みなさんこんにちは。
熱帯魚Q&A編集部の山口正吾です。
古代魚、かっこいいですよね。
実際のところ、どんな魚を古代魚と呼ぶのでしょうか。
熱帯魚Q&Aとは 熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。 |
古代魚ってどんな魚?
古くに出現した魚たちです
よく聞きますよね、古代魚というワード。
アクアリウムフィッシュだけではなくて、シーラカンスにも使われたりします。
「生きている化石」とも形容される魚たちです。
アクアリウムにおける古代魚というカテゴリーは一つの分類群を指すのではなくて、いくつかの分類群から成り立っています。
有名どころでは、ハイギョ目(もく)、ポリプテルス目、チョウザメ目、アミア目、アロワナ目などが挙げられるでしょうか。
共通する特徴としては古い時代に出現したグループであるということ。
たとえばハイギョ目では三畳紀前期(約2億4000〜5000年前)、アロワナ目ではジュラ紀後期(約1億4000年前)の化石が発見されています。
恐竜の出現が三畳紀後期(約2億3000年前)とされていますから、ハイギョ目は恐竜より以前に現れて、現在まで生き残っているわけです。
強キャラでもある
また、これらの古代魚は現在の多数派である魚たち(スズキ目、コイ目ほか)とは異なる外見や生態をもつ種が多いのも特徴です。
たとえば、ハイギョ目では肉質のヒレ、ポリプテルス目では多数の背ビレと硬鱗をもちますし、ハイギョ目、ポリプテルス目、アミア目、アロワナ目(の一部の種)は空気呼吸ができます。
ほかに、ハイギョ目やポリプテルス目は、稚魚〜若魚期にウーパールーパーのような外鰓(がいさい)をもちます。
変わっていますよね。
このような個性的なキャラクターに加えて、おおむね種数が少ないこともあり、アクアリウムフィッシュの中では特別な存在と位置付けられています。
考えてもみればシーラカンスのような強キャラが水槽で飼えるわけですから。
一部の人にグッサリと刺さるのも頷けます。
Written by 山口 正吾