みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

 

本日のお題は、アクアリウムのイベント!

見るイベント、買うイベント……楽しいイベントについていろいろとお話しましたのでどうぞご覧ください!

山口 正吾山口 正吾

今年の夏から秋にかけてイベント復活の兆しがあります。

板近 代板近 代

イベントは当日だけでなく、後日、思い出話をするのも楽しいですね。

アクアの雑談

アクアの雑談は、その名の通りアクアリウムに関する「雑談」をお届けする連載です。お題は回ごとにいろいろ! 雑談いたしますのは、株式会社エムピージェー出版部長で月刊アクアライフ前編集長の山口 正吾(やまぐち しょうご)と、アクアライフWEB編集部に社外からの協力スタッフとして参加している板近 代(いたちか しろ)。雑談ならではのお話を、どうぞお楽しみください。

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アクアリウムイベントは楽しいぞ!

山口:板近さんはアクアリウムのイベントに行ったことはありますか。

板近:ありますね。ただ、回数で言うとかなり少ないのですが。

山口:なるほど。夏になったことですし、夏祭りと掛けるわけではないですが、そういうお題で雑談するのも面白いかなと思ったのですがどうでしょう。

板近:いいですね。山口さんは雑誌の取材などでも様々なイベントを見てこられたとも思いますし、お話聞かせてもらいたいです。

山口:イベントには色々なスタイルがありますし、全部話すとまとまらないかもしれないので、今日は「一般参加が可能で、実際に足を運べるイベント」という限定で良いですかね。

板近:はい!

山口:あと、条件を付け加えるとしたら今日お話するイベントは、常設ではなく期間限定のものという感じですかね。

板近:承知いたしました!

アクアリウムイベント

アクアリウムイベント
商業施設の一部で開催された水草イベントと、展示されていた水槽 Photo by MPJ

見て楽しむイベント

山口:さっそくですが、板近さんからなにかイベントに関して聞きたいことはありますか。

板近:そうですね……アクアリウムイベントっていつぐらいからあるんですかね。

山口:いやーそれはあまりにも歴史があるので、なんとも……。

板近:たしかに金魚の飼育の歴史などはとても長いですし、遡ればいろいろありそうですね。

山口:幕末には金魚の品評会が開かれていたようだし、私の体験とからめてお話するのはちょっと無理(笑)。

板近:(笑)

山口:では、視点を変えて、今も続いているイベントの話などはどうでしょう。

板近:あ、それは気になります。

山口:たとえば日本観賞魚フェアというイベントがあるんですね。これは1978年から続いていて。

板近:歴史ありますね。

山口:現在の日本観賞魚フェアはアクアリウム全般が対象のイベント。特徴は生体のお披露目になるのかな。前身が金魚の品評会ということもあり、特に金魚は日本全国から良い個体が集まり、とても見応えがあります。

板近:それはすごそうです。

山口:金魚は身近な魚ですが、立派な個体はやはり稀で。そういう個体が一堂に会するのだから、愛好家はたまらないものがありますよ。

板近:その会場に行くだけで見れるわけですもんね。

山口:ええ。以前まで同フェアでは、金魚をガラス水槽で展示していたんですね。ああいう立派な金魚を横から見られる機会は貴重であったと思いますよ。実際に私も興奮しましたし。

アクアリウムイベント
日本観賞魚フェア。以前まではガラス水槽で金魚の展示をしていた Photo by MPJ

板近:眺めているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいそうです。

山口:アクアリウムの世界には、このような「お披露目イベント」はいろいろありますよね。

アクアリウムイベント
イベントでのメダカの展示。“上見”もできるように水槽が低い位置に設置されている Photo by MPJ

板近:レイアウト水槽であると、私はADAさんの展示を見に行ったことがありますね。

山口:どうでしたか印象は。

板近:やはり、実物を見られたことがすごく感動的というか。

山口:写真でしか見られないですからね、普通は。

板近:ですね。写真で見るものいいですが現物は動きもあるし、いろいろな角度から見られますし。

山口:生で完成度の高い水槽を見るとやはり感動します。水流の感じなんてまさに、生で見るからこその部分でもありますし。

板近:水流見てました私も! あと、魚の動きとか、光による水面の輝きだとか……やはり生で見たからこそですよね。

山口:そうですね。また、イベントって、足を運ぶところから遊びになっているというか移動すら楽しいんですよね。

板近:わかります! あと、予定を立てたり、その日を待ってワクワクしたり。

アクアリウムイベント

アクアリウムイベント

アクアリウムイベント
イベントで展示されていたユニークな水槽 Photo by MPJ

コンテストを楽しむ

山口:魚のお披露目でいえば、コンテストもありますよね

板近:金魚、錦鯉、グッピー、メダカ、ベタなど、いろいろな魚のコンテストがありますよね。

山口:ええ。そういうコンテストが一般にも開放されていればイベントと呼べますよね。

板近:自分がコンテストに魚を出していなくても、足を運べば素晴らしい魚が見られる。これはかなりイベント感ありますね。

山口:先の日本観賞魚フェアも金魚ほかでコンテストを開いていますし、イベントの一部としてコンテストが行なわれることもあります。

板近:コンテストに特化したイベントもあれば、イベントにコンテストが含まれていることもあるということですね。

山口:そんな感じです。繰り返しになりますが、選りすぐりの生体を見られる機会は少ないし、そうしたコンテストが近くで開かれていればぜひ足を運んでほしいですね。たとえば錦鯉は生で見れば大きさが実感できるし、びっくりするはずですよ。

アクアリウムイベントアクアリウムイベント

アクアリウムイベント
コンテストで展示されていた立派な個体たち。上から金魚(珍珠鱗)、ディスカス、錦鯉 一枚目Photo by N.Hashimoto / 二枚目、三枚目Photo by MPJ

買って楽しむイベント

山口:ここまでは「見る」に重きを置いたイベントについて話をしましたが、ここ10年くらいは「販売」がメインであるイベントも増えましたよね。

板近:ここ10年くらいなんですね。

山口:まあ、それ以前よりあったとは思いますが、はっきりと販売をメインとしたイベントが増えてきたと実感できるのはわりと最近のことです。

板近:どういう流れであったのですかね。

山口:ざっくりいうと、00年代から爬虫類両生類で販売をメインとしたイベントが徐々に増えてきて、全国各地で開かれるようになったんです。

爬虫類イベント
爬虫類両生類イベントの様子 Photo by MPJ

板近:たしかに、爬虫類両生類のイベントの告知などはかなり前から見かけていた気がしますね。

山口:爬虫類両生類に興味があれば、おそらく早い段階でイベントがあることを知るだろうし、実際に足を運ぶ人も多いと思う。

板近:ではアクアリウムはどうでしょう?

山口:対してアクアリウムは、先にお話したような見せることに重きをおいたイベントが多く、販売中心のイベントは少なかったと記憶しています。それが、爬虫類両生類にならえで徐々に販売を中心としたイベントが増えていったという印象がありますね。

アクアリウムイベント
販売中心のイベント(アクアリウム東京) Photo by MPJ

板近:なんでアクアリウムは販売が少なかったんですかね。

山口:いろいろな理由が言われるし、私の推測もあるけれど、水の移動が大変な面はあると思います。

板近:絶対大変ですよね……。

山口:上から見る魚もいますが、魚が美しく見えるのは横からであることが多く、つまりはたくさんのガラス水槽を用意して、魚の体調を崩さないように運搬して販売するというのはハードルが高い。

板近:生き物を運んで展示するだけでもかなり大変そうなのに、さらに水までとなると。

山口:また、なんだかんだ言ってアクアリウムは身近ですから、非日常感は爬虫類両生類に比べれば小さいかもしれない。

板近:たしかに、「珍しい魚」とかそういう話は別として、全体的に見れば魚は爬虫類両生類よりも見かける機会は多いですよね。

山口:アクアリウムは以前はデパートの屋上の定番であったし、現在では少し大きなホームセンターであればだいたい売り場がありますからね。そういう身近な生き物で販売中心のイベントをするのは、ちょっと集客的に難しいと思われていたかもしれない。

板近:なるほどですね。

山口:水族館は魚の展示を多くの人が楽しめるように工夫することでお客さんに足を運んでもらいますが、期間限定のイベントでは、やはり大掛かりな水槽や大きな魚、本当に珍しい魚の展示は難しく。

板近:たしかに水族館と期間限定のイベントは違いますよね。

山口:ちょっと話はそれましたが、今では販売をメインとしたイベントも増えましたよ。たくさんのショップさんが集まって生体を売っている。出店される方は、みな工夫されていて。

板近:たくさんのショップさんを、同じ日に見られるというのはすごいことですよね。

山口:すごいことだし、いろいろなショップの人と話せるのは楽しいと思う。

板近:イベントに限らず、買い物って、そこで聞かせてもらった話込みで楽しかったりしますもんね。

山口:そのようなイベントでは、いろいろな魚が見られるけれど、やはりイベントに向いた魚はあるようで。

板近:たとえばどんな魚でしょうか。

山口:ベタを出品しているブースは目立ちますよね。ベタは瓶や小さな水槽で展示できるし。そもそもベタは最近の流行であるというのが大きいのでしょうが。

アクアリウムイベント
ずらりとベタが並ぶブース Photo by MPJ

板近:人馴れしやすいから、驚いて暴れたりしづらいという点も向いていそうですね。

山口:ですね。あとはベタに限らずビニール袋にパッキングされた状態で販売されていることもありますよね。そのまま買って持ち帰れる感じで。あれも工夫の一つだと思います。

アクアリウムイベントに行こう!

アクアリウムイベント
販売も展示もするイベント(アクアリウムフェアin二子玉川) Photo by MPJ

板近:こうしたイベントは、相手が生き物ですし、展示、販売するにも技術が必要でしょうから、そういう意味でも特別なイベントですよね。

山口:そうなんですよ! 

板近:時折、SNSでイベントの準備の様子を見せてくれるショップさんとかありますが、すごいですもんね。

山口:今日は生体の話ばかりをしましたが、メーカーさんがブースを出展するイベントでは、新商品のお披露目もあるから。そんなトレンドのチェックも面白いと思いますよ。

板近:新商品……ワクワクする響きですね!

山口:板近さんは、何か今日のお題で思ったことなどありますか。

板近:過去に行ったイベントを思い出して「また行きたいなぁ」と思ったりもしましたが、そのイベントはその時にしかないものなんだなぁと、改めて、特別な一日だったなと思いましたね。そしてそんな風に思えることも、イベントの良さのひとつなのかなと。

山口:イベント参加はいい思い出になりますよね。コロナの影響で開催を休止していたイベントもぼちぼち再開の話も聞かれるし、みなさんも近くでイベントが開かれていたら、ぜひ足を運んでください。

板近:足を運ぶ際は感染対策も忘れずに! ですね。

山口:はい、セーフティにお願いします。

アクアリウムイベント
イベントで販売されていた可愛らしいベタ。イベントに行けば、思いもよらぬ出会いがあるかもしれない Photo by MPJ

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