みなさんこんにちは。
熱帯魚Q&A編集部の板近 代です。
今回は、熱帯魚を取り扱うお店が近くにない方や、遠方のショップで魚を購入したい方に向けた記事となります。
“長距離・長時間移動”の際に気を付けるべきポイントや、具体的な対策方法など。
安全に熱帯魚を運ぶ方法について解説しましたので、どうぞ、よろしくお願いいたします!
熱帯魚Q&Aとは 熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。 |
熱帯魚の長距離移動は“時間”に注意
熱帯魚の長距離移動の際、特に問題になってくるのは輸送にかかる時間です。
時間が長ければ長いほど、魚の負担となる水温変化が大きくなったり、揺れが続いたりする可能性が高まるからです。
逆を言えば、温度変化や揺れの問題をクリアできれば長距離移動のリスクは下がるということです。
温度変化については魚の入ったビニール袋を新聞紙で包んだり、発泡スチロール箱に入れたりすることで緩和させることができます。
揺れは持ち運びの際の歩き方や、運転の仕方などで軽減を心がけましょう。
熱帯魚の持ち運びには、人間用の使い捨てカイロを保温に用いることもあります。
当然、使い捨てカイロには水槽用ヒーターのような水温調整機能はありませんし、本来の使い方ではないためパッケージに“魚の輸送に使う場合の解説”などもありません。
以下のような点に気を付けながら、慎重に、使用する使い捨てカイロの数や配置などを決めるようにしてください。
- 使い捨てカイロが熱帯魚の入った袋に直接触れないようにする
対策例:新聞紙で遮る、使い捨てカイロをテープで固定するなど - 使い捨てカイロが濡れないようにする
対策例:袋のゴムで縛った口を下に向けない、水滴をふき取るなど
- 使い捨てカイロが破れないようにする
対策例:箱の中で袋が動かないよう新聞紙でおさえを作るなど - 発泡スチロール箱などを用いる際は空気の通り道を作る
対策例:箱のフタに穴をあけるなど
※使い捨てカイロは開封することで“酸素に触れ発熱する”ため
また、カイロには使い捨て以外にもいろいろなタイプがありますが、その中には熱帯魚の輸送に適さないものがあるということも合わせて覚えきましょう。
長距離移動の際は、魚と一緒に袋の中に入れる水の量の調整を行なう場合もあります。
水量調整は、ショップのお仕事。
スムーズに作業を行なってもらうためにも、長距離移動となることは、できるだけ魚を購入する前に相談するようにしましょう。
もちろん、魚やショップの方に無理をさせすぎてはいけませので、状況によっては持ち帰りをあきらめることも大切です。
後日発送という選択肢
ショップに寄ったタイミングが旅の初日などであると、帰るまでの時間が長すぎて、様々な対策をしても熱帯魚を持ち帰ることが難しい場合もあります。
以前、そうした話をショップの方にした際に「後日、魚を発送することもできますよ」と提案していただいたことがありました。
そのショップは、通販も行なっているのでそうした方法も可能であるとのことです。
また、魚を売約(※1)し、後日、改めて取りに行くという方法もあります。
このように、当日自分で持ち帰る以外の方法があることも覚えておくと、遠方でのショップめぐりがより楽しくなるかもしれませんね。
※1 売約: 当日持ち帰りできない魚や商品を取り置きしておいてもらうこと。採用しているかどうかや、売約の条件(事前支払いの有無・取り置き期間など)はショップにより異なる。 |
※当記事は、以前公開した記事(以下リンク)と合わせてご覧いただくことで、より深く熱帯魚の購入について把握していただける内容となっております。未読の方はぜひご覧ください!
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Written by 板近 代