みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
飼っていると色が薄れていく……そんな話も聞かれます。
対応はあるのでしょうか。
金魚Q&Aとは 金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。 |
Q:色揚げの方法・餌や日光、砂利の効果について
餌などの工夫で色揚げは可能です
餌は色揚げ成分が入っているものを与えます。
もしくは、植物プランクトンがたくさんいる青水で飼育します(参考記事)。
色揚げ用の餌には、植物プランクトンがもつ、金魚の赤になりやすい成分を人工的に入れてあるのです。
日光については、あまり必要ないと思います。
あまり日光が入らない室内でも、色揚げ成分の入っている餌であれば、色揚げできます。
私は照明もほとんどあてていません。
夕食時に照明をつける程度です。
ですが、しっかり赤が増えます。
周囲の色にも配慮して
砂利については、黒い大磯砂などを用いると効果があります。
私の経験をお話しします。
以前、キャリコリュウキンを品評会に出品しました。
その時は白い容器に泳がせていたのですが、2日も経つとずいぶんキャリコリュウキンの色が薄くなり、赤も薄くなってしまいました。
このように白い容器に入れると、金魚によっては体色が薄くなることがあります。
また別の経験をお話しします。
昨年(2022年)にはギャラリーをお借りして、自分の金魚を展示しました。
そこでは、先にお話しした白い容器で色が薄くなってしまったことを教訓に、白い容器に大磯砂を敷きました。
すると、色は薄くなりませんでした。
これらは一例ですが、なんにせよ、室内に水槽を置くときは、水槽の底に黒っぽい砂を敷く、水槽の壁面にも黒いシートを貼るなどすると、赤が薄くなることを防げます。