みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
自分の理想のメダカを作りたい!
そう思う人はぜひご覧ください。
メダカQ&Aとは メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください! |
Q:メダカの改良に挑戦!(1)
選別と交配
メダカの改良、いわゆる新品種を作出するにはどうしたらよいでしょうか。
メダカの改良は選別と交配を繰り返すことで行なわれます。
これは、自分が作出したい特徴を持つメダカ同士を親魚として選び、その遺伝的特徴を次世代に受け継がせるプロセスです。
以下に詳しく解説します。
改良の基本ステップ
●特徴の選定
どのようなメダカを作出したいのか目標を設定します。
例えば、「鮮やかな体色」「ヒレの形状」「光の強さ」など、各形質の特徴を特定します。
鮮やかな体色に強い光を乗せたい、という組み合わせでも良いです。
●親魚の選別
目標に近い特徴を持つ親魚を選びます。
このとき、形質の特徴ばかりに目が向きがちですが、骨曲がりや細い個体は、次世代に悪影響が出るためなるべく選ばないようにしましょう。
健康で体格の良い個体を選ぶことが大切です。
●交配
選んだ親魚同士を交配させ、子孫の特徴を観察します。
ちなみに、交雑(異品種を交配させること)して生まれた1世代目の子どもたちをF1(えふわん)と呼びます。
●選別と再交配
生まれた子メダカの中から、目標に最も近い個体を再び選び、交配を繰り返します。
●固定化
望ましい特徴が安定して次世代に現れるまで交配を続けます。
このプロセスは数世代かかることが一般的です。
新品種作出の一例
●ミッドナイトフリル漆黒タイプ
ミッドナイトフリル漆黒タイプは、マリアージュキッシングワイドフィン(通称:エメキン)とブラックダイヤを交配させることで始まりました。
エメキンの特徴であるフサヒレと、ブラックダイヤの特徴である退色しない黒、その両方の特徴を併せ持つ新品種としてミッドナイトフリル漆黒タイプが誕生しています。
このように、まだこの世にない組み合わせの特徴を持つメダカを作出することが、新品種が生まれるプロセスとなります。


