みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

メダカの稚魚は小さくてかわいいですよね。

いつの間にか消えている、そんなトラブルを回避する方法はあるのでしょうか。

メダカQ&Aとは

メダカQ&Aは、専門店にて長くメダカ飼育に携わられている大場 貴保(おおば たかやす)さんに、メダカ飼育の素朴な疑問や繁殖のコツなどについてご回答いただく連載です。メダカ好きの方は、ぜひ興味のある質問から覗いてみてください!
メダカQ&Aの更新情報はアクアライフ編集部のTwitterでもお知らせしておりますので、あわせてご覧ください。

メダカQ&A一覧はこちらから

Q:メダカの稚魚を大きく育てたい!稚魚が生まれてもいつの間にかいなくなってしまうのはなぜ?

餓死や水の汚れが原因だと思われます

稚魚がたくさん産まれて喜んでいたのもつかの間、数日後には数が半分になっていた……という経験をされた方は多いと思います。

理由は様々ですが、餌を食べられずに餓死してしまう、残った餌が水質を悪化させてしまう、などが原因の多くを占めているのだと思います。

関連記事1

関連記事2

ふ化して1週間以内の稚魚。Photo T.Oba

稚魚飼育で水槽を大きくすることのメリット

対策としては、まずは広い水槽に移動させてあげることです。

「稚魚の段階で水を変えても大丈夫なの?」

というご質問をいただくこともあります。

しかし、稚魚は思った以上に強いので、飼育水ごと稚魚を掬って、そのままゆっくりと広い水槽に移動してあげれば大丈夫です。

そのとき、底に溜まった腐敗物は取り除いてください(掬わないでください)。

稚魚だけを掬って新しい水槽に移動してもよいのですが、個人的には腐敗物を除いた飼育水を使用してあげるほうがメダカへの負担が少なくなると思います。

以下に水槽を広くするメリットを具体的に挙げていきます。

・水面が広くなることで、餌を食べることのできなかった稚魚たちにも餌が行きわたるようになる。

・水の量が多くなれば、それだけ水質の悪化も緩やかになり、稚魚たちへの負担が小さくなる。

・水槽を大きくすることは、水温の変化を少なくする効果もある。

移動先の水槽では、弱めのエアレーションをしてあげれば、油膜防止にもつながり、夏の高温対策にも効果的です。

水槽の大きさを変えることの他に、餌にゾウリムシを使ってみるのもよいでしょう。

ゾウリムシは稚魚でも食べることのできるサイズの動物プランクトンで、培養が簡単にできるということもあり、メダカの初期飼料としてよく使われています。

人工飼料と比べ、水を汚しにくいメリットがあるので、稚魚の生存率をより高めたいと思っている方にはオススメです。

関連記事

ゾウリムシ。Photo T.Ishiwata