みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
白いメダカは体質が弱いという話は本当?
改良メダカの品種による体質の違いについて考えてみました。
メダカQ&Aとは メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください! |
Q:メダカで体質が強い品種、弱い品種はどれ?幹之メダカや白メダカは弱いって本当?
体質はどの品種もほぼ同じだと思います
改良メダカの品種には、繁殖させにくいものや、固定率が低い品種はあるものの、体質的に弱い品種というのはほとんどありません。
幹之メダカや白メダカが弱い、という意見は聞いたことがありますが、逆に強いという愛好家もいます。
これは、幹之メダカだから弱いというわけではなくて、その方の飼育されていた幹之メダカや白メダカが偶然、飼育環境に適応できない系統だった可能性があります。
つまり、すべての幹之メダカや白メダカの系統が弱いというわけではないのです。一度、違うお店から購入してみると、案外うまく飼育できるかもしれません。
飼育難易度が高めのメダカはいます
ただし、野生型(川にいる一般的な体型のメダカ)と比べると、飼育難易度の高い特徴(形質)はあります。
<ダルマ体型>
最も飼育難易度が高いのがダルマ体型やヒカリダルマ体型です。水温が低くなると転覆したり、体調を崩したりします。
屋外で越冬させることは難しく、一年を通して20℃以上の加温飼育をする必要があります。
<ヒレ長・メラーなど>
ヒレ長系統(スワローやヒレ長など)、メラーなど、ヒレが伸びたり、分かれたりする形質を持つ品種の飼育にも配慮が必要です。
野生型のメダカに比べて泳ぎが遅く、一緒に飼育していると餌を食べるときに食い負けることがあります。水面の広い水槽で飼育するか、分けて飼育しましょう。
その他に、モルフォ形質を持つ品種はヒレが溶けやすい、体内に黒色素胞を持つ品種は腫瘍ができやすいといった傾向はありますが、どちらも短期間で弱ることはなく、普通に飼育していれば産卵、成長するので、とりわけ弱い品種と考える必要はありません。
このように、ダルマ体型、ヒカリダルマ体型の形質を持つ品種だけが圧倒的に飼育難易度が高くなりますが、その他の品種は同じように飼育していても普通に成長させることができます。