みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

今回は金魚の色抜けについて。

赤い色を保つ方法などを解説します。

金魚Q&Aとは

金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。

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Q:金魚の丹頂の頭が白くなる原因と赤くする方法は?

色揚げ成分が配合された餌を与えよう

丹頂に限らず、金魚の赤い色を保つには、βカロテンなどの色揚げ成分が配合された餌を与えることが必要です。

色揚げ成分を体の中に取り込めないと、赤は薄くなり、丹頂の頭が白くなることがあると思います。

しかし、市販されている餌のすべてに色揚げ成分が入っているわけではありません。

自分の家の金魚の赤色が薄くなったなと思う人は、使っている餌について調べてみましょう。

また、環境が明るい色だと体の色が薄くなることもあるので、黒いバックスクリーンを用いたりして周囲の色に工夫しましょう。

丹頂。白い体に赤い頭がトレードマーク。Photo N.Hashimoto
赤い色の色揚げ効果を謳った餌。Photo MPJ

水温を上げたら赤が消えたことがあった

まれに、水温上昇によって赤が消えてしまうことはあります。

以前、キンギョヘルペス治療のために水温を33℃に上げたときに、1匹の金魚の赤がどんどん消えていきました(関連記事)。

一緒に33℃の水で泳いでいる他の金魚の赤は全く薄くならず変化が起きないのに、1匹だけ赤が消えてしまったのです。

その金魚の模様が素晴らしいものだったので、とても残念でした。

なぜ、その1匹だけであったのかはよくわかりませんが、これも金魚を飼育していく上での面白みかな、と思います。

思い通りにいかないからこそ、またチャレンジしたくなります。

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