みなさんこんにちは。

熱帯魚Q&A編集部の板近 代です。

 

今回の熱帯魚Q&Aは「熱帯魚の飼育は大変なのか?」ということについて、お話させていただきます。

「熱帯魚を飼ってみたいけど手間がかかりそうで不安」という方は、ぜひご覧ください!

熱帯魚Q&Aとは

熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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熱帯魚の飼育は大変?簡単?

熱帯魚は種類も多く、飼育スタイルも様々なので全てを含めて簡単と言い切ることはできません。

ただ、日々の世話は意外とシンプルですし、飼育する魚の種類や水槽サイズなども選ぶことができますので、人それぞれの生活に合わせやすい趣味であるとも思います。

 

水槽をゼロから準備する時はそれなりに時間がかかったりもしますが、その後の日常管理は短時間で終わる作業がメインとなります。

たとえば、多くの種類の熱帯魚の“毎日の世話”は餌やりのみで終わります。

 

水換えや掃除などの“餌やり以外の世話”は、毎日ではなく期間を空けて行なうことがほとんど。

作業時間も60リットルくらいの水槽までなら、1時間以内に終わることが多いです。

 

以下に実際にある製品を例にした表『水槽ごとの水量例』を示してみます。

水槽ごとの水量例
出典:コトブキ工芸クリスタル水槽

水槽サイズ(幅×高×奥行cm) 水量
KC-トリプルS(W315×D185×H245) 12リットル
KC-トリプルM(W360×D220×H262) 18リットル
KC-トリプルL(W400×D256×H280) 23リットル
KC-450M(W450×D295×H300) 35リットル
KC-600S(W600×D295×H360) 57リットル
KC-900L(W900×D450×H450) 157リットル
KC-1200L(W1200×D450×H455) 205リットル

別の回(後日公開)で詳しく解説しますが、水換えには『週に一度、全体の5分の1~3分の1程度』という一つのめやすがあります。

仮に、60cm水槽(57リットル)の4分の1の水換えを、8リットルバケツで行なうとしたら約2杯分(14.25リットル)の入れ替え。

数字にしてみると、そこまで大変ではない量であることがわかると思います。

 

飼育の基本中の基本とも言える水換えは、手間を減らす方法や道具もいろいろと考えられています。

たとえば、水量の多い大型水槽の水換えに水中ポンプを用いたりですね。

水換えは“餌やり以外の世話”の中でも頻度が高いほうの作業ですから、飼育をしたことない方が「大変かどうか」をはかるポイントとしてもちょうどよいのではないでしょうか。

 

また、熱帯魚は歴史が長い趣味ということもあり、多くの種類に適用できる飼育の基礎や、飼育が容易な種類がある程度明らかになっています。

それらの情報を知れば、より具体的にイメージができるようになりますので、ぜひ調べてみてください。

 

当連載でも初心者向けの情報をたくさん公開していく予定です。

その他にも当ブログには様々な記事がありますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

水槽用クーラー小型
熱帯魚には、小型の水槽や器具も多い Photo by N.hashimoto

生き物を飼ったことがない人でも大丈夫?

「生き物を飼ったことがない人でも、熱帯魚を飼っても大丈夫?」

 

これに関して私は「多分、大丈夫」だと考えています。

先程お話したような飼育の基礎を学ぶこともできますし、全国各地に専門店などもあるからです。

また、丈夫で飼育しやすい種類もたくさんいるので、多くの方が“初心者さんでも飼いやすい範囲”で好みの魚を探すことができるのではないでしょうか。

 

「絶対、大丈夫」と言い切れないのは、やはり相手が生き物であるからです。

熱帯魚に限らず、ペットを飼うということは、ペットの生命を飼育者があずかっているということ。

当然、飼育をはじめたら世話をし続けなければなりません。

不安のある方は、魚の寿命なども視野に入れて長い目で見て考えてみましょう。

シルバーアロワナ
魚の最大サイズもしっかり調べておきたい。写真は、とても大きくなるシルバーアロワナ Photo by T.Ishiwata

 

Written by 板近 代

熱帯魚QA