みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

決定的に悪いわけではないけれど、どうも水槽が不調だ……そんなこともあるかもしれません。

その原因と対策を解説します。

メダカQ&Aとは

メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください!
メダカQ&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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Q:ポツポツ死の原因と対策

メダカが毎日1匹ずつ死んでしまう「ポツポツ死」。

経験した方も多いかと思います。

この現象には複数の原因があり、早期発見と適切な対策が重要です。

水質の悪化

飼育水のpHやアンモニア濃度、亜硝酸塩濃度が急激に変化すると、メダカに大きなストレスを与え、免疫力の低下を招きます。

フンや残餌が残って水が汚れることで、徐々に健康を害する場合があります。

対策

定期的な水換えを行ない、水槽内の汚れを防ぎます。

季節や水温によって変わりますが、週に1~2回、全体の1/3程度を目安に水を交換しましょう。

また目に見える形で水質を管理することもオススメです。

試薬や試験紙を使用し、pHやアンモニア濃度をチェックします。

メダカが健康に過ごせる状態の水質を把握することで、水換えの頻度を決める指標になります。

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水質試験紙
水質を計測して水槽の状態を把握しよう。Photo N.Hashimoto

過密飼育

水槽内の個体数が多すぎると、水質が悪くなりやすく、酸素不足やストレスが原因でポツポツ死が起きることが起こります。

対策

1匹あたり2~3Lの水量を確保し、過密飼育は避けましょう。

必要に応じて水槽を追加し、個体数を分散させることで、安定した水質を保つことできます。

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病気や寄生虫

外見に目立つ症状がない場合でも、細菌感染や寄生虫(カラムナリス病や白点病の初期など)が原因となる症状があります。

対策

メダカの行動や外見(ヒレや体表の異常)を毎日観察し、異常があればすぐに隔離して治療を行ないます。

病気の予防には、水槽に塩(0.3%程度の塩水浴)を溶かす方法も有効です。

塩は普通の食塩でよい。約0.3%の塩水を作るには、水100Lに300gの塩を溶かす。Photo MPJ

水温の変化

水温が急激に変化すると、メダカの体力が低下し、死に至る可能性があります。

対策

水槽用のヒーターを設置し、適切な水温(20~28℃)を維持します。

温度変化が激しい季節の変わり目では、夜だけでもヒーターを使用し、20℃以下にならないように対策してあげることもオススメです。

夏季は水温が上がり過ぎないように日中は風通しの良い日陰で飼育しましょう。

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まとめ

「ポツポツ死」は、複数の小さな問題が重なって起こることが多い現象です。

水質管理や適切な飼育の整備、そして日々の観察をすることで、防ぐことが可能です。

メダカや飼育水の小さな変化を見逃さないことがポツポツ死を防ぐ対策となります。