みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
前回はメダカがかかる代表的な病気について回答しました。
今回は特に寄生虫による病気について解説します。
メダカQ&Aとは メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください! |
Q:メダカの寄生虫
メダカにつく寄生虫は存在します。
メダカに発症しやすい病気では、寄生虫が原因なものも多いです。
寄生虫が発生するとメダカの健康状態が悪くなり、また放置すると命に関わることもあります。
その症状、対策についてご紹介します。
白点虫
●特徴
白点病の原因となる寄生虫です。
寄生されたメダカは、体やヒレに白い小さな点(白斑)が現れます。
●症状
メダカは体を水槽の壁や底材に体をこすりつける行動をします。
●対策
水温を28~30℃に徐々に上げ、寄生虫の活動サイクルを早めます。
この寄生虫は生活史において、薬の効く時期と効かない時期があり、温度を上げるのは、効く時期で確実に薬浴するためです
市販の白点病治療薬(グリーンFリキッドなど)を使用し、寄生虫を駆逐することが大切です。
ギロダクチルス
●特徴
エラやヒレ、体表に寄生する小型の寄生虫で、肉眼では確認しにくく、初期症状を見逃す可能性があります。
●症状
寄生されたメダカは水面近くでフラフラと泳いでいることが多くなります。
またヒレが白く濁る、縮むなどの症状が挙げられます。
●対策
ギロダクチルスを駆除する薬品はいくつか知られていますが、実際のところ筆者はそれらの薬品を使用しておらず、高濃度塩水浴(0.8%の塩水)を12~24時間程度行なっています。
ただし、高濃度塩水浴はメダカへのダメージも大きいため、時間厳守で治療しましょう。
まとめ
一度、寄生虫が大量発生すると治療が困難なケースが多いです。
そのため、寄生虫を大量発生させないための環境づくりが大切です。
水質や飼育環境を整え、観察による早期発見と適切な飼育を心がけることで、寄生虫による被害を防ぐことができます。