あけましておめでとうございます!

アクアライフWEB編集部です。

昨年オープンしたアクアライフブログ、みなさまのおかげで新年を迎えることができました!

今年もご愛読、よろしくお願いたします。

 

さて、2021年のアクアライフブログは「アクアの雑談」から。

全くお題が決まらないままはじめてしまいましたが……どうぞ、よろしくお願いいたします!

山口 正吾山口 正吾

「自分語りは甘い罠」と肝に命じて今年も当コーナーに取り組みたいと思います(とはいえ語りがちですが)。

板近 代板近 代

このブログで新年のご挨拶ができることがとても嬉しいです。2021年もよろしくお願いいたします。

アクアの雑談

アクアの雑談は、その名の通りアクアリウムに関する「雑談」をお届けする連載です。お題は回ごとにいろいろ! 雑談いたしますのは、月刊アクアライフ前編集長の山口 正吾(やまぐち しょうご)と、アクアライフWEB編集部の板近 代(いたちか しろ)。雑談ならではのお話を、どうぞお楽しみください。

アクアの雑談全記事一覧はこちら

新年、あけましておめでとうございます!

板近:みなさん、あけましておめでとうございます!

山口:おめでとうございます!

板近:昨年はアクアライフブログを応援していただき、ありがとうございました。2021年もいろいろと発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

山口:よろしくお願いいたします。昨年はこのブログの立ち上げをした年でもあり、この「アクアの雑談」を立ち上げた年でもあるわけですが……板近さん、当コーナー「アクアの雑談」を振り返っていかがでしょう。

板近:山口さんに誘って頂く形ではじまったこの雑談ですが、今では私の日々に欠かせない存在となっていますね。

山口:今、雑談は、週に1回くらいのペースですかね。流石にそれくらいの頻度であると、生活の中での存在感を増します。

板近:そうですね。こうしていろいろお話させてもらうおかげで、自分の中にあるアクアを見つめ直したり……なによりアクアリウムについて雑談するのが楽しくて。

山口:アクアな話は楽しいですよね。私も会社に入った当初は魚の話が楽しくて仕方がなく。いかんせん横のつながりが薄い趣味ですから、昔はSNSもなかったし。

板近:そうですね。振り返ると私も、アクアリウムは一人で楽しむ時間がほとんどです。

山口:この雑談は私にとっても、よい機会をいただいたと思っています。編集長をちょうど20年やって、後任に託すことができた。

板近:昨年のことですね。

山口:ええ。それで、新しい形での発信をアクアライフブログですることができて。自分語りをなるべくしないようには気を付けていますが、いかんせん中年男性の悲しいサガで……。もしかしたら、みなさんには鬱陶しく感じるかもしれませんが。

板近:そんなそんな。

山口:こうしてウェブ上で発信して、フォロワーの皆さんと新たなつながりを得ることができた。それは、とても貴重な体験だと思っています。

板近:はい。Twitterでいろいろコメントをくださる方もいて、本当に嬉しい体験を何度もさせていただいています。たくさんの方が読んでくださることが本当に嬉しくて。

山口:そうですね。

板近:実は私は元々、このブログのお仕事をやらせていただく際、この雑談のように自分を出して話すイメージをしていなかったんです。お誘いいただいたときも「私でいいんですか?」みたいな気持ちがあり。

山口:いえいえ。

板近:そういう考えは今もあるのですが……やはり、こうして楽しく話せるのは読んでくれるみなさんと、山口さんのおかげだと思うんですよね。それも、自分の性格を考えると「板近です」と名乗って語るスタイルは、苦手だったはずなんですよ。

山口:そうだったんですか。

板近:でも雑談を楽しんでいる中で、そうした部分も変わってきて……と……私が自分語りをしてしまいましたね(笑)。新年早々、失礼いたしました。

山口:(笑)

新年だから……砂利!?

山口:で、今回のお題はどうしましょうか。

板近:新年一発目にお題が決まっていないという事態が。

山口:温めているネタはあるんですが、それは時節と合わせたいものもあって。

板近:そうですね、ストックしているネタはあるにはありますが…………せっかくだから、新年っぽいのがいいですよね。

山口:おせちは食べましたか?

板近:ええ。食べました。えっと……おせちがお題ですか?

山口:……うーん、黒豆あるじゃないですか。おせちに入っている。

板近:はい、黒豆。

山口:黒豆といえば、黒い砂利のようでもありますし、ここは一つ砂利の話でもどうでしょう。砂利に限らず、底床一般の話でもよいですが。

黒い砂利
黒豆を感じる…………あけましておめでとうございます!  Photo by S.Yamaguchi

板近:なるほど、黒豆。

山口:強引ですかね(笑)。

板近:砂利でいきましょう! 新年には勢いも大事だということで(笑)。

「底床」の読み方、なーんだ?

山口:さて、底床ですがどこからはじめましょう。

板近:ふと思ったんですが「底床」って言葉どのタイミングで知りました? 私は砂利、砂という言葉を先に使ってて、その後、それらを含むカテゴリー名ですかね……そんな感じで底床という言葉を覚えたのですが。

山口:ああ、そこですね。……10〜15年前になるかな、用語辞典を作ったことがありまして。「あ」から「ん」まで数年かけて連載していたのですが。

板近:月刊アクアライフ上の連載ですね。

山口:ええ。真面目なものからどうでもいいものまで列挙して。そこで「底床(ていしょう)」を取り上げたんです。で、記憶では、当時の辞書にも載っていなかったし、ウェブでもその由来がわからなかった。そもそも、読み方自体もよくわからない。

板近:たしかに、私も読み方に悩んだ記憶がありますね。

山口:そこゆか? ていしょう? と。

板近:「そこゆか?」ってなりました私も。

山口:キーボードを打っても変換もしにくい単語だし。「これはたぶんアクアの専門用語であろう」と、当時、思った記憶があります。

板近:スマホで試してみたんですが「ていしょう→底床」って変換できなかったですね。パソコンだと普通に出てくるのですが。

山口:今だって底床と検索すれば、ヒットするのはアクアリウム関連ばかりだし。多分、アクアがメインで使われている言葉なんでしょうね。

板近:アクア関連のサイトさんばかりですよね。結局、読み方は「ていしょう」であってるんですかね。

山口:ええ、読み方は「ていしょう」でいいと思いますよ。諸々、気になる方はご自身で調べてみると面白いかも。

板近:「底」って言葉を使うのが、なんともアクアっぽくていいですよね。

山口:水槽の底にあるから底床。とてもアクアっぽいです。こんなにアクアリストが普段使う言葉なのに一般的ではない。そこも面白いですよね。

板近:私もアクアリウムをやってなかったら、知らずに終わった言葉だと思います。

細かい砂と、大磯と

板近:底床は悩み続けてきたポイントでもありますね、底物好きとしても。

山口:生体と深く関連しますよね。底物好きなら特に。今はどんな底床を使ってますか?

板近:今、底物が一番いる水槽で愛用しているのは細かい砂ですね。

山口:自然採取ものですか。

板近:はい。自然採取の製品を購入して、使っています。

山口:板近さんの感触として、底物は細かい砂がいい?

板近:うーん、これはまだ結論出てなくて、一概には言えないですね。でも、相性はなかなかよいとは思っています。

山口:昔の話なのですが、私が入社したばかりの頃は、細かい砂はまだアクアリウム用にほとんど使われていなかったと思います。大磯砂が主流で、ソイルが出てきたばかりというタイミング。

細かい砂
今では見慣れた細かい砂も昔は珍しかった  Photo by S.Yamaguchi

板近:言われてみると、子どもの頃細かい砂を買った記憶がないですね。熱帯魚をはじめたばかりの頃なんで、90年代かな。

山口:当時はなんというか、職人肌というのかな、こだわりのアクアリストが多く、大磯砂に強い愛着を持っておられる方もいて。

板近:なるほど。

山口:私が新人時代の編集長もそうだったんです。それで、私も気をつかえない性分ですし、編集長に「やっぱし細かい砂はいいっスよねぇ」みたいなことを言ったんです。

板近:そんなエピソードが!

山口:言い換えれば「自分は若いから新しい砂にも抵抗ないっス」みたいなスタンスを示した。

板近:若かりし頃の山口さんが、ちょっと思い浮かびました。

山口:当時の編集長はとても底物が好きで。「大磯砂でも底物は飼える!」みたいに叱られて。

江島編集長
新人の頃には怒られました Illustration by S.Yamaguchi

板近:たしか「世界のナマズ」を手がけた方ですよね。

山口:そうそう、江島編集長。まあ、江島さんも当時20代でしたから、高齢というわけでもなかったのですが。

板近:(笑)

山口:大磯砂でも飼えるんですよ、たしかに。いい砂だし。

板近:たしかにいいですよね、大磯は。私の家に「受け継いだ大磯」を使った水槽があるのですが、宝物ですね。その水槽にはコリドラスもいて、調子もいいですよ。だから底物には細かい砂がいいという結論に至れないんです(笑)。

山口:なんにせよ、「砂一つで熱くなれる、さすがは専門誌の編集部だな」、そう思った記憶もあります。

底床に悩み続けたあの頃

板近:いつだったかな、毎日底床のことばっかり考えていた時がありましたね。

山口:それはちょっと……大丈夫でしたか? 底床のことばかり考えるだなんて。

板近:ええ、楽しい悩みでもあったので大丈夫ではありましたが、新しく立ち上げる水槽の底床を何にするか、ひたすら考えていたんですね。1週間くらいだったかな。もっと長かったかな? 細かいところは忘れちゃいましたが。

山口:普通、ご飯やお金のことも考えますから。

板近:もちろん他のことも考えましたが、プライベートの時間はほぼ底床一色でしたね(笑)。いや、ご飯中でも考えていたかな。でも、そんな悩みも、意外と簡単に結論が出て。

山口:その結論は?

板近:散々悩んでいくつかの候補に絞った後、お店に見に行ったんですね。そしたら、候補にしていなかった底床に目を奪われまして。それがもう、めちゃくちゃよくて。

山口:どんなものでしたか?

板近:砂にしては粒が大きい、砂利にしては粒が小さい、みたいな。そんな砂と砂利の間くらいの雰囲気の底床ですね。

山口:なるほど、色合いは?

板近:暗めですね。その色はもうイメージ通りで。一色ではなく、いろいろな色の粒が入っていたのですが、粒のサイズのおかげか、いい感じに混ざりあっていたんですよ。

山口:おもしろいですね。イメージした底床の色というのも、アクアリストならでは。

板近:それで「うわぁ、これはすごい!」となって。即買いで。

山口:砂に「これはすごい」(笑)。

板近:はい、もう大歓喜で(笑)。

山口:いい出会いじゃないですか。板近さんは、アクアリウムにまつわる機材に異常に関心が高いですよね。異常というのもあれですが、いつも感心します。

板近:異常、趣味の世界では褒め言葉かと(笑)。でも、そんなにですかね?

山口:うーん、川柳の時もそう思いましたし、水流の回でもそう思いました。ただ、それは私がすれっからしだからかもしれない。比べればベテランだし、ずっとアクアリウムの仕事をしてきたので。

板近:そんな山口さんに、そう言っていただけるのは光栄です。

お宅訪問で感じるこだわり

山口:愛好家訪問の取材でも、端々でこだわりをお聞きする機会があって。2時間程度の取材だし、全てをお聞きすることはできないのですが、皆さん板近さんのようなこだわりをお持ちなんだと思います。悩みに悩んで買ったり、そういう経験が必ずあるはずなんです。

板近:少し前に出た、お宅訪問号(月刊アクアライフ2020年12月号)もすごかったですよね。それこそ、私なんて足元にも及ばないこだわりをもった方がたくさん。

山口:どんな方にこだわりを感じましたか。

板近:みなさん、本当にアクアリウムを愛されている方たちじゃないですか。愛好家さんの訪問特集なので、あたりまえと言えばあたりまえですが。

山口:ですね。みなさんアクアリウムを愛しています。

板近:それで、ページをめくるたびにいろいろなスタイルがあって……いや、これ、なかなか言葉にできないパターンですね(笑)。

山口:(笑)

板近:あの特集を見て思ったのが、水槽から伝わってくるんですよね。水槽の写真からすごいこだわりや愛情が。

山口:それは作り手としても嬉しいですね。

板近:やっぱり、アクアリストってアクアリウムなんだなぁって。

山口:……アクアリストってアクアリウム? それはどういう意味でしょうか?

板近:いや、今のは自分でも「何言ってるんだろ?」と思いました(笑)。なんというか、魚や水槽に現れるんだなぁといいますか。

山口:なるほど。その人の愛情みたいなものが、水槽から伝わると。

板近:はい、そうですそうです。

山口:謎かけかと思いましたよ、新年早々に試されているのかと(笑)。

板近:すいません(笑)。あと、個人的にあの号は、私のめちゃくちゃ好きな魚が出てきて嬉しかったですね。

山口:お、どの魚ですか。

板近:ロングノーズオプソドラスですね。

山口:好きな魚が出ると嬉しい、それは推しのアイドルがテレビに出ると嬉しい的な、そういう感覚かもしれません。

板近:かもしれませんね。先日出たばかりの図鑑号(月刊アクアライフ2021年1月号)でも、好きな魚探しをして楽しんでいます。

山口:そういえば。お宅訪問ははじめのやりとりがあるわけじゃないですか。

板近:はじめのやりとり、ですか。

山口:「私を取材してほしい」と連絡をくれる方はスムーズにことが運ぶのですが、こちらから「取材はどうですか?」と声をかけるケースも多くて。

板近:なるほどですね。

山口:そういう時は、みなさん謙遜されるというか。「私なんて」という方も中にはいらっしゃるんです。

板近:その気持ち、なんとなくわかる気がします。私もこの雑談の話者として誘っていただいた時、まさにそう思いました。

山口:でも、私の基準として「アクアリウムを楽しんでいる人」であれば、どなたでも出てほしいという気持ちもあって。

板近:アクアリウムを楽しんでいる。これは本当に大切なことかもしれませんね。

山口:極端なことを言えば、60cm水槽一本でも、そこにエピソードがあれば、誌面として成り立つんです。

板近:たしかにお宅訪問では、写真や解説だけでなくエピソードも掲載されていますよね。共感したり、勉強になったり、ほっこりしたり……とても楽しみな要素のひとつです。

山口:板近さんの砂に悩んだ話だって、やはりアクアリウムが好きだからこそのエピソードであって。そういうお話をお聞きすることができれば、大丈夫。

板近:言われてみると、底床に悩むってアクアリウムが好きだからこそですね。

山口:もちろん、話が苦手な方もいるでしょうし、こちらの技量不足でエピソードを引き出すことができないことはあるかもしれない。でも、取材にうかがって誌面にならなかった、というケースはこれまでほとんどないんじゃないかな。

底床は魚の舞台

山口:さて、底床の話から脱線しましたが、話を戻しますと……私も底床はけっこう気にする方なんですね。魚の舞台じゃないですか。底床の選択一つで、魚が映えたり、映えなかったりする。だから、新しい水槽を設置するたびにいろいろと検討するんですよね。

板近:たしかに、底床による演出効果は大きいですよね。

山口:もちろん、伝統的な大磯砂も好きですが、今は当時と比べてたくさんの底床がある。試してみたいし、それは、月刊アクアライフの編集としての仕事でもあると思っているんですね。

板近:私も大磯からはじまっているので、どこか大磯にはルーツ的というか、心の故郷みたいな雰囲気を感じていますが、いろいろな底床を試してみたいという気持ちもあります。

大磯
大磯砂を見ると安心する。そんなアクアリストは意外と多い……かもしれない  Photo by S.Yamaguchi

山口:必然、いろいろな砂のストックが増えていくという現象もあって。これの処理が難しい。腐る物でもないからいつかは使えるし。

板近:今どのくらいストックがあるんですか?

山口:いや、たいしたことないですよ。7〜8種類くらいですかね。大磯だけで2〜3種類あって。大磯砂と一口に言っても銘柄によって微妙に色合いが違うから混ぜたくもないし。すると管理が煩雑になる。

板近:量が多いと、けっこうな重さにもなりますよね。

山口:うちは小型水槽がメインなので量は多くないのですが。ともあれ、最近のアクアリストはいろいろな選択肢があっていいですよね。大磯、ソイル、細かい自然砂、セラミック、などなど。それぞれに多くの銘柄があるし。

板近:底床って一度決めてしまうと変えるのなかなか大変だし、事前にいろいろ出会えるのはとても大きいかも。そのぶん、悩むとも思いますが。

山口:それは悩みでもあるし趣味の楽しみでもあるし。

板近:そうですね。趣味の悩みって楽しいことが多いと思います。とくにそういう「選ぶ系」は楽しいですよね。

山口:人によって感性は様々ですからね。同じコリドラスを飼うのだって、現地風の砂がいいと思う人もいれば、ピンク色がいいと思う人もいて。

板近:ええ。また底床って、水の中に入れると見え方がぐっと変わるじゃないですか。あれがいいんですよね。

山口:水の中では変わりますね。水に濡れると色が濃くなりますし、ちょっと光沢を帯びたりする。底床だからこその楽しみです。

砂利洗いは楽しいぞ!

板近:あ、あと個人的に砂利洗うの好きなんですよ。洗わないで使う底床もありますが、砂利とか砂の場合は、使う前に水槽の水が濁らないように洗うものが多いじゃないですか。

山口:ええ。どんなところが好きですか?

板近:洗っている時は、これから「水槽立ち上げるぞ!」っていう時間でもあって。あの雰囲気ですかね。

山口:出陣式のような儀式であると。

板近:はい。あと、あの感触が好きなのかもしれません。細かい砂だと爪の間に入ったりしますが、まぁそれも一興で。だんだん澄んでいく水を見ながら「よしよし!」ってなるのもいいですね。清涼感があるというか。底の方に手を入れてもちあげて、たまっている濁りを上に出したりするのも面白いし…………。

山口:私も洗うのは好きかもしれません。

板近:なんだか大磯洗いたくなってきました。洗い心地がいいんですよね、大磯は。

山口:水槽で使っている砂を洗うと、ものすごい汚れ出るじゃないですか。特に粒が大きくて汚れを溜め込むタイプ。

板近:あ、出陣式ではなくメンテナンス編ですね。

山口:はい。あの汚れを見ると「綺麗にしたなぁ」と思いますよね。あまり汚れを溜めるのもよくないのですが。

板近:水槽に敷いたまま、水換えホースで汚れを抜くときもすごいですよね。

山口:そういえば。先日、水槽をリセットしたんですが、砂利を掬うのは億劫ですよね。いつまでたっても残っている。洗うのは好きなんだけど、掬うのはとても大変で。

板近:あ、大変ですね。わかります。細かい砂だともう。

山口:もちろん、専用のスコップを使ったりもしますが、目の細かい砂利だとこぼれ落ちたりするし。洗い流すのも大変で。

板近:そうですね。私は細かい砂だと、残ったやつをキッチンペーパーで拭き取ったりしますね。でも、全部はとれない。で、水を張った後に残った砂をホースで吸い出したり(笑)。

山口:水槽に残った砂を洗い流すときに、ネットで受け止めたりしますが、あれも、わりと緊張感があるというか。水道の水を流す、水槽を傾ける、砂を水流で流し出す、ネットで受けると。けっこう複雑な作業だし、基本、濡れた手でガラスを扱っているわけで。今は水も冷たいし。

板近:水槽自体も軽いものじゃないし。

山口:プラ枠があると幾分気が楽なのですが、オールガラス水槽はより慎重に取り扱わなくてはならない。もちろんオールガラスはそのぶん見栄えがよかったりするので、一長一短ですが。

板近:水槽の長所短所というのは、いろいろなシチュエーションで触ってこそ見えてくるものがありますよね。枠ありは扱いやすくていいですが、そこに砂利や砂が引っかかって苦戦したりもしますし。

山口:そうですね、それぞれにメリット・デメリットがあります。

板近:底床もそうですが、選べるというのは本当にありがたいことですね。ものによって扱い方が変わるのも、なんとも面白いところです。

山口:それぞれの違いを堪能する。そんな楽しみ方もいいですね。

アクアの雑談