皆さんこんにちは!
アクアプランツWEB編集部です。
今回ご紹介するのは以下の2つのQAです。
水道水に水草……たしかに悩んでしまいますね
それではどうぞ!
QA.031 水草には水道水を使ってもOK?(中和は必要?)
基本的に水草だけの水槽なら塩素中和は必要ありません。
ただし、一部塩素が苦手な水草もあるので注意しましょう。
マツモ、ラガロシフォン・マダガスカリエンシスなどの葉に透明感があり柔らかい水草は薬品に弱い傾向があります(溶けるように枯れることがある)。
これらは塩素が苦手なので、塩素中和した水を使うほうが無難ですよ。
また、お魚やエビなどの生き物が入っている場合は塩素を中和するのが基本です。
塩素が過剰にある場合、エラにダメージを与え呼吸困難になってしまうかもしれません。
塩素を中和する際は、バケツに水道水をくみ、中和剤を入れる方法が一般的です。
液体の中和剤なら1回かき混ぜる程度で塩素が中和されますので、すぐに水槽に入れることができます。
水槽サイズが大きい、数が多いならアクアリウム用浄水器を使った塩素中和が便利です。
水道に接続して注水することで塩素が中和された水で換水できますので便利ですよ。
QA.032 ミネラルウォーターは使ってもOK? 水道水のほうが良い?
ボトルアクアリウムなどの極小スペースで機材類をあまり使わずに水草を育てている場合は水道水を使うことをおすすめします。
水道水には豊富に空気が含まれているため、その中のCO2が水草の光合成に役立ちます。
通常の水草水槽の場合は「軟水」のミネラルウォーターを使用するのは良いことです。
軟水下ではpHが下がりやすくなり、CO2(二酸化炭素)の吸収効率、肥料の吸収効率が良くなるため水草の育ちが良くなる傾向があります。
反対に「硬水」のミネラルウォーターは厳禁です。
硬度が高くなるとpHが下がりづらくなり水草の育ちが悪くなる傾向があります。
ミネラルウォーターを換水に使用するとかなり費用がかかるはずです。
幸い日本の水道水は水草が育ちやすいので(軟水の地域ほど育てやすいです)、下手なミネラルウォーターを使うくらいなら水道水を使うことをおすすめします。
もし硬度の高い水道水の地域にお住まいの方は、アクアリウム用浄水器「ADA NAウォーター」などにカチオンフィルターをセットすることで軟水を作ることができますので、お困りの方はぜひお試しください。
エムピージェーの「水草(書籍)」の記事一覧です。エムピージェーは「月刊アクアライフ」をはじめとした熱帯魚や水草、海水魚、川魚、爬虫類や両生類など水辺を中心とした生き物に関わる情報誌を発行している出版社です。