みなさんこんにちは。
熱帯魚Q&A編集部の山口正吾です。
メダカや金魚では屋外飼育が普通ですよね。
熱帯魚ではどうでしょうか。
熱帯魚Q&Aとは 熱帯魚Q&Aは“熱帯魚専門編集部”が、熱帯魚の飼育などに関する質問にお答えしていく連載です。熱帯魚Q&Aの更新情報はアクアライフ編集部のX(旧Twitter)でもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。 |
熱帯魚の屋外飼育
夏季限定で楽しむとよいのではないでしょうか
だいぶ以前のことで記憶も曖昧ですが、国内で熱帯魚の屋外飼育が注目された時期があったように思います。
重機を使って池を掘り、アピストグラマを飼育している愛好家団体を取材したことがあります。
また、耐寒性があるガーパイク(現在は新たな飼育などができない)では、通年、屋外のプールで飼育している愛好家を取材したこともあります。
実際に筆者も、屋外のスイレン鉢で卵生メダカ(ノソブランキウス)を飼育したことがあります。
東南アジアなどの熱帯魚の養殖場では屋外での飼育が普通ですし、「熱帯魚だから屋外は無理」ということはありません。
ただ、ご存じのように熱帯魚はたくさんの種の総称ですから、「こうすればよい!」と具体的で詳細な方法を示すことが難しいのです。
たとえば、アジアアロワナもグッピーも熱帯魚ですが、必要な水槽の大きさからして違いますよね。
そこで、多くの熱帯魚に共通のポイントを挙げてみます。
・夏を中心とした暖かい時期限定(関連記事)
・夏であっても、時間帯や天気によっては冷え込むこともあるので、水温計をセットして確認を怠らずに
・動物(昆虫含む)による被害を防ぐために水槽にはしっかりとフタをするなどの対策をとる(関連記事)
・水槽を置く場所は日差しが強すぎるところは避ける(高温に注意)
・水槽にはなるべく雨が入らないような対策を(水位が上がり魚が水槽から溢出してしまう、または水質が急激に変わってしまう)
その他、屋外では電源が取れず、エアレーションやろ過ができないケースもあるでしょうから、そうした場合は魚の数を減らして水質悪化を予防します。
なんにせよ、熱帯魚の飼育は、生き物を尊重する精神があれば、自由に楽しんで良いと思います。
屋外飼育のメリット(色が揚がるなど)があるかもしれませんし、屋内にはない面白さもあるものと思います。
Written by 山口 正吾