みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

前回はメダカがかかる代表的な病気について解説しました。

今回は病気の予防についてお話しします。

メダカQ&Aとは

メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください!
メダカQ&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

メダカQ&A一覧はこちらから

Q:メダカの病気予防

メダカの病気を予防するためには、メダカが元気な環境を把握し、調子を崩したらすぐに対応できるよう日々観察することが大切です。

そのために役立つ対策をご紹介します。

水質テストキット

水槽内のpH値や、有害なアンモニア・亜硝酸塩の濃度を簡単に測定できるキットです。

水質の悪化を感覚ではなく数値で確認できるため、早期にトラブルを防ぐことができます。

元気な状態の数値を把握しておくことが大切です。

関連記事

水質試験紙
水質を計測して水槽の状態を把握しよう。Photo N.Hashimoto

水槽用ヒーター

水温を一定にするための加温装置です。

水温を20~28℃に安定させられるため、メダカのストレス軽減に繋がります。

季節ごと、特に秋口の大幅な温度変化には注意しましょう。

ヒーターで水温を一定に保つとストレスが減る。Photo N.Hashimoto

必須ではありませんが、水換えをした際に0.3%程度の塩水浴を行なうことで病気の予防になります。

また常備しておくと、病気発症時の緊急対応にも役立ちます。

アジシオではなく食塩にしてください。

様々な塩。塩水浴には食塩(左)でよい。Photo MPJ

観賞魚用薬剤

白点病や水カビ病の治療に使える薬剤(グリーンF、メチレンブルーなど)を常備しておくと安心です。

過密飼育にしない

1匹あたり2~3Lの水量を確保し、過密飼育は避けましょう。

必要に応じて水槽を増設し、匹数を分散させることでトラブルが減少させることができます。

関連記事1

関連記事2

まとめ

病気予防のカギは、「水質」「水温」「ストレス」の管理にあります。

日々の水換えや水温の変化への対応、水槽に合った匹数にしてあげることで、メダカが健康に育ちやすい環境を作ることができます。

メダカに異常が発生した際の早期発見と日頃の観察を心がけて、病気を予防しましょう。