みなさんこんにちは。
熱帯魚Q&A編集部の板近 代です。
本日のお題は、熱帯魚の購入の仕方です。
移動時間や、夏や冬の持ち帰りについてもお話ししましたので、どうぞよろしくお願いいたします!
熱帯魚Q&Aとは 熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。 |
熱帯魚の購入の仕方
熱帯魚の購入方法として、実店舗に行き購入する方法と通販があります。
また、個人ブリーダーさんからであったり、イベントなどでも購入することができます。
実店舗・リアルイベントであれば水槽などを見て、購入したい魚を決めて注文します。
水槽の中の魚は店員さんが取り出してくれますので、無断で手を入れたりしないようにしてください。
また、隠れている魚が見たい時も、自分でおびき出そうとせず店員さんにお願いしましょう。
その他、やってはいけないことの例をいくつか箇条書きにしておきますので、合わせて参考にしてください。
- 魚を驚かす行為
例:水槽を叩く・ライトで水槽内を照らす など - 環境や器具に影響を与える行為
例:水温設定の変更・フタをあける など - 水槽に何かを入れる行為
例:餌をあげる・添加剤を入れる など
他にも、店内撮影を禁止していたり、選別不可(※1)の種類があるなど、ショップごとのルールがある場合もありますので、入り口や販売水槽に注意書きがあれば目を通しておきましょう。
また、通販はショップにより注文方法が異なりますので、ホームページの解説などを事前にチェックしておくとスムーズでよいかと思います。
「生き物を購入するのは初めて」という方は、
そんな時は、お店の方に相談や問い合わせをしてみてもよいかと思います。
※1 選別不可: 購入する際の個体の選別、指定に対応しないこと。模様の差がほとんどない小型魚などに見られる販売形式。 |
熱帯魚購入後の移動時間は長くても大丈夫?
熱帯魚を持ち運ぶ際に気を付けるポイントは水温の低下や上昇、揺れなどです。水温変化や刺激をあまり与えず落ち着いて運ぶことができれば、数時間の持ち運びは問題ない場合がほとんどです。
逆を言えば、
魚を安全に持ち運ぶことができる移動時間は、輸送方法などにより大きく異なります。
たとえば、エアコンで水温をある程度維持できる車は、徒歩に比べ長い時間の移動に向いた環境を用意しやすいかと思います。徒歩の場合も、保温バッグなどを用いることで安全に移動できる時間を延ばすことが可能です。
このように、魚を安全に輸送できる移動時間は様々な条件により左右されます。安全な移動時間の感覚がつかめず心配な場合は、ショップの方に相談してみましょう。
補足として、通販の場合は不在にならず初回の配達で受け取り、すぐに開封して魚の状態を確認してください。受け取れない場合は魚の負担が増えるだけでなく、死着保証(※2)を受けられなくなる場合もあります。
※2 死着保証: 通販で購入した魚が到着時に死亡していた際の保証。採用しているかどうか、また、保証の条件や対象はショップにより異なる。 |
冬や夏の持ち帰りは要注意?
先ほどお話しした水温の低下や上昇、揺れなどに気を付けていれば、冬や夏でも熱帯魚を安全に持ち帰ることができます。
とはいえ、他の季節に比べて水温変化のリスクが高いことは事実。
たとえば、エンジンを切った車内の温度変化などは他の季節に比べてきつくなりがちです。ちょっとした休憩でも魚を持って降りるなど、状況に合わせて臨機応変な対応をしていきましょう。
夏や冬以外の季節でも、魚の負担になるレベルの水温変化が起きる可能性があることも忘れてはいけません。
あくまで夏や冬はほかの季節に比べ、極端なだけ。
どの季節でも、直射日光が袋の中に差し込まないようにするなど、安心安全な持ち運びを心がけましょう。
【お知らせ】熱帯魚の長距離移動(遠くのショップでの購入)について解説した記事を、後日公開予定です。更新はアクアライフ編集部公式Xにてお知らせいたしますので、当記事と合わせて参考にしていただけたら嬉しいです。
Written by 板近 代