みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

今回の金魚Q&Aは金魚に適合する水質について。

pHを基準に解説します。

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:金魚に最適な水質はアルカリ性?最適なpHはいくつ?

弱酸性から中性が適切だと思います

アルカリ性が最適だとは思いません。

金魚が生活している飼育水と同じくらいの温度の水道水をカルキ抜きして、そこに金魚を入れると楽しそうに泳ぎます。

水道水はおよそ中性です。

普通、飼育されている金魚が育つ環境は中性であるか、もしくは金魚の排泄物によって少し酸性に傾いていると思います(※文末に補足あり)。

私が金魚を育てている水槽の水を測定器で測ったところ、pH6.5くらいでした。

pHが7より低いので少し酸性ですね。

だいたいこの辺りから中性を維持すればよいと思います。

pHが下がり過ぎても良くない。時々でもpHを測って、水槽環境を把握しよう。Photo N.Hashimoto

酸性に傾いたら…

これが、もっと酸性に傾く(pHが下がる)と金魚にとってはしんどい環境になると思います。

酸性に傾くと、金魚の体表の粘膜のタンパク質がダメージをうけるためか、体表が白くなります。

わかりやすいのは眼球の見え方の変化です。

・金魚の黒い眼の部分に、普段は見られない白いにごりのようなものが見えるとき

粘膜にとってよくない環境であると考えられます。

そのようなときは、すぐに水換えをしてください。

酸性に傾いた水を中性の水道水で割ることで、中性に近づけます。

また、

・水温が下がったわけでもないのに金魚が餌を食べる勢いが妙に少なくなったとき

・白点も尾ぐされの症状もないのにほとんどの金魚が背ビレをたたんでしまっているとき

そういう場合も、たいがい飼育水が酸性になっています。

すぐに水換えをしましょう。

※フィルターをつけている水槽では、魚の排泄物を起点にした生物ろ過の作用により、飼育水のpHが徐々に下がります。

背ビレをたたんでいる状態が続いていれば、水が酸性に傾き過ぎたなどして、金魚が不調になっていると思っていい。Photo MPJ

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