みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部の板近 代です。
本日は、現在開催中の「第3回 アクアライフブログ“愛魚”フォトコンテスト」について。
どんな写真を投稿したらいいか悩まれている方に向けて、写真を交えながらいろいろとお話させていただきます。
参考とする作例は、私の撮った写真なのでちょっと趣味が偏っているかもしれませんが……参考にしていただけたら嬉しく思います!
個性的な写真も大歓迎です。
魚好きとしてだけでなく、撮影機材好きとしても楽しませていただいております!
アクアの雑談は、その名の通りアクアリウムに関する「雑談」をお届けする連載です。お題は回ごとにいろいろ! 雑談いたしますのは、株式会社エムピージェー出版部長で月刊アクアライフ前編集長の山口 正吾(やまぐち しょうご)と、アクアライフWEB編集部に社外からの協力スタッフとして参加している板近 代(いたちか しろ)。雑談ならではのお話を、どうぞお楽しみください。 |
「第3回 アクアライフブログ“愛魚”フォトコンテスト」開催中です!
板近:写真コンテストすごいですね。投稿数もそうですが魚種や作風の幅がすごくて。
山口:もう数え切れないくらいの投稿数で、毎日チェックするのが楽しみです。
板近:私も毎日(投稿用の)ハッシュタグで検索しています。
山口:ありがたいことです。
板近:投稿してくれたみなさん、ほんとにありがとうございます。
山口:雰囲気的に、今日はコンテストの話になりますか?
板近:「どんな作品を投稿したら良いのかな?」って悩んでいる人もいるかなと思いまして、そのあたりお話できたらなと。
山口:それはあるかもしれませんね。自由度の高いコンテストだから逆に悩むというか。まあ、気軽に投稿してくれたらそれでよいのですが、より楽しんでもらうための補足説明というのはありかもしれません。
板近:ええ。
山口:であると、作例などあったほうがわかりやすいですかね。
板近:実は、ここに作例を用意しております!
山口:それは用意が良いですね。用意が良すぎて仕込みかと思われそうですが。まあ……仕込みですよね、板近さんが用意している時点で(笑)。
板近:自分の写真であると、いろいろ説明しやすいですし(笑)。
山口:では、さっそくいってみましょうか。
作例はもういらないかもしれない
板近:いきなり矛盾するようですが、「私の作例はいらないんじゃないかな?」とも思っていて。
山口:と言いますと?
板近:正直、ハッシュタグ検索で投稿作品を見れば、いろいろな作品が見れるじゃないですか。過去の結果発表も2回分ありますし。
山口:たしかに、それでオッケーという面もあります。
板近:ですよね。なので、どうせ作例を撮るなら“自分自身の姿勢”というやつを見つめ直してみようと思ったんですね。撮影に臨む姿勢を。
山口:姿勢というと、心構えみたいな?
板近:はい。個人的な意識を掘り下げたら、撮影について、今までとは違うことが話せるような気もしまして。
山口:うーん……ちょっとよくわかりませんが、そのあたりは、写真を見せていただくと伝わる感じですかね?
板近:伝わる……と、思います。多分(笑)。
山口:(笑)
作例1:自分の好きを信じて
板近:最初はこちらの写真で行かせていただきます。つい先日撮影した写真ですね。
山口:……いきなり難解ですね。どうコメントしてよいかわからないですが、その心構えというのを教えてください。
板近:承知いたしました。正直この写真は「好みめちゃくちゃ分かれるだろうな」と思ったんです。
山口:でしょうね。
板近:でも「私はこれが好きだし、見せたいものは表現できている」と思い、作例に出させていただきました。
山口:かなり個性的な写真ではあると思いますが、板近さんが好きそうな写真であるなとは思います。
板近:魚ってすごく多くの種類がいるし、同じ魚でも人それぞれ好きなポイントが違うこともある。だからこそ「私はこの魚のここが好き」を信じる……力強く言うならば、我が道を行くのも愛魚写真であると思いまして。
山口:それは大切かも。今はカメラの設定でいろいろな表現ができるし、デジタルを前提にすれば写真を撮るコストが低い。つまりは、フィルム代や現像代がいらないから、好きな表現にチャレンジしやすい。
板近:このコンテストは一人あたりの投稿数に制限もないので、どんどんチャレンジしてもらいたいですよね。
山口:具体的な話を聞かせていただけますか。特殊な写真ではあると思うので、技術的なところなど。
板近:はい。これは、水槽も部屋も暗く……具体的には水槽から離れた位置の灯りだけにして、ごはんをあげた時の写真なんですね。私の大好きな「暗闇に浮かび上がるシルエット」を狙って。特にアカンソドラスはヒゲのシルエットが抜群なので。
山口:暗い中での撮影ということは、ISO感度はけっこう上げました?
板近:409600まで上げてますね。
山口:え、そんなに上げたんですか!?
板近:上げました。正直ここまで上げなくてもブレずに撮れたと思うんです。シャッタースピードは1/2000出てるし、魚も数秒間じっとしてくれていたので余裕はありました。
山口:ISOをそこまで上げた理由はなんでしょう。
板近:思いっきり上げることで写真をザラつかせたかったんです。ザラザラしていたほうがかっこいいと思ったし、あと、このときはちょうど水槽を掃除する前で奥の壁に茶ゴケがついていて、それともマッチすると思って。
山口:あえて、なんですね。そう言われると、昔の怪獣映画のような雰囲気でもある。
板近:昔の白黒映画っぽい雰囲気は求めていた形のひとつでもあるので、そのコメントは嬉しいですね。ISO爆上げ撮影は何年も前からやっていたんですが、意外と納得できる写真が少なくて試行錯誤を……と、この話は長くなるのでやめておきます(笑)。
山口:(笑)。ともあれ、このコンテストは個人で出すコンテストでもあるし、誰かに気をつかう必要もないですから、この板近さんの写真のように個性溢れる作品もどんどん見せてほしいですね。
作例2:客観視で伝えたいことを強調する
板近:次に見ていだきたい写真はこちらです。
山口:ほう、雰囲気がありますね。
板近:そう言っていただけるとホッとしますね。このコンテストの作例を出すのって、けっこうプレッシャーなので(笑)。
山口:(笑)。では、この作品の心構えを教えてください。
板近:心構えとしては「撮影時と撮影後の調整に、明確な意図を持って臨んだ」という感じです。
山口:ああ、撮ったままではないのですね。
板近:この写真は撮影後に、Lightroom Classic(ソフト名)で調整をしているんです。
山口:いわゆるRAW現像というやつですね。
板近:はい。元の写真はこちらですね。
山口:モノクロにしたんですね。
板近:そうですね、コントラストなども調整しましたが、モノクロにしたのが一番大きな変化です。
山口:カラーが普通ですし、モノクロは目をひきますよね。また、色がないからこそ、形は伝わりやすくなるかもしれない。
板近:まさに伝わりやすさを求めてモノクロにしました。撮影時の狙いが「この魚の頭部の美しさを撮りたい」というものであったので、モノクロ化でより強調できるのではないかなと。
山口:なるほど。そういう作業に着手するためには、いったん写真を客観的に見る必要がありますよね。
板近:それはあります。
山口:狙いがあったとして、それが表現できているか否か、まずは冷静に見ないといけない。そうしないと「ここがイマイチだからこんな補正をしよう」というふうに考えられない。板近さんがこの作品で持っていた心構えは、そういう感じであるのかなと。
板近:おっしゃる通りですね。たしかに客観視を大切にしながら調整を進めていきました。
山口:一人で楽しむ時と違って、写真の良さを人に伝えようと思ったら、そんな心構えも必要ですよね。
板近:そうすることで見つかることもあると思います。あと、どんな写真を撮ったら良いか悩んだ時も、自分なりに感じる魅力をうまく引き出す撮影や調整を考えてみると、ちょっと違った写真が撮れるかもしれません。
山口:それはあると思います。
過去作品でも投稿OK……ってどこまでOK?
板近:そうそう、もうひとつこの写真を選んだ理由がありまして。
山口:なんでしょう。
板近:このコンテストでは、第1回、第2回への参加作品でなければ、過去に撮った写真でも参加できるじゃないですか。
山口:できますね。
板近:このペルーグラステトラの写真は2020年2月3日に撮影したもので。それを今年に入ってから私個人のTwitterのヘッダーなどで使おうと思って調整したものなんです。
山口:ああ、たしかにこの写真は板近さんのTwitterのヘッダーになっていますね。
板近:はい。個人のコンテストなんで、権利の所在が自分以外にある写真などはだめですが、自分のTwitterのヘッダーに使ったり、過去にツイートした写真であっても、ぜんぜん投稿してもらって大丈夫ですよ、ということもお伝えしたく。
山口:たしかに自信作をヘッダーやアイコンにしていて「投稿しちゃだめかな……」と悩んでいる人もいるかもですね。
板近:ぜんぜんOKなので、安心してご投稿ください!
山口:ええ。ご安心を。二重投稿で控えていただくのは、過去にこのコンテストに投稿した写真だけです。
コントラスト調整、バランス確認に使える小技
板近:あと、さきほどの写真はTwitterのヘッダーに使おうと思って調整したからこそ、この仕上がりにできたものでもあると思うんですね。
山口:といいますと?
板近:Twitterのヘッダーってスマホで見るとちっちゃいじゃないですか。
山口:小さいですね。
板近:そのサイズでもペルーグラステトラが際立つように、調整の段階から、画像の表示サイズを小さくして確認するなどしていたんです。それで、写真の印象を強くできたのかなと。
山口:それも客観視の方法のひとつですね。
板近:ですね。たとえばコントラストの調整で、どこまでやればいいか悩んだ時。そんなときにも「小さくして確認」という小技は使えたりします。小さくする以外には、画面から離れて写真と距離をとって見るという方法も良いと思います。
山口:サイズなどを変えることで見えてくることはありますよね。
板近:ええ。小さく表示すると全体のバランスが見えやすくなるので、トリミングのときなんかにも使えますね。
山口:トリミングは取り入れやすいテクニックなので、是非試してみてほしいですね。
板近:取り入れやすく、大きな効果がありますよね。トリミングやコントラストの調整はスマホでもできたりするので、ぜひ試してみてください。
愛魚写真まだまだお待ちしております!
山口:今回も雑談のコーナーらしく脱線もありましたが、最後に私からひとつ心構えを言えるとしたら、とにかく楽しんでほしい、それだけなんですよね。
板近:ええ。なんといっても愛魚写真コンテストですからね。
山口:義務でも強制でもないですし、正解もない。思うように撮った写真を投稿してほしいです。
板近:凝った写真にも良さがあるなら、シンプルに魚を写した写真にも良さがある。「このスタイルが正解」とか「このスタイルはダメ」とかはまったくないので、みなさんの思う愛魚写真を見せていただければと思います。
山口:今はスマホやデジタルカメラなど、撮ったものをその場で見れる機材が普及していますから「お、いいな」と思ったら気軽に投稿してください。
板近:ですね。みなさんの投稿、お待ちしております!
山口:お待ちしております!
板近:締め切りは2月28日。コンテスト詳細は以下に掲載しておきますので、よろしくお願いいたします。
山口:投稿時の注意事項や、結果発表の方法についても書いてありますのでぜひご覧ください。
第3回 アクアライフブログフォトコンテスト詳細
募集期間
2023年2月1日(水)〜2023年2月28日(火)
募集テーマ
「私の好きなアクアリウムの魚たち PART3」
募集テーマは第1回、第2回テーマである「私の好きなアクアリウムの魚たち」を継続。被写体はご自分で飼育されている魚、もしくは飼育されていた魚という「愛魚限定」コンテストになります。みなさまの愛魚写真お待ちしております!
投稿方法
月刊アクアライフ編集部アカウントをフォローの後、Twitterにて必要事項(魚種名・撮影機材)とハッシュタグ「#アクアライフ写真コンテスト」をつけて写真をツイート!
※募集開始日以前に投稿された作品は、第1回、第2回の参加作品です。
注意事項
- 応募可能なのは「ご自分で飼育されている魚」のみとなります
- 写真の撮影時期は問いません。また過去に飼育していた魚でもご参加いただけます
- 魚を主とした写真であれば、作品内に登場する魚の数に縛りはございません
- レイアウトコンテストではないので、ご注意ください
- 投稿の際に「魚種名」「撮影機材」の記載をお願いいたします。投稿いただいた情報は結果発表時に掲載されます
- 撮影後のトリミングや画質補正は問題ございません。ただしコラージュ写真など複数素材を組み合わせたものはご遠慮ください
- 撮影機材に縛りはございません。デジカメ、スマホ、フィルムカメラ等、好きな機材で撮影してください
- 投稿はTwitterのみとなります。フィルムの場合はスキャンするなどしてご応募ください
- 投稿数に制限はありません。お一人様何通でもご投稿いただけます
- 複数作品投稿していただいた場合も一作品ごとの審査となります
- 魚以外の生物(エビ・両生類など)は対象外となりますが、魚が主役であれば「一緒に写っている写真」は問題ありません
- 撮影者を含む、人物の写っている写真は対象外となります。また「手のみ」なども人物に含まれます
- 第1回、第2回フォトコンテスト参加作品の再投稿はご遠慮ください。未投稿作品であれば「過去回と同じ魚を撮った写真」でも問題ございません
- 選考は「作品を見て」行ないますので、第1回、第2回にご参加いただいた方、エムピージェーの取材を受けたことのある方、ショップの方なども気兼ねなくご参加ください
- 投稿いただいた写真は当ブログや雑誌など、エムピージェーのメディアにて紹介させていただく可能性がございます
結果発表について
審査は山口と板近の2名が行ない、発表は2023年3月内に当ブログにて行ないます。結果発表につきましてはTwitter月刊アクアライフ編集部アカウントでもお知らせいたします。
- 発表時は写真の縮小等をさせていただく場合がございます。そのため撮影時の画質と異なってしまう場合がございますこと、ご了承ください
- 入選作品の投稿者名は、選考時のTwitterユーザー名(@○○○○の部分)とさせていただきます
-
景品の発送については、Twitter月刊アクアライフ編集部アカウントよりDMにてご連絡させていただきます。その際フォローが外れているとDMが送れない場合がございますので、フォローを外さないようお願いいたします。なお、景品はアクアライフ編集部より発送させていただきます
- 選考に関する個別の質問にはお答えできません
入選 約20名様
入選は各選考員が個別で10名づつ選考。審査員による選出で作品がかぶった場合は「両者選出」として発表するため、入選の合計数が20名以下となる場合がございます。
特選 2名様
特選は入選作品より、各選考員が1作品づつ選出、合計2作品となります。特選に選ばれた方には、「ろ材付きエーハイム クラシック2213(提供:神畑養魚株式会社)」をプレゼント。
当選者には月刊アクアライフ編集部アカウントよりDMを送らせていただきますので、フォローを解除しないようお願いいたします。なお、DMをお送りするのはフォトコン作品募集期間終了後となります
みなさんこんにちは。 アクアライフWEB編集部です! 本日はいよいよ…………昨年末より募集させていただいた「第2回 アクアライフブログフォトコンテスト」の結果発表です! 入選(約)20作品、特選2作品、気合 …