Photo MPJ

ヒーターは熱帯魚飼育におけるとても重要なアイテムです。

タイプそれぞれ、製品それぞれに特徴や良さがありますので、いろいろな製品を見て自分に合う製品を見つけていきましょう。

水槽の水量に合わせたヒーター選びは、こちらの記事を参照してください。

 

Written by 板近 代

熱帯魚QA