みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
メダカの体表が白く見えることが、あるかもしれません。
原因はあるのでしょうか。
メダカQ&Aとは メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください! |
Q:メダカの体表が白っぽい。大丈夫?
メダカの体表が白くなる原因は、主に以下の病気が疑われます。
それぞれの病気に合った治療法を知って、早期の回復を目指しましょう。
白雲病(はくうんびょう/しらくもびょう)
症状
体表が白く濁ったように、粘液が増加している状態です。
ヒレが縮む、泳ぎが弱いなどの症状が起こります。
水質悪化や水温の低下で病原虫が増加することが原因で発症します。
治療方法
水温を25℃前後まで上げ、塩浴(約0.5%の食塩水=水槽に1Lあたり5gの食塩を溶かす)を行ないます。
症状が重い場合は、市販の観賞魚用抗菌薬(グリーンFゴールドなど)を使用します。
以下のすべての薬に当てはまりますが、薬浴する場合は商品ごとの説明書通りに使用してください。
水カビ病(みずかびびょう)
症状
メダカの体表やヒレに綿のような白いカビ状のものが付着します。
口先のスレや傷などの部分に症状が出やすい病気です。
網でメダカの体表を傷つけてしまったり、水温変化で体力が低下することが原因で、水カビ菌に感染します。
治療方法
治療方法水温を25℃前後まで上げ、塩水浴(0.5%)を行ないましょう。
水カビがひどい場合は、市販されている魚病薬のメチレンブルーなどを使います。
白点病
症状
体表やヒレに小さな白い点が多数見られます。
体を水槽の壁面や底材にこすりつけるような行動をとります。
治療方法
白点病の元となる寄生虫は、その生活サイクルの中で「薬が効く期間と効かない期間」があります。
水温が高い方が薬が効く期間が早く訪れるので、薬浴する場合には水温を25〜30℃に保つとよいでしょう。
ただし、水温が低い時期にいきなり水温を上げるとメダカにダメージを与えるので、水温を上げる際にはよくメダカを観察してください。
そのようにして、メチレンブルーなど白点病に効果のある魚病薬を使います。
共通の対策
水質の改善
汚れた水は病気の温床になるため、普段から週1~2回水換えを行ない、水質をきれいに保つことを心がけてください。
ろ過を使用している場合は水換えと一緒にろ過材を洗うことが大切です。
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ストレスの軽減
過密飼育を避け、メダカがゆったりと泳げる広い水槽で飼育することがオススメです。
また水温を20~28℃の範囲で安定させ、急激な変化を避けることで、メダカのストレスを軽減することができます。
