みなさんこんにちは。

アクアライフWEB編集部です。

みなさんが、熱帯魚の飼育において大切にしていることはなんでしょうか。

 

本日は、そんな、個人的に大切にしているポイントを編集部メンバーがいろいろと挙げていきます!

今回はさらに、Twitterでご参加いただける企画のお知らせも! ちょっとしたプレゼントもありますよ。

それでは、アクアの雑談どうぞよろしくお願いいたします!

山口 正吾山口 正吾

心構えかと思ったら実用の方でした。

板近 代板近 代

久々の投稿企画、どうぞよろしくお願いいたします。

アクアの雑談

アクアの雑談は、その名の通りアクアリウムに関する「雑談」をお届けする連載です。お題は回ごとにいろいろ! 雑談いたしますのは、月刊アクアライフ前編集長の山口 正吾(やまぐち しょうご)と、アクアライフWEB編集部の板近 代(いたちか しろ)。雑談ならではのお話を、どうぞお楽しみください。

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熱帯魚の飼育。どんなことを大切にしていますか?

板近:最近ちょっとアクア用品を整頓し直しているんですね。

山口:ええ。少し前にそんな話をされていましたね。わりとゆっくり目に作業している感じですか。

板近:はい、水槽周りだけでなく部屋の模様替えなども兼ねていて、じっくりやろうかなと。それで、スポイトやネットを「より乾燥させやすく」などと考えたりしているんですね。

山口:乾燥はいい消毒になりますからね、とても大切だと思います。

板近:ですね。それでふと思ったのが、熱帯魚を飼育していると「道具をちゃんと乾燥させる」みたいな、飼育する上で大切にしていることが、人それぞれいろいろあるんじゃないかなぁと思いまして。

山口:それを今日のお題にしたいと。

板近:そうなんです。山口さんにも聞いてみたいなと。

山口:水換えの回に続く、小ネタ回的な。

板近:はい。たとえば私と山口さんで順番に「大切にしていること」を挙げていくとかどうでしょう。

山口:いいですね。一応確認なのですが、今回の「大切」は心情的なものではなく実用的なことでいいですかね。乾燥とか、掃除とか。

板近:ええ、どちらもいいお題だと思いますが、今回は実用的なほうでお願いいたします。

冷凍アカムシは透明な容器で

山口:ではでは、私から行かせていただきますね。そうですね……まずは、冷凍アカムシ関連で大切にしていることをお話させてもらおうかな。

板近:冷凍アカムシですか。

山口:ええ。私は、冷凍アカムシを水に溶かす時、透明な容器を使うようにしているんですね。

板近:溶けているのが見えやすいから……ですか? 

山口:それで間違いないのですが、板近さんのイメージしている理由とはちょっと違うかもしれない。

板近:それは……。

山口:溶かしているのを忘れちゃったことがあって。朝に溶かしたものを夜に気がついて……どろどろになっていて臭いがして……ということが最近何度かあって。それで、意識して透明なものを使うようにしているんです。

板近:忘れないように透明にしているわけですね。

山口:記憶力がアレなのか、それとも老化が始まっているのか。以前は忘れることはなかったのですが……。なので、透明な容器で溶かすことを大切にしているという話ですね。板近さんの言う通り、透明であれば見てすぐわかるから。

冷凍アカムシ
これでもう忘れない――――! Photo by MPJ

板近:失敗談から生まれた「大切」ですね。冷凍アカムシだと私は、子どものころ……購入してきたまま……冷凍庫に入れ忘れたことがあります…………。

山口:それはあるあるですね……。

板近:冷凍アカムシは即冷凍庫に。あたりまえのことですが、これも大切なことですね。

上部式フィルターのろ材を入れない部屋

山口:では、板近さんどうぞ。

板近:はい。私も失敗談から一つ。上部式フィルターの最後の部屋、と言えばいいのかな。水が落ちていくろ材を入れないスペースがあるじゃないですか。

山口:ああ、ありますね。

板近:ええ。製品により作りに差はあると思いますが、これからお話するのは、その部屋に対して決めている大切なルールで。

山口:どんなルールを決めているんですか。

板近:そこに、(もともとのパーツを除き)何も入れないということですね。あ、今も一応エアレーション用のチューブが通ってるフィルターがあったりしますが……まあ、基本的には何も入れないということで。

上部式フィルター
上部式フィルターの最後の部屋。白いチューブはろ過槽にエアレーションを追加するためのもの。このチューブも「流れを阻害する可能性はないか?」などとしっかりチェックをした。こうしたカスタムはどうしても自己責任が伴う Photo by S.Itachika

山口:つまり、何か入れてトラブルがあったと。

板近:ええ。今写真を見てもらったフィルターとは、また別のフィルターの話なのですが、pH調整のためのサンゴ砂が最後の部屋に入っていたことがあったんです。ネットに入った状態で。

山口:はい。

板近:それが……多分それが原因なのですが、上部式から落水する水を止めてしまったことがあったんです。

山口:それは……溢れますよね。

板近:はい……。水槽の水位の低下に気がついて、フィルター内部の水位が上がっていることに気がついて……それで、サンゴ砂のネットを取り出したら、フィルターの中の水位がスーッと戻っていって。急いで対処したので、それがどう水を止めていたかなどの詳細はわからないんですが「これが原因か」と……。

山口:詳細がわからないのも怖いですね。

板近:ええ。一応わかる範囲での詳細を書いておくと、サンゴ砂は少なめで、ネットは袋状で目がすごく細かかかったんですね。それで、サンゴ砂がネットからこぼれてしまわないようにと口を縛った袋の上の部分が余っていて。

山口:それが塞いでしまったのかな……うん、やはり詳細がわからないのが惜しいですね。

板近:すいません、「それを取り除いたら解決した」としか言いようがなく。

山口:いえいえ。その時は慌てていたんでしょうから、仕方ないとは思います。

板近:言い訳になってしまいますが、自分でもびっくりしたんですね。なんでここにこれが入ってるんだって。もちろん、私が入れたことは間違いないのですが……入れた覚えがなかった。

山口:いつもとは違ったと。

板近:ええ。掃除のときに流れで、ろ材入れの中に入れていたものを移しちゃったのかなと思うのですが。

山口:ろ材入れにサンゴ砂を入れたりもしていたんですね。

板近:むしろそれがいつものやり方なんです。ネットに入れているのは、管理しやすくするためで。きっと、メンテ中に「水も滴るし、とりあえずここでいいか」と置いて、戻し忘れたとかなんでしょうね…………。

山口:なるほど。うっかりというか、なかば無意識というか。

板近:はい。この失敗は本当に反省しています。うっかりとはいえ私が、製品本来の使い方からは外れる状態にしてしまったことが原因であることは間違いないので。「正しい使い方をしている時は、一度もトラブルなんて起きなかったな……」と、申し訳ない気持ちにもなりました。

水槽のフタの効果

山口:では、次は失敗談ではない小ネタを。「水槽のフタの隙間を塞ぐ!」これどうですか。

水槽保温
発泡塩ビ板で水槽のフタの隙間を塞いでいる例。加工しやすい素材を用いるといろいろと融通が効く Photo by MPJ

板近:ああ、わかります。

山口:あれ、わかっちゃうんですね(笑)。「どうだ」と思って出してみたのですが。

板近:スパイニーイールみたいな「水槽からの脱走に注意!」みたいな魚がいる水槽は、ばっちり塞いでいます。

アミメウナギ 
「水槽からの脱走に注意」と言われる魚は意外と多い。写真は、アミメウナギ Photo by N.Hashimoto

山口:それも大切ですね。私が隙間を塞いでいるのには、もう一つ理由があって。水位が下がらないんですよね。蒸発しにくいから。

板近:たしかに、下がらないですね。

山口:それの利点としては……わかりますか?

板近:ヒーターを使っている場合に水面から露出しにくい……などですかね。でも、なかなかそこまで放置することもないか……。フィルターの最低水位以下になりにくいとか?

山口:安全も大切ですから、それもひとつの利点だと思いますよ。

板近:ええ。でも……今、山口さんが挙げようとしている理由は別な感じですよね。

山口:ええ。別な理由ですね。

板近:うーん、なんだろう。ギブアップかヒントを(笑)。

山口:(笑)。あんまり引っ張るのもあれなので、正解は……「水中のカルシウム分などがガラス面に残らない!」ですね。あの白くこびりつくやつ。

板近:あー!

山口:あれ、取れないじゃないですか、一所懸命こすっても。あの付着を防ぐだけで美観は大幅にアップしますよ。

板近:なるほどですね。

山口:もちろん、フタをしないスタイルもあり、それを否定するわけでもないのですが、私は面倒くさがりなのでまめな足し水ができないし。それともう一つ、興味深い話があって。

板近:なんでしょう。

山口:これはあるエビ屋さんに聞いたんですけれど、フタをするのは水質の管理にも大切であると。エビの場合、足し水だけで管理することが多い。それで、水位の下がった水槽に足し水をしていくと、水が「濃く」なっていくんですね。

板近:水に含まれる様々な物質の濃度が。

山口:はい。そうして濃くなったところへ久しぶりに水換えをすると大きな水質変化が起こると。それを避けたいから水槽にはとにかくフタをきっちりすると。そう聞いたときには、なるほどなぁと思いましたよ。

板近:足し水管理が多いからこそ。

山口:ええ。ただ、これは私が実感したことではないんです。つまり、私は足し水だけで管理することがないし、エビのブリーダーレベルのシビアな管理をしているわけでもないので。ただ、特にエビのブリーダーは水質にはとても気を使う方たちなので、そういう方が言うのであれば信頼できるかなと思うんです。

フィルターの水流チェック

板近:では、私はもう一度フィルター関連の話を。「フィルターの流量をまめにチェックすることを大切にしている」という話ですね。

山口:出水口からどのくらい勢いで水が出ているかをチェック、ということですかね。ろ材が目詰まりしてくると勢いが弱まってきたりするし。

板近:はい、その通りで。出水口が水中にあるようなセッティングの場合、流量が低下しているかどうかって目で確認しづらいじゃないですか。

山口:そうですね。水面から出ている、もしくは水面を揺らすような位置にあるのであれば、見るだけでもわかりますが。

板近:ええ。目で見てわかる水槽はそれでいいのですが、そうでない水槽は、時々、流れを直接触って確認するんです。水槽に手を入れて。

山口:なるほど。その理由はなんでしょう?

板近:やはり、流量低下でろ過になにかしらの悪影響が出ないようにという理由が大きいですね。確認のタイミングとしては、水換えの時であったり、旅行前であったり。

山口:手に水が当たるのも気持ちがいいですし、いいかもしれないそのチェック方法は。反面、ぐずぐずになってからのろ過も味わいがありませんか。水流が弱いけど効いているあの感じ。

板近:ありますねそれ。そのチェックをしている水槽は、水流の強さも大事にしているからそう思ったのかもしれない。

水流ポンプ
フィルターとは別の例として、深い位置にセットした水流ポンプ。近くに揺れ動くものがなく動作がわかりづらいので、餌を入れた時の流れ具合で勢いをチェックするようにしている。写真は粒状の餌をスポイトで近くに落としたときのもの  Photo by S.Itachika

山口:それであれば、ストレーナーにスポンジをつけるのも予防としていいかもしれないですね。本体のろ材が目詰まりしにくくなるから。

板近:ええ。それであると、ある程度の期間、ストレーナースポンジを掃除するだけで流量が復活しますし。私も使用している水槽がありますね。

山口:本体をいじらなくてよいと言うのは、とても利点ですよね。まあ、ろ材をいじらない方がいいという考え方もあれば、いじったほうがよいという考え方もあり、ケースバイケースですが。

板近:ろ材はそうですね。あと、ストレーナースポンジで気をつけているのは、掃除で外している間に給水パイプの中に小さなエビなどが入っちゃわないようにということですね。

山口:エビはけっこう入りがちですよね。

板近:なので、私は、ストレーナースポンジを洗うときは、まずポンプの電源を切り、ストレーナーごと外して、パイプにウールマット(ろ材)をちぎったやつを詰め込んでおきますね。

山口:慎重ですね。しかし本日は、話が細かいです(笑)。

板近:まさに小ネタ集ですね(笑)。ついでに細かい話をすると、フィルターの中にろ材を詰め込みすぎないようにも気をつけていますね。

山口:それは何故に?

板近:もうだいぶ前の話なのですが「いっぱいろ材を入れたい」という考えが働き、外部式フィルターにぎっしり詰めたんです。

山口:はい。

板近:でも汚れがたまるじゃないですか。スポンジも膨れるというのかな。それで、流れがいつもより早いこと悪くなっちゃって。

山口:目詰まりが早かったと。どこかが詰まっても、どこかで抜けていればいいんですが、均一に密であるとそれがより早くおとずれるのは必然というか。

板近:ええ。当時は、「量こそパワーだ!」みたいなところがあったのでしょうね。ろ過に余裕をもたせたいという発想が、ちょっと加速してしまったというか。振り返れば、あの時はもう少しろ材を少なめにしていたほうが、いろいろとよかったかなと思います。

山口:量こそパワー、面白いですね(笑)。まあ、ポンプのパワーもあるし、水槽の水量もあるし、魚の大きさや習性もあるし、ろ過にはいろいろな要素が関わってくるので絶対にこうだとはいえませんが。

板近:そうですね。まあ、そうした「いつもより流量低下が早い」ということに気がつけたのも、こまめな水流チェックをしていたから……というのは、いい感じにまとめすぎですね(笑)。

山口:(笑)

水槽に断熱シート

板近:他になにか山口さんが大切にされていることはありますか。

山口:そうですね……ああ、私は、ヒーターを入れている水槽には、基本的に断熱シートを貼っていますね。

板近:保温性の向上を狙って。

山口:ええ。元々が貧乏性というのもあるのですが、今の家に引っ越してから特に冬場は冷えやすくなりまして。

板近:なるほど。たしかに建物により冷え方は変わりますもんね。

山口:そうそう。私の家のある地域は冷えやすくて。会社では雨、家に帰ると雪なんてことも何度かありました。会社は海沿い、家はやや内陸にあってけっこう気温が違うんです。

板近:おお、けっこう違うんですね。

山口:それで、今の家の玄関に水槽を置いたときに、水量に対して規定のワット数のヒーターを使っていたのだけれど、追いつかない時期もあって。

板近:ずっと稼働しっぱなしと。

山口:そうなんです。それで「ああ、これは負担が大きいぞ」と。それで断熱シートを貼りましたね。

板近:なるほどですね。

山口:実はもっと若い頃、実家にいる頃から断熱シートは使っていたんです。でも、今ほど徹底していなかったなぁ。

板近:今の家から本格的に使いだしたと。

山口:はい。どうせバックスクリーンを貼るならそれを発泡塩ビあたりの断熱性のあるものにして、ついでに側面にも貼ればよいだけの話ですから、そんなに手間ではないんです。

水槽保温
発泡塩ビ板で保温した水槽 Photo by MPJ

板近:側面にも、ということは前面には貼っていないのですね。色付きですか?

山口:そうですね。流石に観賞面には貼りません。撮影をすることもあるし、たとえ透明な断熱シートでも貼らないかな。

板近:なるほどですね。

山口:今、断熱は節約のためと言いましたが、魚にもいいんじゃないかなと思いますよ。温度変化がゆっくりになるわけだから。たとえばヒーターが26℃設定ならば、25℃に下がった時に26℃にしようという働きのスパンが伸びる。

板近:たしかに。グラフで見比べると、わかりやすいかもしれませんね。

山口:ええ。あと、私は水槽のフタ面にも発泡塩ビの板を置いたりします。ライトの当たる場所以外にですね。

板近:背面、側面、フタ面の何割かと、約4面からの保温となるわけですね。

山口:そうですね。一応デメリットもあるから、お伝えしておいたほうがいいかな。

板近:なんでしょう?

山口:水槽を撮影する方って今は多いと思うんです。スマホのカメラも発達したし。実際にこのブログのフォトコンなどにもたくさんの投稿をいただいていますし。

板近:ああ、色付きのシートだと剥がさないと撮れない写真があると。

山口:そうなんです。背面のシートが問題になることはそうそうないですが、側面から覗き込んだり、側面外側からの視点を含んだ構図であったりすると、断熱シートを剥がさないとどうにもならない。私も仕事で何度か経験していますが。

板近:剥がしたり、貼り直しは簡単ですか?

山口:私は苦労しています。綺麗に剥がすのが大変なんです。両面テープの粘着が残ったりして。あと強い両面テープを使っていると剥がす時にシートの方がばりばりと破壊されたりします(笑)。

魚をおどろかさないように

板近:ではお次は私ですね。フィルターフィルターと続いたので、今度は別の話を。

山口:お願いします。

板近:これはすごく大切にしていることなんですが、魚を驚かさないようにということですね。

山口:ああ、それは大切なことですね。多くのアクアリストが考えていると思います。それで、具体的にはどんな感じで。

板近:いくつかあるんですが、まずライトの話からさせていただきます。

山口:光はけっこう驚きますよね。

板近:そうなんです。以前ブレーカーが落ちて戻したときに魚が暴れてしまって。夜で、一気に暗くなって、一気に明るくなったから驚かせてしまったんですよね。

山口:ありえることですね。

板近:それから、そういう時はまず部屋も水槽も、照明をオフにしてからブレーカーを上げるというルールを作りました。ブレーカーを戻したら、まず部屋の明かりをつけて、しばらく様子を見てから水槽を点灯するか検討するという流れで。

山口:なるほど、部屋の明かりであると間接的だから。検討……ということは、水槽照明はつけ直さない時もあるんですね。

板近:ええ。魚もびっくりしたでしょうし、変化が続くのも嫌かなと。特に夜間である場合は水槽用照明はつけないで終わることが多いですね。といっても、そんなしょっちゅうブレーカーが落ちるわけではないので、多いというと語弊があるかもしれませんが。

山口:それはいい方法かもしれません。ブレーカー自体が落ちないような対策などはされていますか?

板近:単純な方法ですが、電気をよく使う器具、ドライヤーやオーブンレンジ等ですね、そういったものを同時に使わないように気をつけています。もう「同時にこのくらい使うと落ちる」という、だいたいのラインがわかっているのでブレーカーを落としてしまうことは滅多にないですね。

山口:その意識は大切ですね。

板近:あと細かい話ですが、毎年、夏や冬前にはこのルールを再認識するようにしています。エアコンを使う機会が増えるから、どうしても電気の使用量が上がる。

山口:たしかに、春秋で気が緩んでしまうこともあるかもしれない。

板近:ええ、一時はアンペア数を上げようかなとも考えたのですが、今のところはこれでいけそうです。

山口:ライト以外の対策はどんなことをされていますか。

板近:特に気にしているのは、ドアですね。一個、水槽の近くにドアがあって、これが風で勢いよくしまるとすごい音がするから。

山口:たしかにあれはうるさいしびっくりしますね。

板近:ええ。なのでうちは開放する時は鉄アレイ置いてますね。運動には使わないのに(笑)。

山口:(笑)。そうそう、それならドアクローザーもいいですよ。

板近:あ、取り付けるタイプの。

山口:はい。あれであると、勢いを吸収してくれるから、重しを忘れた時などにも安心です。ホームセンターに売ってます。

板近:それはすごくいいですね。

エアレーションをがっつりと

山口:私が他に大切にしていることと言えば、エアレーションかなぁ。

板近:水槽の夏対策の回でも話されていましたね。

山口:ええ。水草を育成する場合を除いて、かなりがっつりとやってますよ。

板近:水草水槽は、エアレーションすると二酸化炭素が抜けちゃうから。

山口:そうそう。なのでそれ以外の水槽になるのですが。

板近:山口さんのエアレーションへのこだわりは、やはり溶存酸素(水中に溶け込んだ酸素)ですよね。

山口:そうですね。暑い夏に限らず、溶存酸素は気にするようにしています。

板近:たしかに大切な要素です。

エアレーション
ろ過とエアーレーションを兼ねた、投げ込み式フィルター Photo by MPJ

山口:ただでさえ限られた空間であるのに、それで息苦しいのであれば魚もかわいそうだなと。それにエアーをガンガンたくと、魚の活性が上がることは実感していて。

板近:山口さんはたしか、ブロワーを使ってまとめてエアレーションしているのですよね。あの、エアーポンプの親分みたいなやつで。

山口:エアーポンプの親分(笑)。たしかに、大きいですからね。実際、水槽の数に対してかなり余裕があるので、満足しています。

板近:今、ブロワー一台から何本の水槽に分岐しているんですか?

山口:プラケース含めて10本ですね。それでもまだまだ余裕がある。ただ玄関にある水槽は、ちょっと離れているので別でエアレーションしていますね。こっちは小さなエアーポンプで。

板近:水槽1本ならエアーポンプでいけてしまいますもんね。そんなに多くなければ、水槽複数でもちょっと大きいエアーポンプでまかなえたりしますし。

山口:そうですね。そのあたりは適材摘除で選ぶといいと思います。

アクア用品のストックいろいろ

板近:次は私ですかね。なんかあるかな……あ、いろいろストックをもつようにしていますね。

山口:というと、器具のストックですか?

板近:そうですね、水槽をはじめいろいろと。特に大切にしているストックの一つとしては、ヒーターかな。ヒーターはそうそう壊れるものでもないし、使用期限もそれなりにある製品ですが、万が一不注意で壊してしまったりした時のリスクが高いですし。

山口:そうですね。仮に夜中にヒータが切れたとして、その部屋にエアコンがないとしたら……ちょっと対策が難しいと思う。特に冬場ですね。

板近:怖いですよね。

山口:たとえば、ペットボトルにお湯を入れて浮かべて、冷えてきたら交換という流れを寝ずに……など、やれることはあるとは思いますが。ただ、そういう手段を使っても、翌日ヒーターを買いに行くにも時間が必要だったりするし……いろいろときついよなぁ。

板近:ヒーターを一本買っておけば、その労力もリスクもないと。

山口:ええ。うちもいつもヒーターはストックありますね。これは必須かもしれないなぁ。熱帯魚をはじめたばかりの飼育者には、いきなりプラスアルファで数千円の出費がきついと思われるかもしれないけれど、仮に切れた時を考えたら安いもので。

板近:場所もとりませんし、安全と安心のためにおすすめですね。山口さんは、他になにかストックされていますか。

山口:うちは、ストックしていないものを挙げたほうが早いかもしれないですね。全部あると思います。水槽、照明、エアポンプ、エアチューブ、フィルターなどなど。水槽台もいくつかある。何かあったら水槽の1個や2個すぐに用意できるようになってるんです。

板近:今うちでは模様替えの都合もあり、使用していない水槽台が冷蔵庫の斜め前で異様な存在感を放っていますね。

山口:(笑)。そうそう、ちゃんとカルキ抜きもありますよ。

板近:あ。アクアライフ川柳の時の話ですね。

山口:ええ。あれはいい句でした。気がついたらなくなっていた。そういう経験がストックにつながったという経験をした方も意外といるのではないかな。

板近:私も覚えがありますね。

山口:ストックで大切と言えば魚病薬、人工海水の素、つまりは塩などもありますね。

板近:魚病薬と塩、このあたりも必須に近いかなと思います。

山口:ええ。治療系は餌よりも緊急性が高いかも。

板近:使わない期間が長くとも、いざって時にないと怖いから、ストックゼロにはできないんですよね。

山口:ですね。あと、うちにある保険的なものだと水槽用シリコーンとか。

板近:シリコーンはないですね。ちょっと買っておこうかなと思いました。

土管
最近活躍したストック(土管)。プレコをバケツで水合わせした際、少しでも落ち着いていられるようにと使用した Photo by S.Itachika

「熱帯魚の飼育で大切にしていること」募集! プレゼントもあります!

山口:こう話していくと、いろいろ細かいネタが出てくるものですね。なんだかまだまだ話せそうです。

板近:そうですね。二人でこれですから、いろいろな方の意見を聞けばもっと出てくるのだと思います。

山口:ええ。

板近:それで、提案なのですが、読者さんに投稿していただくのはどうでしょう。いつもどおり、Twitterにて募集させてもらって、いくつかピックアップさせていただき、後日このブログにて紹介させていただくという流れで。アクアライフ川柳などと同じ形式ですね。

山口:いいですね、お願いしましょうか。投稿方法は、この記事の末にまとめさせていただく感じでどうでしょう。

板近:そうですね。

山口:今回も、特選の方には恒例のアクアライフオリジナル根付をプレゼントさせていただきますね。それではみなさん、投稿お待ちしております。

板近:お待ちしております!

投稿企画「熱帯魚の飼育で大切にしていること」詳細

募集期間:2021年8月18日(水)〜2021年8月31日(火)

お題詳細:募集テーマは「熱帯魚の飼育で大切にしていること」。投稿は、文のみ、写真付きどちらもOKです! その他の詳細は以下をご参照ください。

・投稿可能なのは「ご自分で管理されている水槽、及びその関連」のみとなります
・投稿数に制限はありません。お一人様何通でもご投稿いただけます
・撮影者を含む、人物の写っている写真は対象外となります

応募方法:当記事公開後、月刊アクアライフ編集部アカウントにて発表される、以下の「僕たちが当たるよ!」画像が添付された投稿用ツイートを引用リツイートして、あなたが「熱帯魚飼育で大切にしていること」を教えて下さい。編集部アカウントのフォローもお願いいたします! ※通常のリツイートは一度しかできませんが、引用リツイートは複数回可能です。

アクアライフブログプレゼント企画

結果発表:2021年9月中、当ブログにて発表。特選(2名様)に選ばれた方には、アクアライフオリジナル根付をプレゼント!

※当企画への投稿は、当ブログにて紹介させていただく可能性がございます。
※当ブログ掲載時は写真の縮小等をさせていただく場合がございます。そのため投稿時の画質と異なってしまう場合がございますこと、ご了承ください。
※特選に選ばれた方のプレゼント発送については、Twitter月刊アクアライフ編集部アカウントよりDMにてご連絡させていただきます。その際フォローが外れているとDMが送れない場合がございますので、解除しないようお願いいたします。

みなさまの素敵な投稿お待ちしています!

アクアの雑談