みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

今回の金魚Q&Aは、室内飼育での色揚げについて。

関連してライトの有無などにもついてお答えします。

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:金魚は室内でも色揚げできる? ライト選びは重要? バックスクリーンの効果は?

室内飼育でも金魚は赤くなる!

室内飼育でも金魚の色揚げはできます。

掲載した写真の金魚たちをご覧ください。

室内飼育でも赤を保つことができ、赤色が増えていることがわかります。

室内飼育した金魚の色の変化の様子。成長した個体(右)の赤色が濃くなっていることがわかる。Fig.T.Kawasumi
同じく室内した金魚の色の変化の様子。成長した個体(下)の赤色が濃くなっていることがわかる。Fig.T.Kawasumi

金魚を赤くするための飼育

室内での色揚げに必要なものは、金魚が体内で赤の色素を合成できるように、色揚げ成分の入った餌をあたえることと、バックスクリーンを黒く、また底砂に大磯砂などの黒いものを用いることだと思います(色揚げ成分については【金魚QA No.001】で解説しています)。

2019年、観賞魚フェアにおいて、白い容器に金魚を入れて展示したことがあるのですが、私が持っていった魚、特にキャリコ柄のものは色が非常に薄くなってしまいました。

この経験から、私は水槽のバックスクリーンだけでなく、底にも必ず大磯砂をまき、黒色にするようにしています。

以前はベアタンクにして底砂を敷いていなかったのですが、大磯砂を敷いたほうが赤を濃く保てる個体が多いと思っています。

ライトは必要?

私は、室内飼育ではライトはほとんど使用していません。

ライトを使用するときは、夜観賞用に食事の間だけ40分ほど照らすぐらいです。

室内に入ってくる日光量はそんなに多くはなく、青水が発生することはありません。

それでも上記に気を付けていれば、金魚は赤くすることができます。

皆さんも色々と工夫してみてください。

 

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