みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

メダカは温厚な魚ですが、共食いすることはあるのでしょうか。

メダカQ&Aとは

メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください!
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Q:メダカの共食いについて

稚魚が狙われることもあります

メダカは基本的に共食いをする性質は強くありませんが、状況によっては共食いや死んだメダカを食べることがあります。

共食いをする際には以下のようなケースが挙げられます。

【稚魚が狙われる場合】

メダカは自分より小さな動くものを餌と認識する習性があります。

そのため、成魚と稚魚を一緒に飼育していると、稚魚が捕食されることがあります。

これは共食いというよりも、本能的な捕食行動です。

対策
稚魚と成魚を別の容器で飼う、または水槽を仕切って成魚と稚魚を隔離し、成魚が稚魚に干渉しないようにしましょう。

【死んだメダカを食べる場合】

メダカは死んだ仲間の体をついばむことがあります。

これはメダカにとっては栄養を求める自然な行動ですし、環境に目を向ければ死骸を分解する役割を担っているとも考えられます。

ただ、病気で死んだメダカを食べた場合、食べたメダカも病気になる可能性もあるため早めの対処が必要です。

対策
死んだメダカは水槽内の水を悪くするため、毎日メダカの健康状態をチェックし、死骸があればすぐに取り除きましょう。

【まとめ】

元気なメダカ同士は共食いをすることは基本的にありませんが、大きさが著しく違ったり、弱っているメダカをついばむことがあります。

メダカが等しく大きくなるよう、また病気にならないように過密飼育は避け、広めの水槽で飼育してあげることで共食いしない環境を作ることができます。

メダカの稚魚。成魚が干渉しない環境で育てよう。Photo.N.Hashimoto