みなさんこんにちは。
熱帯魚Q&A編集部の山口正吾です。
本日は「熱帯魚水槽の餌」について解説します。
熱帯魚にヒトの食べ物を与えてもよいのでしょうか。
熱帯魚Q&Aとは 熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。 |
おやつ程度、急場凌ぎとしてはよいのではないでしょうか
肉食魚の飼育では、ヒトが食べる魚、たとえばアジやサバ、ワカサギなどを丸ごと、または切り身にして与えることがあります。
またコロソマやメティニスなど植物食性の魚に、キャベツなどの野菜を与えることもあります。
熱帯魚ではありませんが、金魚は焼き芋を美味しそうに食べます。
総じて言えば、ヒトの食べ物を、それを好む魚に与えることに大きな問題はないでしょう。
そのときはヒト用に過度に加工がされている食べ物は、避けた方が安全かと思います。
とはいえ、熱帯魚用として発売されている餌は、色々と工夫されているので、積極的にヒトの食べ物を与える必要はないと思います。
色々というのは、栄養のバランス、食べやすさ、嗜好性、管理のしやすさなどですね。
その他、人工飼料には有用な細菌が配合されているものもあります。
細菌が配合された人工飼料のなかには、水の汚れの少なさを折々で実感できるほどの効果をもつものもあります。
実際のところ、ヒトの食べ物を水槽の魚に与えると、肉や魚では水面に脂が浮いたり、野菜では食物繊維がフィルターに詰まったりと、あまりよろしくないことが起きることもあります。
ですから、ヒトの食べ物は、時折おやつ代わりに与える程度に止めるのがよいのではないでしょうか。
もしくは、質問にあるように手持ちの餌が切れた時の代用として。
もちろん人工飼料を食べない魚もいますし、いろいろな事情からヒトの食べ物をあえて与えることもあるでしょうから、そうしたケースは除きます。
ちなみに。
シュリンプには農薬が厳禁ですから、野菜を与える際には無農薬のものを選ぶようにしてください。