みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
連載「アクアの雑談」第11回。
本日は、これからはじまる予定の企画「アクアの川柳(仮)」についてお話させていただきます。
実はアクアライフの川柳企画は、今回が初めてではありません。そんな過去も振り返りつつ…………いろいろとお話させていただきます!
お送りいたしますのは、月刊アクアライフ前編集長の山口 正吾(やまぐち しょうご)と、アクアライフWEB編集部の板近 代(いたちか しろ)。
それでは、本日も、アクアライフブログをどうぞよろしくお願いいたします。
「ガラケーなつかしいなぁ」などと思いながらお話ししました。
「上部式 落ちては上がる 泡を見て」川柳企画ということで、以前お話した景色を詠んでみました。実際に自分で考えてみると……川柳ってすごく面白いですね。
iモード アクアライフで 川柳を
板近:今回のテーマは、川柳ですね。
山口:はい。
板近:前回の雑談でも話題に出ましたが、以前はiモードで川柳を募集していたのですよね。
山口:ええ。iモードだけではなくて、各キャリアのネット環境、イージーウェブでも展開していたかな……そこで月刊アクアライフ公式のサイトを展開していました(以下は当時のiモードやその他のキャリアのネットをまとめて携帯サイトと呼ぶ)。
板近:インターネットの世界もいろいろ変わりましたね。
山口:ええ。携帯サイトでは月刊アクアライフの記事を提供していたのですが、ウェブらしくインタラクティブな企画もやろうと。インタラクティブ……といえば大袈裟ですが、投稿企画を充実させたいと思いまして。
板近:そこで生まれたのが、川柳というわけですね。
山口:たしか、読者さんに言われたんですね。川柳を募集した方がいいと。
板近:読者さん提案だったのですね!
山口:そういう記憶があります。携帯サイトでは川柳を始める前にも投稿企画をやっていたのですが、今一つ投稿数が伸びず。それで、まあ、いろいろやってみるのも悪くないかと。ちょうどそのときに愛読していた週刊誌でも川柳記事をやっていて、こういうのも面白いなと思っていたし。ほかにも伊藤園かな、有名な俳句大会もすでに注目されていましたから。そんな経緯です。
板近:川柳はいろいろなところで募集されていますよね。
山口:はい、ただ私自身そこまで興味があったわけではないのですが。
板近:あ、そうだったんですね(笑)。
山口:それにアクアリウムという小さなフィールドで、川柳のような高度な言葉遊びの投稿が成り立つのかなと。来ても数通かなぁ、などと思っていたのですが……。
板近:思った以上に盛況だったと。
山口:蓋を開けてみたらびっくりという。最初の号から100通を軽く超えていたんじゃないかな。
板近:当時の投稿を見させていただいても、すごく賑わっている雰囲気が伝わってきます。
山口:ええ、これは私の知らなかった鉱脈だぞ! と。興奮しました(笑)。
板近:投稿作品の発表は、月刊アクアライフの誌面上で行なわれていたのですね。
山口:あわせて携帯サイトでも発表していました。川柳だけではなくて。五七五七七で送ってくれる方もいて。短歌ですね。
板近:それはそれで、よさそうですね。
山口:毎回こちらの予想を超えてくるんですよね。あえて五七五を無視したり。
板近:いろいろな表現方法が駆使されていたわけですね。
山口:私も楽しんでいたし、読者の皆さんも乗っていましたね。
板近:当時、山口さんも川柳を考えたりしたのですか?
山口:毎回、次号のお題を決めて募集していたのですが、一応、サンプルを考えて掲載していましたね。例えば「水草についてあれこれ」をお題としたときのサンプルは「気泡見て 心和ます リシアかな」といった感じで。
板近:リシアの気泡、情景が思い浮かんできますね。
山口:サンプルに関しては、あまりひねらず書いていました。主催の私がこじらせても投稿しにくいでしょうし(笑)。
板近:(笑)。今、当時の記事のファイルをいくつか手元に置きながら話しているのですが、改めて読んでみると、いい作品がいっぱいですね。
山口:当時はいろいろなお題で募集しましたが、どの回も盛況であった気がします。もちろん、書きやすいお題を選んだつもりではいましたが。
板近:書きやすいお題ですか。
山口:たとえば、水草というお題はありだけれど、クリプトまで限定しないとか。またはコリドラスはありだけれど、アスピドラスはなしとか。飼っている人や関わっている人が多い分野を選んでいました。
板近:たしかに、限定しすぎちゃうと応募できる人が減ってしまいそうですね。
山口:そうですね。たくさんの投稿が欲しいし、皆さんの体験をもとにしたものが面白いだろうから、あまりマニアックなものは選びませんでした。
板近:水草というお題なら、クリプト川柳をやりたい人もそうでない人も、参加できるわけですもんね。
山口:今日、当時の作品を見て面白いと思ったものはありますか?
板近:名作ぞろいで悩むのですが、2007年2月号に掲載されている「新入荷 いてもたっても いられない」というのが、とても好きですね。
山口:ああ、いいですねその川柳も。その号は川柳がレギュラー化する直前でして。読者投稿コーナーのお題をテスト的に「アクアリウム川柳」としたんですね。それが好評で次の号から川柳専門のコーナーにシフトしたんです。
板近:好評でレギュラー化! いいですね!
山口:ですね。強い手応えを感じましたから。その2号後にはグランプリ形式にしています。投稿者に掲載数を競ってもらうという。
板近:なるほど……これ、リアルタイムで投稿作品を見ていくのは、すごく楽しそうですね。
山口:読者さんが投稿してくれるわけですが、それこそ携帯サイトからだから、携帯でぽちぽちと打ってくれているわけじゃないですか。毎日の投稿がうれしかったですね。反面、一所懸命送ってくれても載せられない人もいて。
板近:投稿数が多くて、誌面に載せきれなかったんですね。
山口:そうなんです。もう少し当時の作品を振り返りましょうか。2007年4月号に掲載した川柳もいいですよね。「チョコグラを 飼ってみないか 大賛成(酸性)」。
板近:いいですね。
山口:しかし、こうして改めて読んでみるとどれも工夫のある作品で、面白い。
板近:少ない文字数の中に、いろいろ込められていますね。
山口:本当に毎回面白い作品ばかりで載せきれなくて……それで頭を悩ませた記憶ばかりですから。
板近:よいものの中からよいものを選ぶって、難しそうですね。
山口:という割には、私の書く序文と結びの文が長かったり。ここはもっと削れますよね(笑)。まぁ、私も楽しんでいたので、つい書きたくなっちゃったんでしょうね。
板近:山口さんの筆も乗っていたわけですね。
山口:基本、キーボードを叩くのは好きなのですが、手応えを感じていたんだよなぁ、川柳にも携帯サイトにも。
板近:本当に楽しい企画だったんですね。
山口:また面白い作品をみつけました。2007年6月号掲載で「水槽に 一声かけて 外掛けて(フィルター)」。今読んでもよくわからないのですが、当時の私のコメントも「よく意味がわかりません」と書いています。
板近:なんか、じっと考えてしまいますね。
山口:多分この川柳は雰囲気重視で、言葉の調子だけで書いたものだと思いますよ。何かを伝えたいわけではない(笑)。この方はそういう作風が好きであったんではないかな。昔のことなのでよく覚えていないですが。
板近:川柳は、何作品も投稿してくれる方も多そうですね。見ているとそのうち、川柳を見ただけで誰の投稿かわかったりしそうです。
川柳を 募集開始 予定です
山口:ともあれ、当時は誌面と携帯サイトでお題を発表、集まった川柳を月刊アクアライフに掲載するという流れだったのですが、今やるとしたらどんなスタイルなんだろうと。
板近:今だと募集はTwitterですかね。現にアクアライフ編集部のTwitterでは、いろいろな募集をされていますし。
山口:Twitterだと、ハッシュタグを使って投稿してもらって、それをピックアップするかたちですかね。
板近:ハッシュタグであれば、そこから載せきれなかった作品も見れますね。
山口:想像するに、私が個人のアカウントで川柳をツイートするかといえば、けっこうハードル高いかも。知り合いが見ていたりするかもしれないし。当時は、メールだったんで、誰にも見られずに編集部に届いて、それがいきなり雑誌で発表という流れが良かった気もしますよ。ドキドキ感もあるし。
板近:Twitterだと、投稿の段階で人目についてしまいますもんね。
山口:ただ、やってみないとわからないし。Twitterでは「アクアリウムあるある」も長く続いていますし、案外皆さん楽しめるのかもしれない。私がそういうSNSの使い方をしていないので想像がつかないだけで、うまくいくかもですね。
板近:かもしれませんね。山口さんの言う通り、やってみないとわからないですし。
山口:ええ、一度やってみますか。雑誌(月刊アクアライフ)でも掲載できるといいんだけど。新編集長にも聞いてみますよ。
板近:やってみたいです! 雑誌とブログ両方に紹介の場があるというのも面白いですね。
山口:そうそう、今は雑誌のモノクロページがけっこうぎゅうぎゅうで、新しいコーナーを追加しにくいんですよね。
板近:たしかに、白黒ページぎっしりですよね。
山口:印刷をモノクロからカラーにしてきた流れがあって。もちろん、それは誌面の質の向上ではあったのですが、モノクロに向いた記事というのも確かにあって、それが収まるページが減ってしまったんですね。川柳をカラーでやるのも変じゃないですか。
板近:侘び寂びじゃないですが、川柳は白黒の落ち着いた雰囲気に合いそうではあります。
山口:カラーでもいいんだけど、華やかにすればいいってもんじゃないし。まあ、そこらへんも考えてから募集しましょう。今、いろいろ決めますか。
板近:そうですね、決めてしまいましょうか。
山口:雑誌とコラボできればするし、できないなら当面はブログでの発表とする。
板近:はい、お題ぎめはどうしましょうね。
山口:最初は「アクアリウムの川柳」がお題でいいんじゃないですか。昔の始まりと同じで。あんまり複雑なのもどうかと思いますし。
板近:お題なしも、自由度が高くていいですね。
山口:いえいえ、お題なしではなくて「アクアリウムの川柳」がお題。あくまでもアクアリウム限定。サラリーマン川柳的な投稿があっても受け止めきれませんし(笑)。
板近:アクアライフブログでの募集なので、アクア関係が前提であるつもりでいました。
山口:それは認識が甘いかも(笑)。とんでもない変化球を投げてくる人いますから。
板近:承知しました(笑)。第1回の募集期間はどうしましょうね。
山口:今はアクアリウム大図鑑2021(月刊アクアライフ2021年1月号)に掲載する“愛魚”を募集していますから、それが終わってからにしましょうか。11月に入ってからですね。告知はアクアライフ公式Twitterで。
板近:その時は、ブログでも募集開始の記事を書きましょうかね。せっかくなので。
山口:ええ、そうしますか。
板近:あと、ハッシュタグを決めないといけないですね。
山口:「#AL川柳」とか「#アクアライフ川柳」とかでいいんじゃないですかね。主催がわかったほうがいいでしょうし。
板近:そうですね。「#アクアライフ川柳」のライフという言葉と川柳という言葉が並んでいる雰囲気が、なんか好きですね。
山口:記念品はどうなんだろう。
板近:掲載された方にプレゼントですかね。
山口:一点、特選を選んで、その方にお送りしましょう。全員だとちょっと大変なので。
板近:たくさん掲載させていただきたいですね。
山口:そうですね。
板近:開催が楽しみです。