みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

殖やすのが楽しいメダカですが、卵を産まないこともあります。

そんな時には、どうすればよいのでしょうか。

メダカQ&Aとは

メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください!
メダカQ&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

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Q:メダカが卵を産まない原因は?屋外と室内の違いや、過密の影響なども解説

メダカの産卵に必要なこと

メダカが卵を産む条件は、

・オスとメスがいる(関連記事)

・日照時間が1日14時間確保されている

・水温が20℃~30℃ある(関連記事)

・毎日餌を与えておりメダカが健康な状態である(関連記事)

などです。

水温が15℃でも産卵することはありますが、ここでは例外を除くとして、産卵に至る基本的な最低条件は上記の通りです。

産卵しない場合は、上記のうちのどれかが欠けていることが考えられます。

まずは条件が揃っているかを確認してみましょう。

条件が揃っているのに産まない場合は……?

ところが、上記の条件が揃っていても産卵しないときがあります。

そのときは、飼育環境に少し手を加える必要があります。

最初に検討してみるとよいのは日当たりです。

屋外飼育の場合は日照時間は確保されています。

ですから、西日が当たって水温が高くなりすぎていないか、逆に日陰で日当たりが悪く、メダカの元気がなくなっていないかなどをチェックしてみましょう。

水槽の位置を変えるだけでも環境が変わり、産卵する可能性があります。

屋内飼育の場合は、照明器具をつけることをオススメします。

たとえ日が当たる場所に水槽を置いてあったとしても、それに加えて照明器具で1日に14時間の光量を確保した方がよいです。

というのは屋内と屋外では光量に差があり、産卵しにくいことがあるためです。

その他には、

・餌を産卵用の人工飼料にしてみる

・いったんオスをより元気なオスに変えて、産卵しだしたら元のオスを戻す

・水換えの頻度を上げて水質を変化させてみる(関連記事)

などを試してみてください。

飼育環境を産卵向けに整えることとは別に、そもそもメダカは健康でないと産卵しません。

とくに過密飼育になっているときには産卵しにくいです。

水槽を大きくするか、水槽を分けることで産卵をするようになるかもしれません。

なお、環境が変化するとメダカが弱る可能性があるので、手を加える際は一つずつ試してあげた方がメダカに負担が少ないかと思います。

それでも産まない場合は、そのペアリングを諦めて違うオスにする、またはメスにすることを検討してもよいでしょう。

産卵行動の様子。メダカは相性が良ければ毎日でも卵を産んでくれます。相性の良いカップルと出会えると良いですね Photo T.Oba