みなさんこんにちは。

熱帯魚Q&A編集部の板近 代です。

 

本日は、手入れが楽な水槽づくりについて、フィルターを中心に解説させていただきたいと思います。

手間減らす工夫も、趣味の醍醐味ですよね!

熱帯魚Q&Aとは

熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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飼育の手間を減らすには?

趣味には、手間を楽しむという面もありますが、効率化することでより楽しめるようになる場合もあります。

本日はその効率化について、考えてみましょう。

 

まず前提として、熱帯魚飼育“全体”ではなく“一部の作業”に対して手間がかかると感じている人が多いように思います。

中でも、水換えや掃除に対して「どうやって手間を減らそうか」と試行錯誤された方は、たくさんいるのではないでしょうか。

水槽水換えスポンジ
水換えや掃除は“工夫のしがい”のある作業だ Photo by S.Itachika

私の個人的な考えですが、そうした作業の手間を減らすためにはある程度道具にこだわると良いかと思います。

たとえば、バケツやホース。

使いやすいサイズや形状のものを選ぶだけで、水換えや掃除が楽になることがあります。

 

他にも、熱帯魚の世界では各作業を楽にするためのアイテムがたくさん販売されていますので、お店やサイトなどでいろいろと見てみてください

特に初心者さんは「こんな便利な道具があったんだ!」と驚かれるかもしれませんよ。

また、飼育の知識をつけていくことも手間を減らすことにつながりますので、道具探しとセットで学んでいきましょう。

長いスポイト
ちょっとした汚れを吸い出すのに便利な長いスポイトなどもある Photo by N.Hashimoto

掃除が簡単なフィルターってあるの?

極論に聞こえるかもしれませんが、フィルターはそこそこ掃除が簡単にできるようにつくられているものがほとんどであると思います。

フィルターには掃除がつきもの。

手間を減らすための工夫は、各メーカーさんが力を入れている部分であると私は思うのです。

投げ込み式フィルター
掃除やろ材の交換もしやすい投げ込み式フィルター Photo by N.Hashimoto

そうした中で、あえて掃除が簡単なフィルターの例を挙げるとしたら外掛け式フィルターでしょうか。

外掛け式フィルターはワンタッチでろ材が交換できる製品が多く、それは数あるフィルターの中でも掃除のしやすいタイプといえます。

この写真を見ただけでも外掛け式フィルターの“ろ材の着脱のしやすさ”がよくわかる Photo by T.Ishiwata

また、上部式フィルターも構造がシンプルで、サイズのわりには手間少なくメンテナンスが可能です。

ろ過槽が横長の箱状なので、一番上に大まかな汚れを受け止めるマットを敷いてしまえば、しばらくの間はそれを交換するだけで良いですからね。

ウールマット
写真の上部式フィルターでは、白いマットで大まかな汚れを受け止めている Photo by T.Ishiwata

では、外部式フィルターはどうでしょう。

外部式フィルターは掃除の際にホースを着脱する必要がありますし、また、ろ過槽は密閉のためにOリングを採用しているのでフタの開け閉めにも多少気をつかう必要があります。

そのため、「他のフィルターより掃除の手間がかかる」という意見を見かけることも少なくありません。

ただ、外部式フィルターはろ過能力が高く、水草水槽に非常に適している……つまり、水草水槽の維持が簡単になるという特長があります。

フィルターが提供してくれる“簡単”は、掃除に限った話ではないということですね。

外部式フィルター
外部式フィルターのパーツの多さは、設置の自由度の高さにもつながる Photo by T.Ishiwata

最後に補足として。

ここまで書かせていただいたことは、フィルターの“タイプ別”のざっくりとしたお話です。

実際に購入する際は、タイプ別の特徴だけでなく製品個別の特徴にも目を向けるようにしてください。

その製品ならではの手間を減らす工夫が取り入れられたりもしていますからね。

そしてなにより、使う人との相性というものもあります。

 

そうそう、フィルターを買ったら説明書にも目を通してください。

構造をしっかり把握しておくと、掃除もしやすくなりますよ!

 

Written by 板近 代

熱帯魚QA