みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

 

本日の特集は、牙!

尖い(するどい)牙を持つ、牙魚たちの姿をお届けします。

本能に直撃する、恐ろしく尖った牙。

牙魚
尖い牙を口からのぞかせたワイルドな表情が、牙魚の魅力! Photo by T.Ishiwata

牙、牙、牙ッ!

様々な牙を、ご覧ください!

牙魚・読み方・浪漫

牙魚。

きばぎょ? きばうお? きばざかな?

この漢字……どんな読み方をすればいいのかと悩みだし、どれくらいの時間が経ったでしょうか。

ただひとつわかることは、どの読み方をしたにしろ、人はこの言葉を「ロマン」を持った上で発するということです。

そのロマンたるや「浪漫」と、漢字で書きたくなってしまうくらいに。

それくらい牙って、突き刺さってくる魅力があるんですね。牙だけに。

 

というわけで本日は、様々な牙魚の写真をご用意させていただきました!

その尖った魅力、とくとご覧あれ!

牙魚 from 南米

牙魚の一大産地といえば、アマゾン河を有する南米です。

そもそも南米には、あの超有名牙魚「ピラニア」が存在しますからね!

ピラニア・ナッテリー
腹部が燃えるように赤く染まったピラニア・ナッテリー。南米に広く生息しており、ピラニアを代表する魚といっていいだろう Photo by T.Ishiwata
ピラニア・ピラヤ
こちらもアクアリウムではよく知られたピラニアの一種、ピラニア・ピラヤ。50cmほどまで成長する大型種でもある。鮮やかなオレンジ色とメタリックな輝きを合わせ持つ美しい魚だ Photo by N.Hashimoto
ブラックピラニア
厚みのある黒い体に、ギラリと赤い眼を輝かせるブラックピラニア。口元のギザギザした牙も、野性みたっぷりだ。以上写真3点、2007年3月号特集『牙魚』より Photo by N.Hashimoto

ピラニアは、結構種類が多い魚でもあります。

ここに紹介したのは、そのごく一部ですが、それぞれ体格や、鱗の具合なんかが違って興味深くありませんか。

 

南米には、他にも牙魚がたくさん!

例えばこちらのカショーロ。

アルマートゥス・ペーシュカショーロ
冒頭にも登場したが、改めて紹介。アルマートゥス・ペーシュカショーロは南米に生息するカラシンの仲間で、自然下では1.5mほどまで成長するまさに怪魚だ。下顎の長い2本の牙は、口を閉じている時は上顎に収納されている Photo by T.Ishiwata

もうなんと言葉にしていいかわからないくらい、尖い牙ですね。

 

そしてタライロン。

タライロン
産地によりさまざまなタイプが存在するタライロン。写真はブラジル・アマパ州産の個体。わずかに開いた口からは牙がのぞき、見るからに強そうだ! Photo by T.Ishiwata

こちらは、底のほうで暮らす魚なんですよ。

 

そして、今紹介した魚たちは皆、カラシン目というグループに属する魚となります。

カラシン目は結構大きなグループなのですが、なんと、その中には牙魚だけでなく、草食の魚や、ネオンテトラのような大人しい小型魚たちも含まれるのです。

 

ピラニアとネオンテトラが同じグループの魚と聞いて、驚く人は多いかもしれませんが……実は、ネオンテトラのあの小さな口には「歯」が生えているんですよ。

ネオンテトラ
カラフルでかわいらしいネオンテトラの口にも、実は歯が生えている

歯が生えているというのはネオンテトラに限らず、多くのカラシン目の魚たちがもつ特徴。

その歯が発達したひとつの形が、牙魚というわけですね。

ちなみに、牙魚というのは、特定の魚だけを指す言葉ではありません。牙のある魚の愛称のように使われる、人によって含まれる魚がちょっと違うこともある、そんな言葉なのです。

牙魚 from アフリカ

牙尖きカラシンたちは、南米だけでなくアフリカにも生息しています。

有名なのは、タイガーフィッシュ。

名前からして牙がヤバそうですが……実際に、ヤバいです……!

 

さらにヤバい名前を持つゴリアテ・タイガーに至っては、自然下では1.5m以上にもなると言われる巨大な魚。

ゴライアスタイガーフィッシュとも呼ばれるこの魚の成魚は、異次元の迫力です。

ゴリアテタイガー
口からはみ出した、たくさんの牙が大迫力のゴリアテタイガー(上)。アフリカに生息するカラシンの仲間で、銀色に輝くウロコ、赤く染まる尾ビレも美しい Photo by N.Hashimoto

 

こうしていろいろな魚を見ていくと、一言に「カラシン目の牙魚」と言っても、いろいろな牙があることがわかりますね。

牙を持つカラシンは意外と多いので、本日すべてを紹介することはできませんでしたが、皆それぞれにユニークな牙を持っています。

 

どうしてそんな牙になったのか…………。

彼らの牙についてじっくり考えてみると、よい時間が過ごせるかもしれません。

カラシン・バリエーション

水中という、私達のいる世界とは異なる世界の中で磨かれた、尖い牙。

そこに感じる浪漫は、“人が持たぬもの”への恐れにも似た、情念なのかもしれません。

 

先程もお話したとおり、カラシン目は牙魚だけでなく、ネオンテトラのような小さな魚なども有する、バリエーション豊かなグループです。

牙魚ともネオンテトラともぜんぜん違うビジュアルのこの魚も、カラシンですからね!

マーブルハチェット
面白い形をしたハチェットも、カラシンの仲間。2020年10月号ではハチェットの仲間の小特集を組んでいるので、興味があれば見てみてほしい Photo by N.Hashimoto

カラシン目って、ちょっと覗くだけでも生物の多様性を感じられるとても面白いグループなんですよ。

じっくり調べて、自分好みのカラシンを探してみてはどうでしょうか?

カラシン目の中にはさらに「科」や「属」などの細かい分類がありますので、そのあたりを気にしながら見ていくと、特徴をつかみやすいかもしれません。

 

 

追伸!

牙を持った魚は、カラシン目以外にも結構いろいろいます。

そんな魚たちを調べて、見比べてみるととても楽しいかもしれませんね。

牙魚って本当にいろいろいるんですよ!

それでは、本日もアクアライフブログをお読みいただき、ありがとうございました!

2020年の怪魚特集
アクアライフ2020年9月号
雑誌:月刊アクアライフ2020年9月号
巻頭特集『怪魚と暮らす』では、怪魚・大型魚愛好家の水槽をたっぷり訪問! 海外フィールド記事には、表紙の牙魚・タンザニアタイガーフィッシュも登場します!