みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

 

低層で暮らす魚たち。

アクアの雑談」第6回のテーマは「底物」です。

底物とはなんなのか。底物の魅力とは。

本日も、月刊アクアライフ前編集長の山口 正吾(やまぐち しょうご)と、アクアライフWEB編集部の板近 代(いたちか しろ)が雑談します!

山口 正吾山口 正吾

そもそも底物とは。そういうところから探ってみましたよ。

板近 代板近 代

今回は、頭の中をいろんな魚が通り過ぎていきました。

底物とは!?

山口:底物ですね。

板近:底物です。

山口:板近さんはどんなイメージをお持ちですか、底物に。

板近:今「底物のイメージは?」と聞かれて、パッと思い浮かんだのは「愛らしい」でしたね。いや、上を泳ぐ魚にも愛らしい種類は多いのですが、その単語がふっと思い浮かんだので(笑)。

山口:愛らしい。いきなり直球と言う感じですね。もう少し解きほぐしてもいいですか。愛らしいとは?

板近:自分で言っときながら、なかなか難しいですねこの質問は。

山口:このコーナーを読み返してみたのですが、私が語るのに一所懸命すぎて、板近さんのお話をよく咀嚼していない感もあり。今日はねちっこくいきたいと思います(笑)。

板近:いえいえ、そんなことないと思いますよ。私が説明不足なだけで。毎回ちゃんと聞いてもらっております(笑)。

山口:いえいえ(笑)。

板近:では、いろいろ語らせていただきます(笑)。愛らしいとは……ですよね。あの地に足……ではなく、地にヒレつけてる感じがかわいいのかもしれません。

山口:地にヒレをつけている魚はみんなかわいいですか?

板近:今、いろいろ底物を思い浮かべているのですが……みんなかわいくて困りますね(笑)。

山口:(笑)。具体的にはどんな種類が思い浮かびましたか。

板近:これがとても多くて。コリドラスはもちろんですし、いろんなドラス系、ドジョウ系、あとこのブログでも紹介させてもらったトゲナシトゲウナギとか……いろんな魚が頭の中を通り過ぎていきますね。

山口:通り過ぎる、いいですね。「愛らしい」というのはよくわかるのですが、それをより具体的に表す言葉や、たとえがありそうな気もします。

板近:確かに。うーん、なにがいいかな。

山口:SDガンダムとかチョロQとか。ああいうデフォルメ系のかわいらしさはあると思うんですよね。ただそれも一部の底物であって、スパイニィイールやドジョウはまた異なるというか……。

板近:ああ、ありますね。コロコロした可愛さというか。アカンソドラスとかはぬいぐるみ的なかわいさありますよね。

山口:アカンソドラスかぁ。渋いですね。

板近:土管に入ってる姿が好きで(笑)。でも、山口さんの言う通り、スパイニィイールやドジョウは、違う路線ですよね。

山口:それをなぜ底物でまとめられるのか。そしてなぜ多くのアクアリストはその感覚を理解できるのか。ドジョウとコリはだいぶ印象が違うけれど、底物とまとめるのには違和感ないですよね。

板近:ないですね。不思議ですね。

山口:「萌え」という言葉が出てきたときにも、こんなような論議をあちこちで見かけましたが。底物という言葉をなんとなくでも定義したり、魅力を分解できないものかなと。

板近:底物に萌えという言葉、合うかもしれない。

山口:いきなりきましたね(笑)。

板近:(笑)

山口:確かに、萌えは底物と合うかもしれない。

板近:例えばアクアライフブログの記事のタイトルで「底物萌え!」という言葉が使われていても、全く違和感ないですもんね。

山口:ないですね。

板近:なんだか今日の話は、今までの雑談の中でもっとも和やかな雰囲気に包まれている気がしますね。それも底物の力でしょうか。底物の萌え力。

山口:であれば「和やか」というのも底物に共通したワードですかね。

板近:萌えて和やか。

山口:いいかもしれない。ちょっとアプローチを変えて、タライロンやホーリーは底物というカテゴリーに入りますかね。

タライロン
迫力のある肉食魚タライロンも「底」で生活をする Photo by MPJ

板近:底物の範囲って難しいですよね。私はさっき「タティアは底物なのか?」と自問自答していました。

山口:タティアは微妙だなー。夜はけっこうビュンビュン泳ぐし。

板近:そうなんですよね。

山口:あれは土管ものというか。昼は隠れ家にいます、という生き物で。

板近:隠れ家も底に限らないですもんね。流木の高い位置に挟まってたりもするし。最近、うちのタティアが底にベタ置きしてある流木の下がお気に入りなので、頭の中に出てきたのだと思います(笑)。すいません、ちょっと話がそれましたが、タライロンとかホーリーはどうなんでしょうか。

山口:底物とはちょっと違うかもしれない。

板近:ドラスは大型種でも底物って感じしますよね。

山口:そうですか。私などは、大きいドラスはシンプルにドラスという印象が強くて(笑)。底物とは思わないかな。ゴスリニアはご存知ですか。

板近:名前は聞いたことがあるのですが、という感じですね。

山口:いつも水底で背筋を伸ばしているような魚で。とてもかっこいいんですが、キャラが立っているせいか、やはりこれも底物にはまとめられない、私の感覚的に。

板近:今調べていますが、とてもかっこいい魚ですね。

山口:大型の南米ナマズです。独特なポージングで板近さんは絶対気に入ると思います。

板近:すでにめちゃくちゃ気に入っています(笑)。

山口:私もこの間、あやうく買いそうになりました。

あやうく買いそうになる魚たち

板近:あやうく買いそうになる魚っていますよね。

山口:そう、いるんです。

板近:それこそ私は、底物をあやうく買いそうになることが多いです。

山口:ああ、そうですか。そのときは「底物だから買おう!」という気持ち?

板近:あ、いえ。どちらか言うと「この魚いいなぁ」と目を引く魚の底物率が高かったという感じです。

山口:なるほど。コレクターになると、ある分野は反射的にほしくなるじゃないですか。そういうのではないんですね。

板近:コリドラスを集めていた時期は、そういうところもありましたね。

山口:では、底物については反射的ではなく、わりときちんと心が動いて欲しくなると。

板近:そうですね、もちろん底物以外の魚にも惹かれたりはするのですが、底物率は高いですね。何年か前にその熱がすごい時がありまして、目につく魚がほとんど底物でした(笑)。

底物の定義を固めたい! しかし……

山口:今日は初めに、底物の定義を私達なりに固めようと思ったのですが。

板近:はい。

山口:私などはけっこう大きさも関係するのかなと思ったのですが、大型ドラスは板近さんにとって底物であると。

板近:そうですね、大型ドラスはあの形からしてそう思うのかもしれませんね。ただ確かに、小さい魚のほうが「底物」という言葉を連想させるような気もします。

山口:大型ナマズではレッドテールキャットは?

板近:悩みますね。

山口:つまり食性はどうなんですか。さっき少しだけ話しに出したタライロンなんかも底にいますが。

板近:うーん、確かにタライロンとかレッドテールとか出てくるとこんがらがってきますね(笑)。こうして話してみると、底の方で生活する魚の中にも、底物というカテゴライズが似合う魚とそうでない魚がいる気がしますね。

山口:たとえば、小さい肉食の底棲魚……チャカチャカはどうですか?

板近:チャカチャカは思いっきり底にいる感じしますよね。

山口:うんうん、あれは底物ですよね。もっというと、潜り物というか。

板近:そんな気がしますね。底物で潜り物……バンジョーキャットとか。

山口:まあ、定義なんてはっきりできないのは承知として。なんとなく浮かび上がってきましたかね。結局の所、大きさと食性はどうなんでしょう。

板近:大きさは悩ましいですね。食性は……餌も底の方でとるような魚は、底物らしさが増すのかもしれませんね。

山口:形はどうですか? 魚の体型。

板近:体型はペタッとしていたり、口が下むいていたり、底に特化していると底物だと思いやすいのですかね。

山口:スパイニィイールは特例ですか。

板近:スパイニィイールは、底物ってイメージされないことも多そうですよね。でも底にいるもんなぁ。

山口:でも、スパイニィイールは吻で底を漁っていますよね。口は下向きではないけれど。吻が底での生活に向いている。

板近:なんだかスパイニィイールを底物とするかどうかで、含まれる魚が大きく変わりそうですね。

山口:底物だと思いますけれどね。私は。

板近:私も好きで飼育してますが、スパイニィイールには、他の底物に惹かれたときと同じような感覚もあるんですよね(笑)。

山口:(笑)

板近:では、底物ということで(笑)。

山口:レッドビーなんかは底にもいますが。あれは底物といいませんかね。水草に登ったりしますし。

板近:言われてみると……底物って魚用語なんですかね。

山口:どうなんだろう。底棲、底性なんてことばはありますが。底物は、趣味の用語じゃないですか。レッドビーは底に限らず、基物に依存していますよね。オトシンクルスなんかもそうですが。

板近:あのへんは立体的に活動していますよね。

山口:そんなこともあってオトシンクルスは底物ではなさそうだし。

板近:プレコはオトシンクルスに比べると底物感ありますね。

山口:プレコはオトシンと一緒じゃないですか。けっこう大きな個体も、ひっくり返って流木にくっついたりしていますよ。

板近:確かに。繁殖用の土管がよく底においてあるイメージからかもしれません。

山口:それはありますね。ただ、プレコの場合、水槽の高い位置まで土管を組み上げることも普通ですし。

板近:そうですね。うちのプレコも結構壁面でもそもそやったりもしていますし。底物とは言えない気がしてきました。どうも今日の私は、底にいる姿が思い浮かぶと、一瞬「底物?」って思っちゃうみたいですね(笑)。底物であるなしに関わらず、底に行きがちな魚好きなんでしょうね。

山口:まあ、答えを求めているわけでもないので(笑)。板近さんと私の感覚の差を知らないと話が進まないと思いまして。だいたい、板近さんの感覚はわかった気もします。

あなたの「底物の入り口」はどこですか?

板近:「自分にとっての底物の入り口」ってどうでしょう。私の場合は、コリドラスなのですが。

山口:底物の入り口か……意識しことあるかな…………ああ、もしかしたら、ナマズかもしれない。日本のナマズ。週間少年サンデーのロゴマークになっている。

板近:ナマズですか!

山口:小さい頃、サンデーのロゴを絵で描いていた記憶もあるし。

板近:なるほどです。

山口:けっこう身近ですからね。地震魚と言われていたり。

板近:印象として残っている感じですか。

山口:たぶん、板近さんと同じような感覚で、ナマズにグッときたというか。かわいいし、かっこいいと思った。

板近:かっこいいに加えて「かわいい」って入ってるところが、今日の話からすると底物感ありますね。

山口:そうそう、そこですね。かわいい。今でも川で泳いでいるのを見ると興奮します。ブルドッグを見ている感じと近いかも。かっこいい、いかつい、かわいい。

板近:私は小さい時、ナマズはなんていうか特別枠みたいな魚でしたね。ちょっと普通の魚と違うみたいな。何を持って普通の魚とするかもあれですが。

山口:「キャラ立ちしている」とは言えそうですよね、底物は。

板近:キャラ立ちあるかもですね。コリドラスもキャラ立ちしていますし。コリドラスもナマズですよね。なんか、今日の話はナマズの仲間がほんとよく出てきますね。

山口:昔、アクアライフのステッカーを漫画家の内田春菊さんに描いていただいたことがあって。私の入社前ですけれど。それもコリドラスでした。

板近:コリドラスって、キャラクターとしての存在感がすごくありますよね。

山口:ありますあります。特徴をつかみやすい。

板近:しかも、人の心もしっかり掴む。そんな感じします。私もガッチリ掴まれて、一時期コリドラスばっかり飼育していました。

山口:コリドラスが好きなんですね。

板近:はい。幼い頃コリドラスを見た時の感動が、まだ自分の中に残っている気がします。学校の水槽だったかな。

山口:強烈だったんですね。

板近:細かいことは覚えてないんですが「コリドラスっていいなぁ!」って思った感覚はしっかりと。

山口:好きな人は本当に好きですよね。

板近:ですね。あの「好きな人は好き」な雰囲気に、見事ハマってしまったのでしょうね。そういう部分も、底物のもっている魅力のひとつなのかもですね。

山口:それは「わかる人にはわかるぞ」的な感覚ですか。対象も好きなんだけれど「好きな自分も好き」というか。これは皮肉でもなんでもないのですが。好きな自分も好き、ってけっこう普通の感覚であると思うし。

板近:なるほどです。言われてみると、底物好きな自分のことは嫌いじゃないですね(笑)。あんまり考えたことはなかったですが。自分のことも好きにさせてくれる力があるとすると、素晴らしいことですよね。

山口:かなりポジティブですね(笑)。

板近:(笑)

山口:私なんかは、美術館に行っている時にそんな感覚があるかな。絵も好きなんだけれど、わかっている(つもりの)自分も好きという。いい歳をして。

板近:楽しいこととか好きなことって、そうやって自分に肯定的にさせてくれるのかもですね。

山口:そうかもしれません。

板近:実際私は趣味に救われている部分は大きいですし、その中に、自分も好きになれるという要素はあるのかもしれない。

山口:私にとっては釣りがそうだったのかも。フライフィッシングが好きなのですが、当初は「こんなかっこいい釣りにハマる自分が好き」という感覚もあったと思います。今はそんなことないですけれどね。釣りに対しては、単純に好きで、普通に趣味として楽しんでいる。

板近:そうなんですね、私は他になんだろう。園芸とかカメラとか触ってる自分は好きかもしれない。触ってる時は対象に夢中なので、自分のことなんて考えてはいないのですが(笑)。それがまた自分を好きにさせてくれるのでしょうね。

山口:カメラは特にわかるなー(笑)。

板近:カメラ触ってる時間いいですよね(笑)。

底物好きの「問題」とは……

山口:そうそう。コリドラスに話を戻して。

板近:はい。

山口:コリドラスは板近さんにとって、コリドラスではなくて底物という属性というのかな、そういうカテゴライズがピンときますか?

板近:いや、コリドラスはコリドラスって感じのほうが強いかもですね。

山口:!? 底物をテーマにしているなかでコリドラスの話が出たので。てっきり底物属性かと。

板近:好きな魚を全体的に振り返った時に「底物多いなぁ」みたいな。「底物」というカテゴライズは、そうやって広く見た時に出てくるイメージです。

山口:はあ、なるほど。

板近:あと、コリドラスってコリドラスだけで種類がめちゃくちゃ多いので、コリドラスっていうジャンルにもなっていると思うんですね。

山口:ですよね。

板近:すいません、底物について上手く語れずややこしくて(笑)。

山口:よくわかりますし、感覚的でいいと思いますよ。では、板近さんの水槽は、底の方が賑やかで。

板近:そうですね、ただ問題があって。

山口:問題とは?

板近:底物というだけあって、底で暮らすわけじゃないですか。

山口:まあ、そうですね。

板近:なので、上のスペースがどんだけあいていても関係ないんですよね。水質維持という点では、高さがあると水量が稼げるので関係あると思いますが。底物にとってはスペースにはならない。

山口:コリドラスなんかはらんちゅう水槽(水深の浅い水槽)で飼っている人もいますよね。

板近:水深浅い水槽、私も使ってますね。そんな感じで底物ばっかり集めると、すぐに「底が足りない」ってなるんですよね。いや、もっと飼いたいなぁというだけなんですが(笑)。

山口:水槽内をプラ板で重層にしたりする方もいます

板近:アクアライフで見たことありますね。同じ底面積で底を増やせるのはいいですよね。

山口:それで、もっと飼いたい問題はどうするんですか。

板近:基本、我慢ですね(笑)。

山口:限界はありますからね。

板近:あとは、ちょっと「飼う、飼わない」のハードルを普段から高めにしておいて、余裕を残しておくというのもありますね。

山口:というと?

板近:いいなぁと思った魚に全部手を付けていくと、すぐに水槽は満員じゃないですか。

山口:ですね。

板近:だから「超いいなぁ」までは飼わないようにしたり。

山口:今笑いました。

板近:(笑)

山口:「超」はなかなかないですからね。

板近:はい。なかなかその自制は難しいんですけどね。ほしい魚いっぱいいますし。

山口:最近ははありましたか、超。

板近:あ、超ありましたね。でも実は底物じゃないんです(笑)。

山口:どうぞ。

板近:最近の「超」はワイルドもののグッピーですね。

ワイルドグッピー
ワイルドグッピーは産地による違いなどもあり面白い。写真の個体はコロンビア産 Photo by MPJ

山口:へー。どこの産地ですか?

板近:トカンチンス産の。

山口:ブラジルですか。

板近:ええ、いい感じに増えています。

山口:あ、もう飼ってるんですね。さすが超。

板近:はい。我が家の最新の超です。

山口:まあ、グッピーなら増えても手狭になりにくいですよね。

板近:そうですね。特にこのグッピーのオスは体格も小さめのようなのでなおさらですね。

コリドラスの魅力

山口:もう一つくらいお題いっときますか。なにか底物にまつわるテーマがあれば。

板近:そうですね、では底のもつながりで、コリドラスの魅力とかどうでしょうか? ちょうど来月発売のアクアライフ(2020年10月号)もコリドラス特集ですし。

山口:いいですね。魅力か……これもまた漠然とはしていますね。板近さんはどうですか、その点。

板近:やっぱりあの形にあの動きかなと。種類が多いからコレクション性があるとか、そういう面白さもあると思うんですけど、私の中での一番はそこですね。

山口:底にいるという点は。

板近:あ、動きには「底にいる」も含めている感じです。底を動き回ると言うか。

山口:生態も形も、その魚の生活に関係していますよね。たとえばコリの体型で遊泳魚だったら、だいぶ違和感があります。まあ、ハステータスなんかはけっこう遊泳しますし、体型的にも泳いでいることに違和感ありませんが。

板近:いわゆる普通の「底物コリドラス」が泳ぎまくってたら、すごく違和感感じるかもですね(笑)。

山口:レセックスあたりがヤマメと一緒に泳いでいたら怖いですよ(笑)。

板近:それは驚きますね「こんな魚みたことない!」みたいに、逆に感動するかもしれません(笑)。

山口:コリは形もかわいいし、コロコロと底を泳ぐ姿もかわいいというのは、本当にそう思います。

板近:はい、かわいいですね。かわいいという言葉がよく似合う魚です。

山口:好きなコリドラスはいますか?

板近:……………………好きなコリドラスはいろいろいるので、悩んでしまうのですが。

山口:なんか間が空いたと思ったら、悩んでいたのですね。

板近:すいません。またいろんなコリドラスたちが、頭の中を通り過ぎて(笑)。

山口:また通り過ぎているんですね(笑)。

板近:オイヤポクエンシスもいいし、シクリもいいし、ああ、コルレアもすごいし……赤コリも好き。みたいな。

山口:赤コリかあ。あのあたりを好きと言えるのは、相当好きな感じがしますね。

板近:赤コリはそれこそ、見れば見るほどの魅力があると思いますし、それこそ幼き頃に見て感動したコリドラスって、多分赤コリだったと思うんですよ。

山口:はえー。それはそれは。ガチな感じがします。

板近:山口さんは好きなコリドラスいますか?

山口:コンコロールにコルレアあたりかな。オイヤポックも好きですよ。あとはなにかなー。嫌いというのはいなくて、だいたいどれも好きなのだけれど、やはりわかりやすい特徴があるのが好きですかね。

板近:コンコロールも初めて見た時衝撃でしたね。あと名前の響きがかわいいなぁと。この「だいたいどれも好き」と思わせるのが、コリドラスの魔力かもですね。

山口:コンコロールは色が好きで。コルレアはスタイル。そんな風にわかりやすい特徴があって、それが自分に刺さると好きになりますね、私は。

コンコロール
深みのある色彩が美しいコンコロール。体型もあいまって非常に可愛らしい Photo by N.Hashimoto

板近:なるほどですね。コリドラスの、基本的な形は似ているけど、それぞれの特徴があるってところもいいですよね。

山口:アクアリストではない人が見たら、見分けがつかないかもしれないけれど(笑)。

板近:それはあるあるかもですね(笑)。

山口:逆に、好きじゃないコリは挙げられないですよね。

板近:そうですね、好きじゃないコリは? と聞かれると、頭の中には一匹も通り過ぎていきません。

山口:今度は通り過ぎないんですね。板近さん、今日は頭の中が忙しいですね、だいぶ(笑)。

板近:はい、今回の雑談は脳内が(笑)。

アクアの雑談