みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
飼育と水換えは切っても切り離せないもの。
とはいえ、少しは手間を減らしたいですよね……。
金魚Q&Aとは 金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。 |
Q:金魚の水換えは毎日必要? タイミングや頻度は? 水道水でも大丈夫?
餌の量や金魚の数により変わります
水換えのタイミングや頻度は別の回答に書きましたが、そこにある表を参考にしてもらえればと思います。
ただ、その表に記したのはあくまでも一例でして、もっと餌を与えて金魚を成長させたい人もいるでしょうし、金魚が今のままのサイズでとどまってほしい人もいると思います。
ですので、水換えの頻度は与える餌の量・金魚の数によって変わっていきます。
食べ残しを確認!
では、どのタイミングで水換えをしたらよいのでしょうか。
私は餌の食べ残しが、金魚からの水換えをしてほしいというサインだと思っています。
たとえば、水温は変わらず、いつものように餌を与えているのに、急に食べ残しが増えたとき、これは水質悪化していると考えます。
おそらく、排泄物が原因で水が酸性になっていたりするのでしょう(関連記事)。
そういうときは、急いで水換えをします。
すると、たいてい次の日くらいから餌を食べるようになります。
リトマス試験紙というものがありますよね。
水が酸性かアルカリ性か調べるときに用います。
少し残酷な言い方かもしれませんが、金魚がリトマス試験紙のように、水質悪化をわかりやすく教えてくれる存在だと考えてもいいかもしれません。
で、そのサインを見逃さずに素早く対応していけば金魚は快適に生きていけると思います。
背ビレをチェック!
餌の食べ残し以外のサインは、背ビレです。
元気な金魚は、みんな背ビレがピンと立っています。
少し調子が悪いと、金魚は背ビレをたたんでしまいます。
いつも立っている背ビレが元気なくたれているとき、問題が発生していると思ってください。
白点もついていない、尾ぐされにもなっていないのに背ビレがたれているとき、水質が悪化しているはずですから、すぐに水換えをしてください。
このようなとき、私は水槽の3分の2、ときには5分の4ぐらい水を捨てて新しい水を入れています。
稚魚には要注意!
水換えは水道水を使って問題ありません。
私は水道水の塩素を抜くために、普段は固形のカルキ抜きを使っています。
ただ、稚魚が1cmたらずと小さな場合、液体のカルキ抜き、それも金魚の粘膜を保護する成分が含まれているものを使います。
以前、小さな稚魚を容器に入れ、そこに水道水を入れてから固形のカルキ抜きを入れたことがあります。
しかし、水道水を入れてすぐに稚魚が死んでしまいました。
おそらく、固形のカルキ抜きが溶けきる前(塩素が中和される前)に、水道水に含まれる塩素が稚魚にダメージを与えたのだと思います。
それ以来、稚魚にはすぐに水道水と混じりあい塩素を抜いてくれるであろう液体カルキ抜きを使っています。
液体カルキ抜きを使うようになってから、先述のような事故は起きていません。
稚魚の全長が10円玉サイズ(25mm)くらいになれば固形のカルキ抜きでも大丈夫です。
川の水を利用できれば…
私は時々、きれいに流れる川を見ると、この川の水が毎日少しずつ我が家の水槽に流れ込めば、水換えも、ろ過装置を置く必要も、さらにはエアレーションも必要なくなるかもしれないなあと思います。
もし、そんなことができたら、ものすごくラクにたくさんの金魚を育てることができますね。
でも、そんなのは難しい話でして、どうしても金魚を飼育するとなると水換えは必要になると思います。