みなさんこんにちは。
アクアライフWEB編集部です。
3月〜4月頃からは金魚の飼育も盛んになります。
屋外で使う容器について、事前に確認しておくのも良いでしょう。
金魚Q&Aとは 金魚Q&Aは金魚に関する様々な疑問に理科教諭、生物部顧問であり金魚の研究なども行なっている川澄 太一(かわすみ たいち)さんにお答えいただく連載です。一回一回独立したQに答えていくので、まとめて読んでいただいても、気になるQだけ見ていただいても、どちらでも大丈夫! 金魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので合わせてご覧ください。 |
Q:金魚の屋外飼育に適した容器は? プラ舟の色は重要?
私が使っている容器
私は屋外では、黒と水色のプラ舟のほか、ポリプロピレンが材質の容器(ジャンボックス)を使用しています。
プラ舟はおよそ180L、ポリプロピレンの容器は200Lの容量です。
友人から、400L入るサイズのプラ舟は長期間使用していると横に少し膨らむ、と聞きました。
私はそんなに広くないスペースに容器を並べており、また、あまり膨らんでほしくないので、400Lのものはまだ使用していません。
いつか、場所に余裕ができたときに使用してみたいと思います。
黒い方が熱くなる?
黒いものは普通、他の色のものに比べて日光を浴びると光を吸収し、熱くなります。
なので、黒と水色の容器では、黒の方が水温が高くなってしまうかもしれません。
しかし、我が家では、青水が過剰に濃くなるのを防ぐ目的で容器の半分の面積にすだれをかけているせいか、黒と水色の容器で水温に差はありません。
2つの容器を並べていて、それらには同じように光がさしています。
それでも、黒色の方が水温が高くなることはないですね。
風通しなどの要因もあるかもしれません。
金魚の体色には影響がある
黒い容器と水色の容器で育てると、違いが一つあります。
それは金魚の褪色前の体の色です(関連記事)。
黒い容器で飼育しているほうが、黒っぽい色になります。
青水がある程度発生していても関係ないです(青水についての関連記事1、関連記事2)。
青水が発生していると、金魚が泳ぐ環境は緑色になります。
ですから、外側の容器は関係ないだろうと思っていたんですが、黒の色の濃さで体色に差がつきます。
原因は、水色の容器だと水槽内が明るくなるからだと思います。
前にも書きましたが、白い桶に入れておくとキャリコ柄の色が薄くなることが多いです。
これと同じような原理だと思います。
そのようなことから、黒い体色が売りの金魚は、黒い色の容器がよいと思います。
褪色(たいしょく)してからの色の違いは?
と、こんな調子で書いてますが、まだ褪色前とはいえ、水色の容器の稚魚の色が薄いことにかなり不安感がありました。
私が育てているのはリュウキン稚魚です。
褪色しても赤が薄いままでは困ります。
でも、褪色してからの赤色の濃さには違いはなかったです。
良かった!
おそらく赤の濃さについては、青水から赤い色の原料をしっかり手に入れることができたならば(関連記事)、容器の色の影響は受けにくいのでしょう。